本場の魅力!イタリア製アコーディオンのススメ
イタリア製のここが違う!その1
「音が良い」

当然といえば当然ですが、一番重要なポイントでもあります。アコーディオンの音色を形作るのは、音の発信源となる「リード」、音を響かせる「ボディ」、緻密な設計による内部のパーツ同士の「素材と精密な組み上げ」が主な要因となります。イタリア製と安価なモデルでは、その「全ての素材」と「精密さ」のレベルが大きく異なります。リードが良く鳴り、良い素材、精密な組み上げをもってボディをよく響かせているか。全ての要素が絡み合っていわゆる「良い音」が生まれます。

イタリアの工場で製造される上質なリードと、コスト重視の安価なモデルリード。

安価なモデル:
リードの素材だけでなく、取り付けも粗い。

安価なモデル

イタリア製:
高品質なリード素材を用い、取り付けも丁寧に行われている。

イタリア製
イタリア製は楽器によっても異なりますが、マホガニーやスプルース(モミの木)、シダ、ヒマラヤスギ、メイプル、アルダー等、上質な無垢材がリードボックスに使用されているのに対し、安価なモデルでは多くの場合集成材が使用されています。

安価なモデル:
端材を寄せ集めた安価な集成材が使用されている。響き・鳴りの良さよりもコストや加工のし易さが優先されています。

安価なモデル 安価なモデル

イタリア製:
楽器としての響きにもこだわり、品質の良い無垢材を使用。

イタリア製 イタリア製
設計、素材、造りの精密性から、イタリア製は蛇腹から取り込んだ空気を効率的に発音させているのに対し、安価なモデルでは蛇腹によるコントロール時に真っ直ぐ空気が音に伝わりづらい印象を受ける事でしょう。

初心者には高級なイタリア製楽器は手に余ると考えられる方も多いかもしれませんが、実は安価なモデルの楽器を上手く鳴らす方が大変なのです。 練習をするにもより正確に、思うままに表現が出来るイタリア製楽器の方が、練習の効果もそのまま音に反映され易い為、初心者からプロまで全ての方に向いていると言えます。
イタリア製のここが違う!その2
「メンテナンス性の高さ」

上記にもある楽器の素材、精密性はそのまま「調律」にも影響してきます。
アコーディオンは中のリードボックスの接地具合、気候や湿度、他様々な要因でピッチが変動し易い極めてデリケートな楽器でもあります。
調律をしても翌朝にはまた多少ずれているという事もよくあります。その為、アコーディオンの調律師は調律作業を1日で終わらせず、翌日に再調整し微細なずれを整えていく作業を行ったりします。


ここで問題になるのが、安価なモデルの楽器。
上記の通り、素材や精密性が元々イタリア製に比べて劣る為、いくら合わせても多少のずれは生じてしまいます。
練習などの演奏には差し支えない程度にはなりますが、レコーディング等厳密な調整が求められるところでの使用には耐えにくいものとなります。安価なモデルの楽器は調整が効きづらい事もそうですが、長期使用でも問題が発生しやすくなっています。

シャフト部の金属の違い

右手の鍵盤や左手のベースボタンの先は金属のシャフトが続いています。シャフト部をイタリア製と比べると一目瞭然。


安価なモデルのものはシャフト部の金属が細く、イタリア製に比べ太さが全く違う上に、イタリア製に使用されている金属は固く、安価なモデルは柔らかくなっています。

安価なモデル

安価なモデル

イタリア製

イタリア製

安価なモデルの方は力を加えると簡単に曲がります。


鍵盤やボタンの押しが強い方ですと弾いている内にがたつきが発生し、音漏れが生じる場合もあります。演奏が上達して演奏時に圧をかけるような奏法を行った場合にも、歪みが生じてきたりします。

右手の鍵盤の組み込み方の違い

安価なモデルの鍵盤は一つの鍵盤につきバネが一つずつ仕込まれているバネ式のタイプです。その為、全体的に鍵盤にバラつき・がたつきが生じやすく、タッチが安定しない要因にもなります。

このタイプの鍵盤は安価に製造できる代わりに長期使用に難が生じます。

安価なモデル:
鍵盤個々にスプリング状のバネがついており、爪にひっかけて組み込まれている。

安価なモデル 安価なモデル

イタリア製:
白鍵、黒鍵それぞれに一本の鉄芯を通すことにより鍵盤全体を固定している。

イタリア製 イタリア製

安価なモデルは長期間使用していると鍵盤と鍵盤の受け側が磨耗し、鍵盤がはまったまま戻らなくなることが起こり得ます。こうなってし まうと何度直しても再発してしまう為、楽器の寿命と言われています。もちろん使用期間や頻度にもよる為、2~3年で発生するような物では本来ありませんが、長期使用していくとこうしたリスクも生じます。


対してイタリア製は横から鉄芯を通して鍵盤を組み込んでおり、その支点を中心に鍵盤が動く仕組みとなっています。その為、鍵盤個々のバラつきも生じにくく、長期間使用していても安定した鍵盤タッチが得られます。

安価なモデル:
鍵盤タイプの見分け方:バネ式は横から見た時に鉄心を通す金具が付いていない。

安価なモデル

イタリア製:
この金具の先に長い鉄芯が鍵盤を通っている。

イタリア製
イタリア製は鉄芯を引き抜けば鍵盤がバラバラと外れてきます。 この機構により長年使用しても鍵盤のバランス調整が可能な仕組みとなっています。

安価なモデルのアコーディオンで数年使用した場合、その寿命は時間との勝負になりますが、イタリア製の楽器は例えば1950~60年代程度の物でも現役で使用出来る程メンテナンス性が高くなっています。(※注)

(※注)メーカーや製造された時期によってはイタリア製でもバネ式が採用されている場合があります。この場合、イタリア製でも鉄心タイプのような耐久性、メンテナンス性は得られなくなります。

安価なモデルの楽器はそのコストの安さからアコーディオンの入門機として大変嬉しい価格を実現しています。「まず始めてみる」という事がどの楽器でも必要な為、そのポジションにおいては非常に大きな役割を果たしていますが、アコーディオンを弾き続けるのであればそこで満足してしまってはやはり勿体ないでしょう。

イタリア製アコーディオンはその魅力に溢れています。 弾き込んでメンテナンスを繰り返す度に音や反応がより熟成していくのは、良いアコースティック楽器ならではの魅力。 生涯のお供として成長を共に歩める本場イタリア製のアコーディオン。 ご購入は鍵盤堂アコーディオン専門スタッフへ是非ご相談ください。

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