1950年代初頭に「Guild（ギルド）」ブランド初のエレキギターが誕生して以来、数多くのアコースティックギターやエレキギターを生み出し続け、現在も世界中のギタリスト／アーティストに愛され続けています。

今回入荷は1981年製ソリッドボディの『M-80CS』。M-80CSは『M-75 Bluesbird』のダブルカッタウェイバージョンとして1975年に発売、1981年にはメイプルトップ／マホガニーバックのダブルカッタウェイボディにマイナーチェンジされました。

【ボディ】
全体重量は約4.4kg。ホワイトカラーは当時のカタログにはなく、各部のコンディションからリフィニッシュと判断しました。使い込まれたコンディションで、塗装面の劣化部分、ウェザーチェック、キズ、金属パーツのくすみ等がみられます。フロントピックアップザグリは拡げられた痕跡がみられます。ピックアップリングが交換済みで、それに伴いフロントピックアップのベースプレートに加工がみられます。ストラップピンはフラッシュマウントスタイルに交換およびネックジョイント側に移動されています。バックパネル裏のブランドラベルは残念ながら欠損しています。

【ネック】
ヘッドにはおなじみの「Chesterfield inlay（チェスターフィールドインレイ）」が輝きます。チューナーは「Guild」ロゴ入りのシャーラーM6スタイル。巻き具合にそれほどバラつきはなくしっかりと機能します。ナットは当店にて交換済み、フレットもいちど交換されているようですが当店にてすり合わせ調整済みで、プレイアビリティは良好です。指板ラジアスは7.5～9.5インチあたりをキープしています。ナット幅41.5mm。程よく厚みのあるネックシェイプが特徴です。ネック裏にもウェザーチェックとひっかき傷等がみられます。

【電装系】
ピックアップはフロント（ネック）ポジションがオリジナルの「XR-7」、リア（ブリッジ）ポジションはビルローレンス「L-500L」に交換済み。POT、キャパシターは交換されています。ミニスイッチは本来位相切り替え用ですが、現在はピックアップのコイルタップスイッチに変更済みで使いやすいですね。ハイパワーかつウォームでクリアーなトーンが特徴です。

ソフトケース付属