厳選委託（お預かり代行販売）品。1965年出荷のジャズマスター、クレイドットポジションの1964年スペックの1本が入荷しました。

『Jazzmaster（ジャズマスター）』のデビューは1958年。1970年代後半までオリジナルスペックのリリース期間、決して安定した人気とセールスとはいえなかったようですが、昨今の人気急上昇により、ギター界においてメジャーモデルに成り上がった感はあります。

今回入荷は各パーツデイティングより1965年出荷と判断しておりますが、トランシジョンロゴ／クレイドットに素晴らしいフィンガーボードを備えた1964年スペックといえる1本です。

【ボディ】
全体重量は約3.6kg。2ピースのアルダーボディは黄色味のある1960年代半ばの個体らしい特徴的な3トーンサンバーストカラーに彩られ、上品なべっ甲柄ピックガードとともに美しいルックスに仕上がっております。全体的にウェザーチェック、打痕、ボディサイド等の塗装剥げ、パーツのくすみがみられ、雰囲気の良いコンディションとなります。ピックガードビスがひとつ、ブリッジサドルおよびブリッジスタッドのイモネジが交換されています。

【ネック】
1964年のネックデイトとなります。ヘッドデカールはトランシジョンロゴ、ヘッドトップには3～4弦用のストリングガイドを装着した跡がみられます。チューナーはクルーソンデラックスのダブルラインセットですが、2弦用にシングルラインが混じっております。巻きの固さに経年によるバラつきがみられますので、プレイ時には新しいものを使用するのもよいでしょう。フレット／ナットはいちど交換済み、若干の減りはみられるもののプレイアビリティは良好です。ヘッド厚15.1mm、ナット幅は42.0mm。ローフレット付近はすっきりとしていて、ハイフレット方向に向けてがっしりとしてくるネックシェイプが採用されています。ネック裏はオールドギターらしいサラッとした手触りに仕上がっています。クレイドットポジションマークに良質の指板が目を惹きます。

【電装系】
POTは1964年後半のものが揃っており、ピックアップは1965年デイト（フロント側は表記なし）のグレーボビンが2基搭載されております。オールドジャズマスターならではのレンジ感の広さに、豊かなレスポンスでかっちりと鳴ってくれるクセのあるトーンが魅力です。

ブラウントーレックスハードケース（落書き箇所あり）付属