清のWarwick Order Tour現地レポート!

Warwick本社@ドイツにて一週間に渡って開催された、世界中のトッププロを講師として招いた合宿BassCamp、その締めくくりとして開催されるイベントLeeveLand Music Festival、そしてその後夜祭として行われたAfter Party。GRANDEY BASS TOKYOの紹介により、Warwick Family(オフィシャル・エンドーサー!)に加わった当店お馴染みのベーシスト、清が参加した様子のレポートをお届け致します。

取材:グランディベース東京・立崎


現地メディアによるインタビューやフォトセッション、さらに海外版ベースプレイヤーマガジンの取材を受ける清。

ギャラリーでインタビューしていたスティーヴィー・サラスと共に。

ディナーパーティでお会いしたスチュアート・ゼンダー(元ジャミロクワイ)とまるで旧知の友人のように語らう清。

Basscamp 2016 Interviews / Warwickによるインタビュー動画も収録されました。


清・オリジナルベースのオーダー編

我々のショップオーダー分と並行し、彼女から事前に希望があったゼブラーノ(ゼブラウッド)をチョイス。例のごとく他ブランドでは考えられない量のストックがパレット上にドーンと鎮座…。

自身でチェックしつつも、こちらもおなじみのプロダクト責任者マーカスのアドバイスを受けつつ、ルックス、サウンド、プレイヤビリティ等すべてのバランスの良さを図ります。

きれいにラインの揃ったマテリアルを数本チョイス、しばらく悩みつつも「コレや!この子にする!」と遂にトップ材が決定。

ライブ時を考慮し、バック材のスワンプアッシュは超軽量のものをチョイス。指板やネック材は諸々考慮、相談した上でやはり定番が一番ということであえてスタンダードなウエンジを採用。しかしそこでも細かな木目の詰まり具合など細かくチェック。全てのマテリアルを選定し終えたところで、他の個体と混ざらないよう、サインを入れていきます。

自ら選定したトップ材と記念撮影!

基本的には以前から所有しているStreamer Stage IIや当店オリジナルのStage I Narrow Neckを基準としつつ、スラップのしやすさを考慮したネックジョイントの変更、サイドドットの大型化などライブでの扱いやすさを重視、更に「必要以上に高額なモデルにはしたくない」という拘りから、コストパフォーマンスも抜群の清らしいスペックのオーダーになりました。

画像でお分かりかと思いますが、全てのマテリアルを二本ずつチョイス、つまり二本のベースが完成予定…。そう完成した一本は清本人が、もう一本は販売用として当店に入荷予定となっております!しかもボディ材は同じ板から切り出す、正に兄弟機!年末頃の入荷予定なので、完成を楽しみにお待ち下さい!


Meet&Greet編

時間を分けて行われたMeet&Greet、その中での清の参加回は特に豪華なラインナップ! Alponso Johnson、Stu Hamm、Dennis Chambers、Stevie Salas、Phil Xとなかなか寒気のするようなメンバー内に「KIYOSHI」のクレジットが…。最初に見た時は笑うしかない!というほどの衝撃です。正直、このラインナップで清あての人は来るのか…スルーされるんじゃないのか?という心配さえしつつ様子を見に行くと…。

大人気!やはりオフィシャルサイトトップの効果は大きいらしく、一般のファンの方からサインや写真撮影など、多くのリクエストをもらっていました。更に出演者側からも大きな注目を集めていたようです。

StuHammがわざわざ清のブースまで足を運び「清!知ってるよ!」と気さくに声をかけて頂いた上に記念撮影!彼は数年前にベースステーションでセミナーを行ったことも良く覚えていてくれたようで、なんとスマホ内に当日の画像を持っていてくれました!

更に清と二人で激烈に楽しみにしていたJustin Chancellorとも一緒に撮影!TOOLは10年以上聞き続けているファンですが、ちゃんと顔を認識したのは初めてかも 笑(彼らは極端にメディア露出が少ないのです。)時間が前後しますが、前回レポートした清モデルオーダー時に、Justin Chancellorのサインが入ったマテリアルを発見!マーカスに確認すると、やはり彼もオーダーを入れたとの事。近い将来新しいWarwickを持つJustinを見れるかも?というか日本で見たい!

我々の控え室として用意されていたミーティングルームにしれっと入ってきて食事を取るナイスガイ…。マッドヴェインのライアンじゃないですかー!?彼もMeet&Greetに参加していたそうですが、櫻井さんと同じく朝一の回だった為、我々は間に合わなかった為、ここで出会えたことは本当にラッキー!ルックス通り(昔のフルメイクじゃないですよ!)の超良い方で、快く撮影&サインに応じて頂けました。サインを頼むと、ペンをグリグリ親指にすりつけ、母音のようにマーキング 笑。「こんなサイン初めてやったよー!」と満面の笑みで渡されました!彼も清のことをチェックしてくれていたようでこちらも嬉しくなりました。


After Party編

Warwick社内にて行われる年に一度のお祭り、LeeveLand Music Festivalや同時進行で行われたファクトリーツアーやMeet&Greetなど、一連のイベントの締めくくりとして行われるのがAfter Partyです。Warwick Family、関係者が数百人ごったがえすイベントホールにて行われるという凄まじいステージの2番手として清は登場!果たしてこの場で清のステージが受け入れられるのだろうか・・・。

遂にステージに上がるその時が来ました!MCの紹介で「日本から来た新しいWarwick Family、清!」という紹介からライブがスタート!

おもむろにフリーなソロを弾き出す・・・と次の瞬間、必殺の高速スラップとロングヘアーを振り乱すヘッドバンキングが炸裂!!私はステージ最前で動画を撮っていたんですが、その時背中に感じた「!!!???」というどよめきは忘れられません・・・。

更にはステージセンターに堂々と立ち、ベースを弾きながらのヴォーカルを披露。一曲目が終わった時点で既に大きな拍手が巻き起こりました。

ここからはドラムトラックを使ってのソロ楽曲/カバー曲を披露。オリジナル曲は、間にフックとなるトリッキーなスラップ等を挟みつつも、基本はボーカルをしっかり聞かせる歌モノ。ギターのようなサウンドもエフェクターと2台のアンプにより巧みに使い分けるプレイが印象的でした。

更にカバー曲「Iron Maiden/The Trooper」を投下!うおぉーっ!と盛り上がる会場!マジで温度が3度くらい上がりました!

ここでもハイトーンシャウトを決める清!

関係者、ゲストへの感謝と「I love warwick」という心から言葉を流暢な英語で述べつつ、最後の曲「HIGHER GROUND」へ!ロックファンにお馴染みのRHCPバージョン!

終わった後の熱のある拍手、歓声は本当に感動しました。あんな嬉しそうな表情の清は初めて見たかも。。。

ステージを降りると大先輩、櫻井哲夫さんやスチュハムが拍手で迎えてくださりました。更に、楽屋へ戻ろうとすると、スティーヴィー・サラスが歩み寄り直接お褒めの言葉を!なんと「お前プロデュースしてやるよ!」とのありがたいお言葉まで!!その後、会場のどこへ言っても「最高だった!」という賛辞の嵐!

一旦楽屋へ戻り、清&イケベチームで乾杯!「すごい!でも現実感無さすぎ!」と笑いあいました。

打ち上げにて完全に出来上がっている清&スチュアート・ゼンダー(ex.ジャミロクワイ)&グランディベース東京・立崎

おそらく、清にとってWarwick Familyとして立ったこのステージは、武道館よりも東京ドームよりも価値のある夢のステージだったと思います。それは彼女に夢を見た私も同じでした。写真でいかつい表情なのは泣きそうだったのを隠してたからですよ、清さん。

彼女らしいのは「これで夢が叶った!」ではなく「やっとここまで来た!でも来れると信じてた!ここからがスタート!」という言葉。私にとって、ジャンルは違えど目標に向かって戦う、尊敬すべき友人として、大好きなアーティストとして、本当に奮い立たされる素晴らしい存在、それが清です。もっと大きな存在になってまたここに戻ってこよう!という言葉と、Warwickへの深い愛を胸に刻みつつ、今回の清密着レポートを終わらせて頂きます。これからもイケベはWarwick Familyの清を応援し続けます!

<おまけ>何故か帰りの空港まで一緒に写真を撮る機会が無かった(笑)大先輩・櫻井哲夫さんと。ベースステーションリボレ秋葉原・及川も笑顔です。


清(きよし)

清(きよし)はニックネーム。ベーシスト。シンガー。コンポーザー。大阪出身。10月31日生まれ。幼少期よりピアノを習い15歳でベースを手にする。関西でのバンド活動を経て2009年上京。自身のバンド活動の他、国内外問わず複数のサポートワークを行い数々のライブやレコーディングに参加している。 主に5弦ベースを使用。様々な音楽から影響を受けた独特のプレイスタイルと確かな演奏技術で多くのミュージシャンから信頼を得ている。特に強力でパーカッシブなスラップ奏法は必見。女性とは思えない壮絶なライブパフォーマンスと、ステージ上での強烈な存在感は唯一無二。ギタークラフト校講師という異色の経歴を持ち、機材方面にも造詣が深い。

Official Twitter : https://twitter.com/kiyoshi_1031

2015年9月、2016年2月、Marty Friedmanのアメリカツアーに参加。
2016年6月25日公開、宮藤官九郎監督・脚本の映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』に地獄のベーシスト”鬼姫”役で出演。
2016年8月、ロックベーシストとしては日本初となるドイツWarwick社とのエンドース契約が決定。
2016年9月17日、初のソロアルバム『KIYOSHI』をリリース。

【BAND】
THE HUSKY(2009~2011)、INSIDE ME(2010~)、THE MADCAP LAUGHS(2012~)、MEGA HIGH BALL(2016~)
【WORK】
Marty Friedman、森重樹一(ZIGGY)、林田健司、ALvino、LoVendoЯ etc…

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