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(K): |
やはりそうだったのですか。話をアコーディオンに戻します。
日本では昨年ラインナップに加わった「ボタン式」アコーディオン。我々日本人にとっては、全く馴染みがなく、得体の知れない(笑)楽器なのですが、ヨーロッパではどんな存在なのでしょうか? |
(L): |
ボタン式のアコーディオンは、もともとフランスが発祥の地とされており(ピアノ鍵盤タイプのルーツはイタリア)、意外かもしれませんが、これからアコーディオンを始めるという若者がボタン式、ピアノ鍵盤式を選ぶ比率は50:50くらいなのです。 |
(K): |
えっ?そんなに多いのですか?
ボタン式はこれまでの楽器の技術が通用しない様に見えるのですが、何がメリットなのでしょう? |
(L): |
難しいのは実は最初だけで、慣れてしまえば実はボタン式の方がテクニカルなパッセージの演奏は簡単なのです。
たとえば、1オクターブ以上の音域にわたるフレーズを弾く場合、ピアノ鍵盤では指を一杯に開いたり、腕を大きく移動させなくてはいけませんが、ボタン式は音域が密集しているため、少ない移動距離で幅広い音域のフレーズを弾くことができるのです。
また、白鍵と黒鍵の区別が無いため、同じ運指で移調が簡単にできるのです。特に、歌の伴奏では非常に便利ですよね。
あと、何よりその外観が「ユニーク」なことも大事です(笑) |
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『FR-3sb
WH』 : 【鍵盤タイプとは印象が大きく異なるボタン式アコーディオン。高級感溢れる外装。存在感を際立たせるホワイトカラー。ボタン式ならではの機能性と美しさが融合した1台。】 |
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(K): |
(笑)ユニーク!!確かにそれは大事です!機能性にも優れ、見た目にも凄いインパクト。
これは僕ら好みな楽器ですよ!展示品、注文します(笑)! |
(L): |
ありがとうございます(笑)。 |
(※その後まもなく、鍵盤堂にボタン式Vアコーディオン『FR-3sb
WH』展示機が導入されました。店頭にて、是非、御試奏下さい!)
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(K): |
ボタン式のアコーディオン・プレイヤーでは、どんな方が有名ですか? |
(L): |
『Vアコーディオン』のデモンストレーションもお願いしている、Ludovic
Beier氏はフランス人のジャズ・アコーディオニストとして大変有名です。美しいミュゼット・トーンで奏でられるジャズは一聴の価値がありますよ!
他にも、面白いところでは『ホワイトスネイク』の前座もつとめたアコーディオン3人組『FRATRES』。
ギターレスのバンドでアコーディオン3人(!)でハードロックを演奏していたりします。
他にも、様々なジャンルで幅広い層のプレイヤーがヨーロッパでは活躍しています。 |
(K): |
最後に、日本のどんな人たちに『Vアコーディオン』を弾いて欲しいと思いますか? |
(L): |
私たちがターゲットとしているユーザー層は、大きく分けて2種類あります。まず、ヨーロッパ各地の伝統音楽を演奏する、トラディショナルなプレイヤーです。
『Vアコーディオン』は、ボタンを押して音色を切り替えるだけで、花の都パリ・セーヌ川の畔、焼け付くような南米の日差し、のどかなイタリアの田舎町など、様々な場所に連れて行ってくれます。 |
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↑【マウスカーソルを合わせますとアコーディオンの
蛇腹が伸びる様子がご覧頂けます。】
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(L): |
もう一つは、新しい音楽を創造し、バンドで演奏するキーボード・プレイヤーです。要塞のような大掛かりなセットを組んだ上に、ヴォーカルやギタリストが飛び回るのを指をくわえて見ている必要はありません。
アコーディオンを抱えて、ステージのフロントに降り立ってみましょう! |
(K): |
(笑)まったく同感です!今日はとても有意義なお話が伺えました。どうもありがとうございました! |
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