今はなき『フェンジャパ』、フジゲン製のちょっと珍しいモデルです。

1982年から30余年、Fenderの日本製ラインとして国内ギター産業を牽引してきたフェンダー・ジャパン。一度はお世話になった方も多いことでしょう。2015年にはブランドが終了しますが、以降国産フェンダーはMIJシリーズとして変わらぬ人気を得ています。

今回入荷は1980年後期のフジゲン製、カタログ外モデルとなるSTD-62です。

【ボディ】
全体重量約3.3kg。バスウッドボディですのでST62-55の派生モデルでしょう。3トーンサンバーストカラーは深く渋みのある色味ですね。全体的な傷や打痕、金属パーツのくすみやプラパーツの色焼けなど、ヴィンテージライクなルックスです。

【ネック】
ナット幅42.5mm。このモデルのキモとも言えるネックは、しっかりとしたグリップ感のDシェイプネック。ファットなネックの恩恵は豊かなサスティーンや鳴りの良さなど、そのトーンに如実に表れています。フレット／ナットには若干の減り、ローフレットを中心にヘコみが見られるものの、極端な詰まりやビビりはございません。トラスロッドはデフォルトで締め幅が少ないのか、あまり締め込んでいないものの調整幅は少なめです。

【電装系】
ピックアップ他、電装パーツはオリジナルをキープしております。ウォームでふくよかなネックポジション、トレブリーでパリっとしたブリッジポジションまで、ストラトらしいサウンドを楽しめる一本です。

汎用ソフトケース付属