■Fender USA
Tone Master Princeton Reverb 100V JPN
アンプステーションで現行の「'65 Princeton Reverb」とどの程度の違いが出るのか弾き比べてみました。
「Simulates 12W Tube Amp Performance」とリアルチューブ、チューブの12ワットをトランジスタパワーで再現するに50ワットを採用している為か、両者のVolumeのツマミ位置で得られる体感の音量がほぼ一緒だった事に少し驚きました。
チューブの10ワットの音量とトランジスタの30ワットの音量がイコール相当と言う関係性の考え方が一般的ですが、スピーカーの口径サイズによってパワーハンドリングが変わる為一概には言えません。Tone Master Princeton Reverbのスピーカーが10インチである為、このサイズでチューブアンプでの12ワットをトランジスタで仮想的に作り出す為に本体は50ワットにしていると思われます。
弾いてみると音量上げ始めはその違いは小さく感じ、両者に採用しているスピーカーも同じなモデルな事から、ヴォリューム5ぐらいまではパッと聴きは判らないかもしれないですね。
相違点で分かり易いところは、まずは音圧でしょうか。身体にぶつかってくる速さと量がTone Master Princeton Reverbはやはりソフトですね。でもこれも「自宅用」アンプとした際には大事なポイント。
壁を通り抜けるヌケ感がチューブと比べてソフトなので周辺に響き辛く、「6-WAY POWER ATTENUATOR SWITCH」で6段階で音量制御が可能にもなっているので「お宅、うるさいんだけど」と言ったハートフルなご意見を近隣から頂戴する確率も非常に低い事でしょう。
エフェクターでのプッシュまでは試していませんが、そこは機械として作動に違いが出てしまうので流石に音が違ってくると思います。
それを加味しても、軽いし音そっくりだし見た目ほぼ一緒だし価格半分だしと、セールスポイントだらけなのかなと感じます。
'65 Princeton Reverbが店舗にあるタイミングは各店まばらかとは思いますが、試せる方は是非試してみてください。