IKEBEスタッフインタビュー We are Musicians!! #1「2人のOgawa」AD/CDギタリスト / Angus Ogawa 株式会社池部楽器店 ECユニット/ 小川一

池部楽器店の“中の人”を紹介する IKEBEスタッフインタビュー「We are Musicians!!」。記念すべき第1回は、ECユニットで裏方として池部楽器店を支える 小川 一が、ギタリスト Angus Ogawa 名義で挑み続ける理由に迫ります。

このインタビューは彼が率いるバンドAD/CD(アーダコーダ)がイングヴェイ・マルムスティーンソロアルバム「MARCHING OUT」リリース40周年記念公演オープニングアクトに出演することが決定したタイミングで行われました。


ー出演決定、おめでとうございます! 今回の公演について教えてください。また意気込みなどあればお聞かせください。

ありがとうございます。AD/CDとして、『MARCHING OUT』40周年のステージに立ちます。大阪(9/3 梅田バナナホール)/愛知(9/8 NAGOYA ReNY limited)/東京(9/10 ヒューリックホール東京)の3公演です。社内からの応援に感謝しています。全力で臨みます。

ーラインナップも熱いんですよね。

はい。Mark Boals/Ronnie Romero/Gus G/Craig Goldyというレジェンドの系譜。Gus G × Ronnie RomeroでのYngwieナンバーも予定されています。Marcel Jacob/Wally Voss/Ronnie James Dioへのトリビュートもあります。

ー今回、AD/CD(アーダコーダ)に出演をオファーされた理由は?

当時のYngwieツアーにAC/DCが帯同していた歴史があり、AC/DC再現度の高いAD/CDの演奏で“当時の空気”を想起してもらう狙い、とのことです。

ー本日は、池部楽器店スタッフ小川さんとAD/CD(アーダコーダ)Angus Ogawaの二人について掘り下げていきたいと考えていますのでよろしくお願いします。

はい、お手柔らかにお願いします(笑)

音楽漬けの学生時代からAD/CD(アーダコーダ)へ

ー原点からいきましょう。学生時代はどのようにすごされていたんですか?

大学の仏教学部仏教学科で学びつつ、軽音楽部に所属していろんなアーティストの曲をコピーしていました。自分のバンドでオリジナルもやって、都内のライブハウスに出ていました。並行して、ギターパートのヘルプやアイドル/ソロのサポートも。睡眠時間は…かなり削ってましたね(笑)。

ーAD/CD(アーダコーダ)の出発点は?

2010年3月のAC/DC来日公演(埼玉スーパーアリーナ)で衝撃を受け、私が中心となってAD/CDを結成しました。メンバー変更を経て、2022年から現編成したんです。

ーAC/DCのトリビュートバンドでAD/CD(アーダコーダ)とはWeb制作でも遊び心を忘れない小川さんらしいネーミングですね。

ありがとうございます(笑)

ーAD/CD(アーダコーダ)についてバンド紹介をお願いします。

世界的ロックバンド AC/DCのトリビュート・バンドです。読みはアーダコーダ。メンバーは Vo. John Scott/Gt. Angus Ogawa/Gt. Malcolm Takagi/Ba. クリフ田中/Dr. 超兄貴.の5人編成です。

ーこれまでの主な活動は?

2012・2014年に日比谷野音「Legend Of Rock」出演、2014年ロンドンツアー、2015年サマーソニック出演。2018年からは日本各地の米軍基地で演奏機会をいただいています。加えて、「レッドシューズ」での定期主催や、国内の著名ギタリストが集う「Guitar Canvas」など、活動の幅を広げてきました。

ー今後の展望について教えてください

2026年からの海外活動本格化を目指して、全米ツアーを計画中です。

紆余曲折を経て池部楽器店へ

ー卒業後のキャリアを教えてください。

プロのギタリストとして成功したいと考えて、音楽活動を続けながらCDショップ店員/バーテンダー/解体業/コールセンターなど、色々な業種を経験しましたが、27歳くらいで無職になった時期に職業訓練校でWebデザインの楽しさを知って猛勉強。Web制作会社に就職しました。

ーそこから池部楽器店に?

やっぱり“音楽に携わる仕事”がしたい気持ちが強く、イケベWEBの正社員募集を見て応募しました。

ー採用へのプロセスでの面白いエピソードをお持ちと聞きましたが?

最終面談で、当時の役員の方に「君、アンガス・ヤングに似てるって言われるでしょ? 面白いね」と言われて(笑)。表面ではなく深いところまで理解してくれる会社かもしれないと思えたのが大きかったです。

ーウチっぽいエピソードですね(笑)

確かに(笑)

Webの現場から、音の現場へつなぐ

ー現在の担当を一言で。

ECユニットのWebチーム(ソリューション担当)です。店舗には立たないバックエンドで、Web制作・運用を担っています。

ーやりがいを感じる瞬間は?

「見やすい・分かりやすいサイトになったね」**と言ってもらえたとき。現場の生の声をWebコンテンツに活かせるのが嬉しいです。

ー仕事の経験は音楽にどう効いていますか。

チームや店舗とのコミュニケーションの取り方を学びました。何を求められていて、自分のスキルで何ができるかを常に意識するように考えるクセがつきました。状況の変化が激しい場でも、瞬発力と先を読む行動が身にいたかもしれません。また、トリビュートバンドは再現性を強く求められますが、全てを同じにすることは難しいので、スタッフが培ってきた知見を頼りに『あ、なるほど。こういうアプローチでも表現できるんだな』と、柔軟な発想を持つようになりました

ー逆に、音楽の経験が仕事に返ってくることは?
プレイヤーの実感があると、提案の粒度が細かくなります。スタッフの知見を頼りにリフレーミングして別アプローチを考える。この柔軟さは、Web側の改善にも通じています。

チーム全体で音楽活動をバックアップ

ー小川さんのように仕事と音楽を両立するとなるとライブやレコーディング時の調整が大変なイメージですが…。

長期ツアーは決定次第すぐ相談します。職場は休暇理由を正直に言える雰囲気で、理解・応援が得られるのが助かっています。

ー社内環境の“ありがたさ”は?

福利厚生で楽器が安く買えるところは大きいです。活動が精力的だと、楽器や機材の消耗も激しいので(笑)

ー月のライブ本数は?

波はありますが、月2〜3本。土日祝の非稼働日を狙うのが基本です。遠征が決まったら、上司に相談して仕事量とスケジュールを調整します。

社会的貢献活動ではアコギ片手に熱唱も!

ー社会的貢献活動にも積極的に参加されていると聞いていますがそれについても教えてください。

弊社では、音楽で世の中に貢献したいという願いを込めて、新型コロナ蔓延期に「カナデルチカラプロジェクト」を立ち上げました。

その取り組みの一つとして、芸道の神様を祀る滋賀県大津市にある関蝉丸神社の再興クラウドファンディングをお手伝いし、そのご縁で演奏を奉納したり、能登半島地震で被災された子どもたちを応援するため、石川県七尾市の幼保園を訪問し、子どもたちと一緒に歌ったり貴重な体験をしました。バンド活動にも共通して言えますが「人の想いが集まる場」で演奏すると、演者と参加者の双方が元気になる感覚があります。コーポレートメッセージ「We are Musicians!!奏でようぜ、人生」を実感しています。

ー池部楽器店を代表して演奏したんですね

活動をするたびにさまざまなところで「池部楽器店さんありがとう」という言葉をよくいただくのですが、いつも嬉しさを感じるのと同時に身が引きしまる思いです。

池部楽器店のカルチャーとこれからの夢

ー「イケベらしさ」を感じる瞬間は?

各ジャンルの専門店が集結しているのが、池部楽器店の強みです。お店ではで若者からベテランスタッフ全員が専門性を活かして接客をしているところですね。スタッフの個性的なキャラクターにファンがつくのを見てきました。私のように音楽と仕事を両立しているスタッフも多いんですよ。また、イケベは社員一人ひとりの想いや夢を大切にしてくれる会社。自分でやりがいを見つけられるチャンスがたくさんある場所だと思います。

ーこれからの目標は?

アメリカなど海外進出を目指して、世界的に活躍できるギタリストになるのが目標です。ギターキッズなど音楽を愛する方々に、楽器を通して、音楽の素晴らしさを表現できるWEBサイトやコンテンツ作りにより力を入れていきたいですね。

ーぜひやってみたい企画は?

旗艦店 イケシブ(IKEBE SHIBUYA)にあるイケシブLIVESでライブをやって、お店中を駆け回るパフォーマンスをやってみたいです(笑)

ー本日はありがとうございました。ライブでのパフォーマンスを楽しみにしています。

はい!自分らしさを全面に出して楽しんできます!

音にまっすぐな“中の人”が、今日も店とステージを往復しています。
こんな働き方にピンときたら、そっとこちらもどうぞ。

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