厳選委託品。雰囲気のあるサンバーストカラーのテレキャスターです。

1950年にBroadcasterとしてデビューし、以降Fender（フェンダー）ギターの代表モデルとしてStratocasterとともに君臨し続ける『Telecaster（テレキャスター）』。Fender社のオリジナルモデルのみならず、様々なメーカーにてインスパイアモデルが製作される、エレキギターの定番モデルともいえるでしょう。

今回入荷は、とても目を惹く仕様にモディファイされた素敵な1本。アルダー材サンバーストカラーのボディにフロントピックアップはハムバッカーにコンバート済み、1プライのブラックピックガードを搭載しております。ハムバッカーをノンカバードのダブルブラックに、ブリッジをゴールドの6way（6弦は外しましょう）に交換すれば、「Sonny」と呼ばれるあの1本に近付きます。また、フロントピックアップをカバーなしのテレキャスターピックアップに変更すれば、ルックスだけでいえばあの方の1本にも近付きますね。

【ボディ】
全体重量は約3.4kg。仕様から1970年代前半のものと思われるボディは、フロントピックアップをハムバッカーに変更するためザグリが施され、リアピックアップのザグリは取り回しを良くするため少し掘り下げています。ボディ材はアルダーで、元々カスタムカラーのサンバーストカラーだったようですが、サンバーストカラーの追加塗装とオーバーコート（ポリ塗装）が施され、ご覧のとおり激しくエイジド処理されています。ピックガードは1プライのブラックに交換。ブリッジは1960年代後半のものでスパイラルサドル仕様。コントロールノブ類は交換済みです。裏通しの弦止めフェラルは6つ交換されています。

【ネック】
ネックは貼りメイプル仕様。チューナーはフェンダーFキー、巻きの固さに若干のバラつきはみられるもののしっかり機能しています。フレット／ナットは当店にて交換済みで、抜群のプレイアビリティを誇ります。ヘッド厚15.3mm。ナット幅41.0mm。比較的厚みのある、しっかりとしたネックシェイプが特徴です。

【電装系】
アウトプットジャック部は使いやすいプレートタイプに変更済み。スイッチはカレント配線（フロント／リアピックアップのミックスが使えます）に変更済みです。POTは後年のものに、キャパシターは「Vitamin-Q Oil Paper Cap.」に交換済みとなります。ピックアップはフロントのハムバッカーに「Seymour Duncan SH-55n Seth Lover」をチョイス。リアは1968年デイトのオリジナルピックアップがしっかり残っています。クリアであたたかみのあるネックポジションに、アルダーボディのテレキャスターらしい豊かな倍音感を伴う歯切れの良いトーンのブリッジポジションと、見て弾いて楽しい1本といえるでしょう。

ハードケース、交換用ブリッジ付属