Angus Ogawaが本気(マジ)で語る! エレキギター!SG編


どーもAngus Ogawaです。今回は本気でエレキギター SGの魅力を、様々なアーティストの楽曲を例に取りながら、語っていきたいと思います!私自身、一番好きなアーティストはやはりAC/DCのAngus Young で、イケベWEBの中の人をやりながら、AC/DCのトリビュートバンドの活動を行っています。Angus Youngを極めるには、多方向からロックのこと楽器のことを知っておかなくてはならない!というポリシーの元で知った様々なことを綴っていきます!
SGサウンドとパフォーマンスの魅力を象徴するライブ映像
Let There Be Rock – AC/DC
高校生の頃、たまたまテレビを見ていたら流れてきたのがこの映像でした。どちらかというとストラトキャスターやフライングV、EVHなどテクニカル系のギターアプローチに興味があったんですが、本当にショックでした。一心不乱にSGを掻き鳴らすAngus Youngの姿は「こんな風にギター弾いていいんだ!弾いてる人がいたんだ!これこそロックンロールだ!」と強く思って、エレキギターをやりたくなり、Gibson SGを手に入れました!
一番最初に使ってたSGの写真がなかったので、今使ってるSGを紹介しますと、

・写真左…Gibson SG Angus Young Signature (2001)
・写真右…Gibson SG Standard(1971)
この2本を使って、全国津々浦々とライブしにいってるので、切っても切れない大切な相棒たちです。
SGのいいところは、やはり軽くて取り回しがいいところにあると思います。
しかも、ボディの2本の角が尖ってるデザインとか、すごくワルっぽくて全開にロックしてますよね~!
サウンドキャラクターも、マホガニーの持つ暖かくカラッとした感じ、グッと全面に中音域が出てくれて、ロックなリフや、シビレるようなギターソロまで、めちゃくちゃにキマります!ハマれば、とことんハマります!
▼豆知識
Gibsonのギターの中で、SGだけは一度も生産中止になったことがない超優等生な一面もあります。
もともとは、Les Paul Modelの後継機種として作られたんですが、紆余曲折があってSGに名称が変更。← Les Paul氏がビックリするぐらいのモデルチェンジですからね!もはや別物(笑)
生産工程を見直すために、スモールガードからラージガードに変わったり、ボディとネックの組み込み方法を変更したりとか、いろんなヴィブローラーが取り付けられたり、ストップテイルに落ち着いたりとか、時代によって仕様変更がありますが、基本的な部分は発売当時から変わっていませんね。
レスポールやフライングVが、生産中止の時期があったことを考えると、SGがGibsonの中でどれだけ重要なポジションにあったかも分かります。
名曲・名演で観る、SGの魅力!
Back in Black – AC/DC
SGといえば、やっぱりこの方!Angus Young!!シンプルかつストレートなギタースタイルで、心を揺さぶるようなロックンロール魂がフツフツと伝わってきますよね。この激しいステージアクションも、彼の奏法の一つと言えます。軽量なSGだからこそ、ここまで激しく動きながらも、パワフルな演奏ができると言えます。ギターサウンドは、まさに”King Of SG!”といえるでしょう!SG+Marshallのナチュラルドライブは、世界中のロックファンを魅了し続けています。
Paranoid – Black Sabbath
Black Sabbathの特徴である、この邪悪で病みつきになってしまう悪魔的ディストーションサウンドには数々の秘密があります。SGの特性である粘りのある中高域。ダウンチューニングの起用や、0.08-0.38や0.09-0.42ゲージの細い弦を使用。そして、Tommy Iomi自身が事故により失った右手の中指と薬指の先端部分を補うために開発した、洗剤のプラスチック容器を溶かして作ったチップをはめてのプレイ。こういった様々な要因が組み合わされてヘヴィーメタルサウンドの礎が作られていったのです。
瀆神 – 人間椅子
“SGで奏でる極上なディストーションサウンドは?”と聞かれたまっさきにオススメしたいのは人間椅子の和嶋慎治のプレイです!前述のBlack Sabbathの影響を強く受けつつ、King CrimsonやLed Zeppelinなどのプログレッシブロックや、ハードロックの要素も垣間見えます。サウンドだけでなく、ギターのフレージングも個性的でとてもカッコいいです!
Light My Fire – The Doors
強烈なフロントマンであるJim Morrisonを引き立てるかのようなギターを弾くRobby Krieger。フラメンコのギタースタイルをルーツに持つ彼の奏法は、5本指全てを使うフィンガースタイル。ジャンルに捕らわれることのない幅広いギターアプローチが印象的です。特に、このLight My Fireで繰り広げられる、熱いインプロヴィゼーションは、SGの特性であるカラっとしたトーンと、ピッキング・ボリュームコントロールにより弾き出されるサウンドと相まって素晴らしいです!
空洞です – ゆらゆら帝国
VintageのSGらしい枯れていながらもパキッとしたクランチトーンから、フィードバックを多用した甘いファズトーン。1960年代末~1970年代初頭のサイケデリックロックを思わせるようなこのサウンドは王道のロックギターが弾きたい方はもちろん、ちょっと人と変わったギターが弾きたいという方にも大いに参考になると思います。私も、この弾き方はすごく真似しました!
RDNZL – Frank Zappa
複雑怪奇なFrank Zappa。プログレでもあり、フリージャズ、ノイズ…独特な世界観でリスナーの度肝を抜くような音楽性。そしてギタープレイは、ブチブチモコモコしてて、突き刺さるようなファズ&ワウのトーンが痛快です。
Soul Sacrifice – Santana
情熱的な中南米の民族音楽と破壊力抜群のロックが融合した、クロスオーバーロック代表するSANTANA。SGとFUZZの組み合わせによって生み出される甘く図太いトーンは、数多くのギタリストへ大きな影響を与えています。
See Me Feel Me – The Who
偉大なロックバンド THE WHOのギタリスト、Pete Townshendは、ド派手なウインドミル奏法や、過激なギター破壊パフォーマンスが印象的。一方で繊細なギタープレイをする方でもあります。年代によって様々なギターを使ってます(使っては壊し?笑)が、中でもSGスペシャルを弾いている1969年のWoodstockの映像は、Angus Youngを始めて見た時に匹敵するほどの衝撃でした。ライブパフォーマンスがすごく目立ちますが、映像をよく見ながら音を聞いてると、巧みなボリューム&トーンコントロールをしていることが分かります。