2014年12月27日、超満員のスタジオリボレ Part2 101スタジオ。「レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジのサウンドはどのようにしたら再現できるのであろうか…?」比類なき探究心によりジミー・ペイジを完全再現し、ジミー・ペイジ本人も認めるレッド・ツェッペリン・トリビュートの世界的第一人者、ジミー桜井氏がそのサウンドの秘密に迫ります!
 
ジミー桜井
“音色の表現への深きこだわり”
そして、もう一本ジミー・ペイジといえばこれなしでは語れない、Gibson EDS-1275を使用して“stairway to heaven”BBCライブバージョンを徹底分析しました!
Gibson EDS-1275の奏法を通して、ジミー・ペイジの表現の深さを伝えるジミー桜井氏。
Gibson EDS-1275の奏法を通して、ジミー・ペイジの表現の深さを伝えるジミー桜井氏。
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6弦・12弦切り替えスイッチも音色の変化に利用できる。オリジナルのGibson EDS-1275は、ピックアップ・セレクター・スイッチとネック・セレクター・スイッチが現行品と逆なのである!
ネック・セレクター・スイッチも音色の変化に利用できる。
オリジナルのGibson EDS-1275は、ピックアップ・セレクター・スイッチとネック・セレクター・スイッチが現行品と逆なのである!
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BBCライブは1971年4月1日にロンドンのパリ・シアターで行われた内容になります。
スタジオ盤が収録されている“LED ZEPPELIN IV”の発売が同年11月8日で、レコーディング期間が1970年12月~1971年5月とされています。ライブでの初披露は1971年3月5日ベルファストのアルスター・ホール公演ということから、BBCライブでの演奏は、ジミー・ペイジが試行錯誤していることが伺えます。
このBBCライブでの“stairway to heaven”は、ギターのアレンジがシンプルですが、全体的にどこかメランコリックな漂いが強く出ているアレンジとなっています。
“stairway to heaven”BBCライブのポイントは12弦側にポジションを変更するタイミングにあります。
代表的な『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』では1回目の歌が終了し、Gのポジションへ行く際に12弦に切り替えています。BBCバージョンではその時点でもまだ6弦側で弾いていて、ロバート・プラントが2回目の歌に入ったタイミングで12弦側にポジションを切り替えています。
ジミー・ペイジが、楽曲にあったギターの響きを考慮していることが分かります。
また、ジミー桜井氏はGibson EDS-1275の構造を利用したサウンドメイキングが、ネック・セレクター・スイッチを組み合わせることで可能であることを解説しました。
ネック・セレクター・スイッチの位置が真ん中にあるとき6弦・12弦とも音が出る状態になり、ギターから出される音のパワーが落ちるためこの特性を生かしたプレイを紹介。また、6弦・12弦が共鳴することで発生する美しいフィードバッグ奏法も披露しました。
こうして、細かく分析すると、ジミー・ペイジの音色の表現への深きこだわりを垣間見ることができます。
“ギター・ソロは好きなフレーズを弾く”
続いて、公開個人レッスンコーナーがスタートしました。受講者はH・Nさま、Y・Oさまの2名です!
H・Nさまがレッスンでご希望された曲は“Over the Hills and Far Away”です。
イントロのギターリフと、ギターソロをジミー桜井氏がレクチャーしました!
今まで、ジミー桜井氏の動画を何度も見て真剣にコピーしてきたとのことで、ギタープレイにもそれがよく表れていました。
ジミー桜井氏は、そこからさらに深くディテールを切り込み、ジミー・ペイジ奏法を伝授。
そして、斉藤氏(Ba.)とディック北畑氏(Dr.)も加わり、4人で“Over the Hills and Far Away”をセッションしました。
ジミー桜井氏は、H・Nさまに“スケールに合わせて好きなフレーズを弾く”ことをアドバイスしました。
ジミー・ペイジは、特徴的な手癖フレーズがあるので、そのポイントを摘んで覚えていき、スケールに合わせてうまく組み合わせていくことにより、より自然なギター・ソロが弾けるようになれます。
ジミー桜井氏、H・Nさまにトーン・コントロール指導!
ジミー桜井氏、H・Nさまにトーン・コントロール指導!
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“ジミー・ペイジのギターはやはりトーン!そしてブルース”
ジミー桜井氏、ブルースギターのフィーリングをY・Oさまに伝授!
ジミー桜井氏、ブルースギターのフィーリングをY・Oさまに伝授!
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Y・Oさまがレッスンでご希望された曲は“Bring It on Home”です。
オープニングのブルースと、激しく盛り上がる中盤のリフをジミー桜井氏がレクチャーしました!
まずこの曲を演奏するにするにあたっての、トーン・コントロールの調整について解説しました。やはり、ジミー・ペイジ・サウンドはそこが大事です!
“Bring It on Home”のオープニングは、ジミー・ペイジが色気に満ちたブルース・ギターを弾いています。一音一音を丁寧に弾くことをアドバイス。そしてジミー桜井氏は、応用編として“How the West Was Won”バージョンの“Bring It on Home”で聞ける、メドレー部分を披露。ジミー・ペイジのギターを弾くには、やはりブルース・ギターへの理解も必要であることが分かります。
ジミー桜井

【 Jimmy SAKURAI プロフィール 】
比類なき探究心により、レッド・ツェッペリンのギタリスト「ジミー・ペイジ」を完全再現する世界的な第一人者。その完成度の高さはジミー・ペイジ本人にも認められ、2014年には渡米しアメリカの人気トリビュート・バンド「LED ZEPAGAIN」に加入。日本でリーダーを務めた ZEPPELINトリビュート・バンド「MR.JIMMY」では秋葉原CLUB GOODMANの草創期にレギュラー出演等、池部楽器店とはギタークリニックなどのコラボレーションも数多い。
アメリカで活躍中のジミー桜井氏の記録を綴った“米国ROCK紀行”はこちら>>