【週刊イケベミュージック・マガジン・アーカイブ#3】その構造は、ギター作りの固定概念を覆した!テレキャスター特集第三回 構造編!2026.3.6配信分

               
Angus Ogawa

みなさまこんにちはー Angus Ogawaです。
先週花粉にやられてますとボヤきましたが…今週はさらに飛んでるのかな?
目もかゆくなり、喉の中までかゆくてたまりません(涙)
今週、「デヴィッド・ボウイ ドキュメンタリー 最後の5年間」を回数を分けて鑑賞しました♪
2013年に突如発表し、話題となった「The Next Day」から、遺作となる2016年発表「★(Black Star)」までの間に何があったかを辿るドキュメンタリーなんですが、ご自身の人生の最後までもアートに昇華させたところにえらく感動しました!
若かりし頃の彼のキャリアとシンクロさせながら、
最後の5年間をどのように活動していったのかを細かく描いていて見応えがありました。

発売当時、「★(Black Star)」はなんだかすごく怖くて…
しかも悲しくなってしまいなかなか聴けなかったのですが、
今日は電車で改めて聴いてみたら、
詩もサウンドも、とても美しく、素晴らしいアルバムだなと思いました。
是非、「デヴィッド・ボウイ ドキュメンタリー 最後の5年間」と合わせてチェックしてみてください♪

さて、今日はテレキャスターの構造について語りたいと思います!

ギター作りの概念を覆す

テレキャスターがもたらした、最大の革新ポイントはギターの組み込み方法にあります。
開発された1950年代当時は、アコースティックギターのように、“ギターは木と木を接着剤で貼り合わせて作る”が常識であって、それ以外の工法考えられていませんでした。
そこに、“厚い単板のシンプルなボディに、4本のボルトでネックを取り付ける”という工法がとられたテレキャスターが登場。
これまでの固定概念を覆した画期的な方法でした。
それは、電子機械のように部品や機能を独立させた作り方で、楽器ビルダーではなかったレオ・フェンダーならではの発想といえます。

シンプルなソリッドボディ

その形状は、これまでの伝統的なギターの形から必要なものだけ残しそぎ落としたかのような、超ミニマルデザインといえます。

まるでまな板を思わせるようなフラットなボディの中に、電装部品をコンパクトに収納して、ピックガード等を蓋にして閉める。
しかも、電装部品に関しても必要最低限かつ、シンプルな配線構造になっていて、比較的簡単にメンテナンスやパーツ交換ができてしまう。

この非常に合理的な構造は、よくよく考えてみれば、楽器を作っているというよりも、電子機器を組み込んでいるような感覚が近いのかもしれません。
“厚い単板のシンプルなボディ”にしたことによって、耐久性も非常に高く、多少ラフに扱っても壊れないところも注目すべきポイントです。

フラトーンはこう振り返っています。
“多少は現行のギターの形に似せることを踏まえて、全てのフレットに手が届くように、カッタウェイを付けることにした。”
“重量のある単板の木で作ることから、ギターのボディは出来るだけ小さくし、プレイヤーが持って弾くことが可能な範囲にとどめなくてはならなかった。”

それまでのギターといえば、木と木を接着剤で貼り合わせて作ることから、
大変デリケートにできていて、どちらかというと壊れやすく、修理するにしても難しいという難点がありました。
過酷な環境でプレイしているミュージシャンが多い状況下で、耐久性のあるテレキャスターはとても歓迎されました。

さらにもう一点、テレキャスターが数多くのミュージシャンに受け入れられた理由があります。

シンプルなソリッドボディ

今やエレキギターの基本となっている、ボディとネックをボルトで取り付けるという方法は、テレキャスターからはじまりました。
それまでは、古くから受け継がれてきたダブテイルジョイント(あり溝継ぎ)でギターを作るのが一般的だったのを、根底から覆すほどの事件と言っても過言ではないでしょう。

あり溝継ぎジョイントとは、ギターのボディとネックを取り付けるのに採用されていた伝統的な手法です。
生産コストがかかるのと、職人の熟練度が必要ではありますが、ボディとネックを一本の木のように一体化させ、均一に振動をさせることができます。
これにより、楽器自体の響きが非常に豊かになります。デメリットはあるものの、楽器の生鳴りを良くするには一番良いとされていました。

このような背景から、ボルトで取り付けるというようなアプローチは、当然のように各ギター・メーカーから評価されませんでした。

Fender社のエレキギターの設計思想は、傍から見たらかなりアバンギャルドに見えたのではないかと推測できます。

しかし、当時のミュージシャンからは歓迎されます。それは、簡単に修理の依頼もでき、傷ついたりダメージを受けたネックを自力で交換できたりすることからです。
これはラジオ技師のレオ・フェンダーが、ギターに対して、モジュール式組立品的アプローチを取ったことによるアイディアだろうと言ってよいでしょう。

エレキギターとは、アンプから音を出す前提の楽器ですから、必要なものだけを削ぎ落していくと、この考えに辿り着くんだろうなと思います。
さらに、毎日どこかで演奏をするようなミュージシャンが求めていたものを、最大限まで取り入れたことが、多くのミュージシャンの心をつかみ、エレキギターが発展していくきっかけをつくったといっていいと思います!

エレキギターが発展した要因の一つは、魅力的なパーツ周りにもあります!
次回はテレキャスターに組み込まれているパーツについて、深堀したいと思います。
それではまた、お会いしまShow!!

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