素晴らしいサウンドを誇る1963年製ジャズマスターが届きました。

『Jazzmaster（ジャズマスター）』のデビューは1958年。1970年代後半までオリジナルスペックのリリース期間、決して安定した人気とセールスとはいえなかったようですが、昨今の人気急上昇により、ギター界においてメジャーモデルに成り上がった感はあります。

今回入荷は1963年製スパゲッティロゴ／クレイドットの1本。市場でも年々減りつつあるレア度の高い1本です。当時のマニュアルが残っているのは嬉しいですね。

【ボディ】
全体重量は約3.8kg。2ピースのアルダーボディは赤みがしっかりと残る3トーンサンバーストカラーに彩られ、上品なべっ甲柄ピックガードとともに美しいルックスに仕上がっております。ピックガードは経年による割れ部分が2箇所（フロントピックアップ～プリセットトンダイヤル／アウトプットジャック部）みられます。エルボーコンター部の塗装の劣化、全体的にウェザーチェック、打痕、塗装剥げ、パーツのくすみがみられ、素晴らしい雰囲気です。

【ネック】
ヘッドデカールはスパゲッティロゴ、デカールシールに少々の剥げ部分はみられます。チューナーはクルーソンデラックスのシングルライン、巻きの固さに若干のバラつきはみられるもののしっかりと機能しています。フレット／ナットは交換済みで、プレイアビリティは良好です。1～3フレット付近の指板のえぐれは、リフレット時に埋めて修正されています。ヘッド厚13.1mm、ナット幅は42.0mm。ローフレット付近はすっきりとしていて、ハイフレット方向に向けてがっしりとしてくるネックシェイプが採用されています。ネック裏の塗装が剥げてサラッとした手触りは、ヴィンテージ楽器ならではでしょう。

【電装系】
シールディング補強のためアウトプットジャック～トーンPOT間にグラウンド線を追加しています。ピックアップは当時のブラックボビンをしっかりキープ。この時期のジャズマスターらしい、艶やかな太さと分離感の良いトーンが魅力です。

ブラウントーレックスハードケース付属