心斎橋プレミアムギターズ Fender Tube Amp Collection

'57 Custom Pro-Amp 試奏レポート

松本によるインプレッション

松本によるインプレッション

Customシリーズに新たに仲間入りとなった「Pro」。
これまでTweed Proは復刻されておらず初のリイシューとなります。Fenderアンプの歴史を見ても「Pro」はTweedの始まりとなる1946年から存在し、形や仕様を変えながらも常にカタログモデルとして存在しており当時スタンダードなTweedアンプでした。現在ではTwinやDeluxeの影に隠れがちですがここで待望のリイシューとなりました。


外観はベースマンのようですが、15インチスピーカーを1発マウントし非常にパワフルな音が飛び、現代のブティックアンプのような心地よい響きを持っています。

ヴォリュームアップに従ってTweed Proの最もおいしい部分が現れ始め、6L6x2のパワーながらSchumacherメイドのトランスを採用した26W出力と言う事もあり6L6ながらもブレイクアップさせ易く、パワー管のサチュレーションを感じるクリスピーなクランチから更に泥臭く歪むロックンロールなドライブを生み出します。豊かなローエンドとの相乗効果でスタックアンプにも負けないビックトーンを生み出し、Bassmanに並びオールマイティーに使える完璧なTweedアンプだと感じます。

丹正によるインプレッション

丹正によるインプレッション

あまり聴きなれないモデル「Pro amp」が57Customシリーズでリイシューされました!
このPro amp、初めて聴く方も多いかと思われますが、スピーカーは15インチが1つのみ搭載されており、ワット数は26Wのモデルです。今回のラインナップではDeluxeとTwinの間の位置付けになりますね。
こちらのモデルも他の57Customモデルと同様に、オリジナルモデルを意識したレイアウトで配線されております。
サウンドですが、26Wattでありながらある程度音圧もあり、何より音の飛びが凄く、バンドアンサンブルでも十分に使えそうです。ミドルに張りがありギターの一番気持ちい帯域を押し出してくれる印象です。
一つ予想外だったのが、Deluxeよりサイズは大きいのですが、低域がスッキリしている印象を感じました。スピーカーの径が大きい分ナチュラルに出力される低域があるので、物足りないと言う様な事は無く、より中高域の輪郭がハッキリしている印象です。

Deluxeよりハイ抜けが強い様に感じましたが、耳に刺さるようなピーキーな高域ではなく、個人的にはこれぐらいハイがある方がギター側のコントロールも含め操作し易いと感じました。

ドライブサウンドはDeluxeほど潰れる感じではなく、Twinほどのカラッとした印象でもなく、良い具合に音にハリがあり、音の面でもやはり中間的なキャラクターに仕上がっております。
コントロールはEQ+Volのみのシンプルな仕様です。が、このEQの効きが良いので、EQのセッティング次第でキャラクターを変える事も可能です。
個人的に気に入ったのセッティングは、MICのHiに入力しEQはトレブル上げ目の設定ですね。MIC chが音が少しマイルドなので、そこでトレブルを上げると少しカドの取れたドライブサウンドを作れます。是非、お試しください!!

Fender '57 Custom Pro-Amp



■Output: 26watts 8ohms ■Tube: 1 x 12AY7、 2 x 12AX7、2 x 6L6、1 x 5AR4(Rectifier) ■Speaker: 1 x 15" Fender Special Design ■Controls: Volume Normal、Volume Bright、Treble、Bass、Presence ■Cabinet: Finger-Joined Solid Pine ■Size: 53.01(H) x 56.81(W) x 27.61(D)cm ■Weight:23.13kg