原音を損なわないナチュラルな立体感
Dimension と呼ばれる唯一無二のエフェクトは、その独特で立体的な音像が多くのミュージシャンに愛され、あらゆる場面で使われてきました。このエフェクトはコーラス同様の効果と認識されがちですが、実は異なる技術手法が使われています。コーラスほど揺らぎを与えずに広がりと奥行きを表現することができ、それにより独特な立体感が得られます。楽器本来の個性を失うことなく、よりナチュラルに、リッチで艶やかなサウンドに仕上げることができるエフェクトです。
新設計された4つのボタンが生み出すさらなる可能性
オリジナル同様、DC-2W はシンプルな4つのモード・セレクター・ボタンを押すことで音色のプリセットを選択可能。ボタン部分は新設計の電子式へアップグレードされています。高い耐久性を実現するだけでなく、視認性の高いLED も搭載され、プレイアビリティも向上。さらに、オリジナルのDC-2 では実現できなかった2つのボタンの同時押しが可能となり、サウンドのバリエーションが格段に増えました。S(スタンダード)/ SDD-320のモード切り替えスイッチと4つのボタンを組み合わせることにより、合計20 通りものサウンドを手に入れることができます。
本質を突き詰めた設計と磨き上げたサウンド
「技 WAZA CRAFT」シリーズとしてよみがえったDC-2W は、オリジナル・モデルのサウンドを再現しつつ、現代の技術で使いやすさが格段にアップしています。新設計の電子式ボタンだけでなく、内部回路も一から見直されました。高品位なバッファを採用したDC-2W は、バイパス時の音質が飛躍的に向上し、原音を色付することなくピュアなトーンを保ちます。またイン/アウトプットは、様々な楽器、機材、モノ/ステレオの組み合わせ等、幅広く対応できます。ギターやベースのエフェクト・チェインに組み込むだけでなく、オーディオ・インターフェイスやミキサーなどのレコーディング機材との親和性も想定した仕様となっています。
スタジオの定番となった名機 Roland SDD-320
Roland SDD-320 Dimension D は、1979年の発売直後からサウンドに深みを与えるエフェクトとしてレコーディング・エンジニアや音楽プロデューサーに支持され、瞬く間に世界中に広まりました。数えきれないほどのヒット・ソングに使われており、今もなおレコーディングで活躍しています。原音を損なうことなく、ナチュラルで立体的かつアンサンブルに馴染むサウンドに仕上げることができるこのエフェクトは、ギター、エレクトリック・ピアノ、シンセサイザー、ストリングス、ボーカル・・・ありとあらゆる楽
器に使われてきました。
DC-2W のSDD-320 モードは、オリジナルのサウンドを細部まで忠実に再現しています。オリジナルのSDD-320 では複数のボタンを押してサウンドのバリエーションを増やす使い方が一部のエンジニア達に広まっていました。(実はこの方法で増えるバリエーションは、設計上2つだけです。)DC-2W はこの裏技を再現しただけでなく、各プリセットの「中間音」4つと全く新しいサウンド2つ、合計6つのサウンドが追加されました。
BOSS DC-2 Dimension C :唯一無二のサウンドをコンパクト・ペダルに
1985 年に発売されたDC-2 Dimension C は、Dimension D のナチュラルで立体的なサウンドをBOSS のコンパクト・ペダルにおさめたものでした。Dimension D はスタジオ機材として開発され、モノ/ステレオ双方の接続が可能でしたが、DC-2 はギターなどモノラル楽器との接続を想定した仕様になっており、元祖Dimension D とは若干違ったサウンド・キャラクターをもっていました。
DC-2W のS(スタンダード)モードは、オリジナルDC-2 を忠実に再現したサウンドです。オリジナルのDC-2 では不可能だった2ボタン同時押しも可能となり、新しくデザインされた6通りの「中間音」が加わっています。