当時のカタログには実際にラインナップされているものの、生産本数の少なさで現在では非常にレアなアイテムとして認識されているノンリバースボディシェイプの『Firebird VII（ファイアーバード 7）』。ゴールドハードウェア仕様／ミニハムバッカー3基搭載のファイアーバード最上位機種となります。記録によると1965～1969年の発売中に出荷された本数は79本＋α（1965年の出荷本数110本はリバースシェイプと合計のため不確定）となっており、そのレア度が伺い知れます。今回入荷はサンバーストカラーの1965年出荷ものとなります。

【ボディ】
全体重量は約3.7kg。良質のマホガニーボディはギブソンらしい美しいサンバーストカラーにてフィニッシュ。ピックガード左側カッタウェイ部ねじ付近の経年による割れ、フロントトーンノブの若干の損傷、ウェザーチェック、キズ、ゴールドハードウェアのくすみはみられるものの、大きな損傷もなく比較的きれいなコンディションといえるでしょう。消えてしまいがちな火の鳥マークもしっかり残っております。

【ネック】
ヘッドまわりはキズ部分に塗装のタッチアップがみられますが、比較的きれいなコンディションをキープしています。チューナーはいちど別のものを取り付けた跡がみられますが、現在はゴールドのKluson「GIBSON DELUXE」6連に戻してあります。ブッシュワッシャーは交換されています。フレットはいちど交換されているようで、現状極端な減りはなくプレイアビリティは良好です。ナット幅は40.4mm。ネック自体に十分な厚みはあるものの、狭めのナット幅のおかげで比較的すっきりとしたネックシェイプといえるでしょう。アームバーは交換されています。

【電装系】
3基のミニハムバッカーと3wayスライドスイッチは、ギブソン伝統の【フロント／センター＋リア／リア】】といった動きとなります。ギター自体の鳴りも素晴らしく、ピッキングのレスポンスや倍音感もとても豊かで、モデル最上位機種に相応しいリッチなトーンが魅力です。

イエローインナーブラックハードケース（取っ手交換）付属