ギブソン製ジョニー・スミスシグネチャーモデルが久々に入荷しました。

Super400、L-5と並ぶ、Gibsin（ギブソン）最高級アーチトップモデルである『Johnny Smith（ジョニー・スミス）』。人気ジャズギタリスト、Johnny Smith（ジョニー・スミス）のシグネチャーモデルとしてギブソン社から1961年に発売されました。ベネチアン（ラウンデッド）カッタウェイ仕様に17インチ（432mm）幅の削りだし単板スプルーストップにはXブレーシングが採用され、メイプルサイドバック、L-5よりも若干薄い3-1/8インチ（79.375mm）ボディ厚、635mmスケール、ゴールドハードウェアや豪華なインレイワークが特徴の高級アーチトップギターです。

今回入荷は1976年頃出荷の1本となります。デュアルピックアップバージョンも含め、デビューの1961年から合計1650本程度しか生産されなかったレアアイテムとしても知られています。

【ボディ】
全体重量は約3.0kg。上品なスプルーストップとメイプルサイドバックはタバコ気味のサンバーストカラーでフィニッシュされています。ジョニー・スミスモデルの特徴でもある、ボディに接しないフローティングミニハムバッカーとXブレージングを採用したソリッドスプルーストップにより、アコースティックな鳴りも秀逸で、ヴィンテージならではの心地よい生鳴りはさすがといったところでしょう。6弦チューナー付近のタッチアップ、ウェザーチェック、打痕、使用感、金属パーツのくすみはみられるものの、年式を考えるときれいなコンディションといえるでしょう。崩壊しがちなピックガードは新しいものに交換済みで、その際にトーンコントロールを増設しております。ボディ内ラベルが欠損しています。

【ネック】
メイプル／ウォルナット5ピースネックは高級モデルらしくフレイム杢が美しいですね。スケールは独特の25インチ（350mm）を採用しています。フィンガーボードはエボニー、ヘッドのスプリットダイアモンドインレイやポジションマークはSuper400と共通の仕様です。チューナーはクルーソン製シールファスト、巻きの固さにバラつきはそれほどなくしっかりと機能します。フレットは交換され、減りもそれほどなくプレイアビリティは良好です。年式を問わずワイド幅のナット（43.5mm）もこのモデルの特徴です。十分な厚みはありますが比較的すっきりとしたネックシェイプといえるでしょう。ブリッジは新しいものに交換済みです。

【電装系】
ピックガード交換に伴い、POT、アウトプットジャック（通常のモノラルジャックが使用できます）の交換、トーンコントロールを増設しております。ピックアップはおなじみのフローティングタイプのミニハムバッカーを1基搭載。ジョニー・スミスの演奏を支えたクリアーなトーンに豊かなレスポンス、とにかく素晴らしいサウンドが魅力ですね。なかなか出てこないレアなアイテムです、是非チェックしてみてください。

ハードケース付属