1966年、いわゆる「エレキブーム」の真っただ中に誕生したヤマハオリジナルモデル。日本エレキギター業界の草創期を牽引し、ヤマハギター史を語るうえで避けては通れない最重要モデルといえるでしょう。

『ブルージーンズカスタム』SG-7の誕生30周年を記念し、1995年から500本限定で復刻生産されたSG-7AS。今回入荷は30周年ちょうどの1996年製の一本です。

【ボディ】
全体重量は約3.8kg。深いモスグリーンにゴールドハードウェアが映える、高級感溢れるルックスです。ヤマハ伝統の非対称シェイプ(カタログでは「リバースシェイプ」と表記されています。)は当時と同じ桂材を使用。ボディ裏を中心にスクラッチ傷や小さな打痕、金属パーツのくすみなど使用感が見られますが、ボディトップには目立つ傷も少なく比較的キレイなコンディションをキープしております。

【ネック】
ヘッドトップの『筆記体ロゴ』がなんともマニア心を擽りますね。SG-7の市販品にはバインディングが巻かれていますが、プロトタイプにはバインディングがなく、その意匠を取り入れたものと思われます。フレット／ナットには若干消耗が見られますが、極端な詰まりやビビリはなくプレイアビリティには支障ございません。ナット幅約40.8mm、薄めのネックシェイプでグリップ感も良好です。

【電装系】
フロントピックアップはリアと平行になったタイプ。こちらもやはり最初期に見られた特徴です。フロントにシングルコイル1基、リアはシングルコイルが2基並び、バランサーコントロールが搭載されたオリジナル準拠のコントロール配列になっております。ネックポジションは意外にもしっかりとした太さのあるサウンド、そしてブリッジポジションではいかにもサーフミュージック然としたチャキっとした小気味良いトーンが楽しめます。

ハードケース付属