工場訪問

St.ウェンデルの町並み
St.ウェンデルの町並み
「TRIAMP」「TUBEMAN」「TUBE MEISTER」などのギターアンプで
日本でも御馴染みのHughes&Kettner(ヒュース&ケトナー)。

Hughes&Kettnerの本社と工場は、ドイツ南西部フランスとの国境に近い場所に位置するSt.ウェンデルという、古い教会が多く残る歴史と風格を感じさせる静かで素敵な小さな町です。
そのSt.ウェンデルの中心部から車で20分程度の場所にHughes&Kettnerの本社「MUSIC&SALES社」があります。
MUSIC&SALES社は1983年創業の老舗アンプメーカーで、Hughes&Kettner以外にもPAスピーカーやパワーアンプのブランド「HK Audio」、マイク・プリアンプやソフトの開発を行っている「MINDPRINT」、海外輸入品のディストリビューターなど幅広い事業を行っています。
元々は1979年頃にスピーカーの製造から始まり、1983年頃にHughes&Kettnerアンプの生産がスタートしました(初代アンプ"AS64")。

STAMER社
「STAMER社」
まずはMUSIC&SALES社の木工加工工場「STAMER社」をご案内します。

「第一木工工場」
広大に敷地にどっしりと構える木工工場です。Hughes&Kettnerの生産は1983年、ここからスタートしました。

パーツ保管庫
「パーツ保管庫」
最初は膨大なパーツの保管庫です。Hughes&Kettner,HK Audioなどの
主力製品でもあるスピーカー部等に使用するパーツが綺麗に整理、保管されています。

木工加工セクション
「木工加工セクション」
カットなどの木工加工は全て、最新テクノロジーを採用しオートマチックで行います。

セールスマネージャーのポール氏
加工済み木材の説明
クオリティ・コントロールマネージャーのポール・エイリー氏が、大変綺麗にカットされた加工済みの木材の説明をしてくれます。
木材にはフィンランドバーチやオーク等を採用したオリジナルのプライウッドを使用します。(材質はモデルによって異なります)

パーツのマウント
リベットなどのパーツは、人の手によって1台づつ丁寧にマウントします。

ハンドル部の窪みや綺麗な曲線も全て機械で行います
ハンドル部の窪みや綺麗な曲線も全て機械で行います。見事です!

木材同士のジョイント
木材同士のジョイントに使う木工ボンドは、全て機械でジョイント部に正確に塗られた後、人の手で組み込まれます。

キャビネットに圧力をかけて固定
半日から1日かけて機械でキャビネットに圧力をかけて固定させます。
この日はHK Audioのスピーカーの製造を行っていました。

穴あけ加工マシン
穴あけ加工マシン

塗装前の仕上げと最終チェック
塗装前の仕上げと最終チェックを行います。

塗装ブースへは超ロング・ベルトコンベアで
組み立てを終えると塗装ブースへは超ロング・ベルトコンベアで続々と運ばれます。

野外と同じ明るさで塗装のムラなどをチェック
この部屋だけがやけに明るいのは、野外と同じ明るさで塗装のムラなどをチェックする為です。

サウンドチェク
塗装乾燥後、スピーカー等のアッセンブリをマウントし、サウンドチェクを行います。

全てコンピューターで周波数チェック
全てコンピューターで周波数チェックを行います。「FAIL」表示(NG)が出たら画面に出てハジカれます。

パッキング
パッキング
厳正なチェックを通過した製品のみ、チェックカードが発行され
同じ工場でパッキングされます。

STAMER社の責任者でMUSIC&SALES社副社長兼、STAMER社社長のローター氏
STAMER社の責任者でMUSIC&SALES社副社長兼、STAMER社社長のローター氏。

MUSIC&SALES本社

そして、いよいよHuhges&Kettnerアンプを生産するMUSIC&SALES本社をご紹介します!
MUSIC&SALES社屋
MUSIC&SALES社屋
木工工場から車で10分程度の小高い場所にあるMUSIC&SALES社屋。
かつてはフランス軍の寄宿舎だった建物だそうです。
存在感というか なにか風格が感じられます。

本社から見た風景
本社から見た風景
社員の車はやはり地元ドイツ産の車ばかりです。
一般道路では日本車も多いですが バイクも含めてほとんどがドイツ車が走ってました。

無音室
「無音室」
地下にある無音室は開発途中もモデルや発売前の新製品など、全てこの部屋で 検品します。
物音から話し声までも全て吸収されてしまうのでかなりの違和感です。 総工費ウン千万円とか。

無音テストの操作室
無音室のとなりには無音テストの操作室。

ファイアテストルーム
「ファイアテストルーム」
出荷前の一部アンプを、48時間フルで動作させます。万が一発火して火事があっても 大丈夫な完全防火ルームになっています。でも焼けた形跡はありません。

安全基準ルーム
「安全基準ルーム」
製品の安全基準検査も一環して本社で行います。
銅で覆われた部屋になっていて 100%安全の状態で国の安全検査に出します。(日本で言うPSE検査にあたります)

衝撃チェックマシン
「衝撃チェックマシン」
3mの高さから落下時の衝撃をテストします。

湿度検査マシン
「湿度検査マシン」
日本のような夏は多湿、冬は乾燥という国には欠かせませんね。

サンドボックス
「サンドボックス」
砂(サンド)で覆われた防音チェックボックスです。
1Fのチューブテストルームと繋がっていてフルボリュームで鳴らしても外には漏れません。扉も激重です!

シャーシ製造マシン
「シャーシ製造マシン」
アンプのシャーシを製造する機械です。

塗装前の組みあがったシャーシの山
塗装前の組みあがったシャーシの山

塗装されたシャーシを乾燥させるレーン
塗装されたシャーシを乾燥させるレーン (この日は休止中でした。)

シャーシ組み込み&PCB製造ルーム
シャーシ組み込み&PCB製造ルーム
「シャーシ組み込み&PCB製造ルーム」
あいにくお昼休みで誰もいませんでしたが、数名の女性スタッフの手によって 丁PCボードに細かなパーツが丁寧にハンダ付けされ、先程のシャーシに組み込まれます。 HK AUDIO製品も同じセクションで生産されます。

PCボードテストルーム
「PCボードテストルーム」
完成した基盤は全てコンピューターで通電検査されます。
ちなみに中国製産の「TUBE MEISTER」もまったく同じマシンで、同じ工程で検査されています。

規定外製品チェックルーム
規定外製品チェックルーム
「規定外製品チェックルーム」
PCBや組みあがったシャーシのはじかれた製品はこちらのセクションで徹底的に 原因追求します。この時も数名のスタッフさんがなにやら会議をしていました。 「Gesperrt」は、「はじかれた」を意味します。

規定検品中のTRIAMP MkII
おお~!ついに規定検品中のTRIAMP MkII発見!このままでもカッコいいですね!

「TRIAMP」を設計したシュナイダー氏
こちらが、かの歴史的名機「TRIAMP」を設計したシュナイダー氏。
とても会いたかった方の一人です。(内心ちょっぴり感激してました!)

Tube Testing Center
「Tube Testing Center」
真空管を検品、搭載、搭載後の検品を行うセクション

VTIセンター
VTIセンター
「VTIセンター」
チューブテストマシン「VTIセンター」はヒュース&ケトナーオリジナルの 真空管テストマシンです。 VTIとは「Vacuum Tube Inspector」の略で、中国など海外から大量に買い付けた真空管(主にパワー管)を全てこの「VTI」で検品します。30分間ヒーターに熱を通してから400Vの電圧をかけます。その後、瞬間的になんと3000V!の電圧をかけてからバイアス測定にはいります。

「VTI」マシン
バイアス測定後は1番から9番にランク分けされます。
※ この「VTI」マシンは1台ウン万円以上はするという高級品。
このマシンのおかげで初期不良率は殆どないそうです。たしかに納得です。他国のアンプメーカーからも要望があるそうです。

テスト中のTRIAMP MkII
テスト中のTRIAMP MkII。焼き立てほやほやのパンのようです。ワクワクしてしまいます!
フルパワーで最低30分は通電します。全て前述の「サンドボックス」に接続されています。

世界各国の電圧で測定
世界各国の電圧で測定します。もちろん全世界に出荷されます。このときはアメリカ方面 のモデルの検品のようです。

組み込みの達人マリオさん
組み込みの達人マリオさん。
チューブテストルームの責任者でアッセンブリ全般を統括します。(逆光でわかりづらいですね…。)

CUSTOM SHOP
ウーバさんは1日中サウンドチェック
CUSTOM SHOP
「CUSTOM SHOP」
組み込み後、検査前のアンプを全てこちらのセクションでサウンドチェック出荷作業などを行います。 ウーバさんは1日中サウンドチェックを行います。ギターの腕前はプロ級です。

来社したアーティストのサインが多く飾ってあります
来社したアーティストのサインが多く飾ってあります。
KISSのトミー・セイヤーのサイン 発見!その下にはTRIAMP MkIIのクリアパネルが…。

マリオさん、ウーバさん
「Tube Testing Center」と「CUSTOM SHOP」の2セクションの全工程をこちらのマリオさん、ウーバさんが担ってます。

ミーティングルーム
「ミーティングルーム」
最上階のミーティングルームです。使用のスピーカーはもちろんHK Audioです。 「Hughes&Ketner」の経営理念や歴史などを学びます。

デモンストレーションルーム
「デモンストレーションルーム」
本社の隣の広大な敷地に併設されたデモンストレーションルーム。
Hughes&Kettner現行製品全てが展示されすべて試奏可能です。

各国のディーラーの担当者ともミーティングや、エンドースメント契約などのミーティングなどもこの部屋で行うそうです。

日本でも御馴染みの凄腕ギタリスト、トーマス・ブルグ
日本でも御馴染みの凄腕ギタリスト、トーマス・ブルグ! 自身のThomas Brug Bandやソロ、CMや映画音楽も手掛けるベテランミュージシャンです。彼も古くからヒュース&ケトナーアンプの開発に携わり、NAMMショーやフランクフルトメッセなど各国でアンプの デモンストレーションで飛び回っている多忙な方なんです。 トーマスはSTRATKINGの異名を持つほどのストラトの名手です。彼はいつも愛用の61年生ストラトを片時も手放しません。

トーマス自らデモ演奏を交えてTRIAMPの製品説明
トーマス自らデモ演奏を交えてTRIAMPの製品説明をしてくれます。
写真のアンプはカナダのモンスターバンド、RUSHのアレックス・ライフソン・シグネイチャーモデル。

以上「ヒュース&ケトナー・ファクトリー」のご紹介でした!
全体的な印象としては、とにかく検品など検査にかけるセクションが多く、本当に100%の状態で出荷するために厳正にチェックされ、いくつもの厳しい検査をパスした製品のみ出荷するという徹底した商品管理されているのが大変良く解りました。
Hughes&Kettnerのコンセプトである[Technology of Tone] (素晴らしいトーンを造り続ける)の通り、世界中のユーザーが求めるサウンドとHughes&Kettnerが求める理想のサウンドを常に追求し続けるという姿勢が大変強く感じられました。
私が特に感じたのは、携わっているスタッフさん達がみな仕事熱心で、自社製品や音楽に対する愛情や情熱が強く感じられました。やっぱりみんな音楽や楽器が好きで、その情熱が良い製品を生み出す元になっているんだと痛感したファクトリーツアーでした。
以上、アンプステーション波多野がお届けしました!

番外編

社員食堂でいただいたランチ
本社4Fの社員食堂でいただいたランチ。ベーグル、チキン、ウィンナーなどドイツの一般的なランチスタイルです。

MUSIC&SALES社長ハンス氏
最後の最後に同じ衣装で登場のMUSIC&SALES社長ハンス氏です。
来訪時にはちょうど地元のお祭りオクトバーフェスの時期で、ハンスさんの地元の民族衣装に着替えて(着替えさせられて?笑)地元流のおもてなしをしていただきました! さすがビール大国ドイツ!みんなビールを水のように飲みます。しかも常温!

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