ロスコーを代表する3モデルのうち、取り回しの良い小振りなボディということもあり、日本ではスタンダードとなっているこの"LG"モデルは、強度としなやかさを併せ持つメイプル材と、床材などにも使用されるほどの高い硬度を誇るパープルハート材を組み合わせております。さらに、ネック内部のトラスロッド脇にグラファイトの補強材を仕込み、手間を惜しまず丁寧に組み上げられることで、ロスコーの最大の特徴である"デッドポイントとは無縁の薄く頑丈なラミネート・ネック"を完成させました。さらに、軽量で小振りなボディでたっぷりと鳴らし倍音を与え、Bartoliniエレクトロニクスで増幅させることで、B線の低音部においてもとにかく反応が早く、ローアクションでも力強く肉厚な上質のアクティヴ・サウンドを生み出すことに成功しています。
また、本機にも採用している紫と黄白色のコントラストが印象的なスポルテッド・パープルハートの指板は、ローズウッドなどと同じマメ科の木でありながらエボニー並みのレスポンスの良さと、メイプルのような芯のある太くクリアなトーンを併せ持った、特性に偏りの少ない材であることから、硬いながらもスラップ時のコンプレッションが非常に少なく、ロスコーのような楽器には非常に適した材であるといえます。また同時に、そのインパクトの高い個性的なルックスは、ロスコーを象徴するトレードマークにもなっています。
さらに今回は、ボディのトップとバックの両方に最上級"エキシビジョン"グレードのフレイム・メイプルが贅沢に使用されており、さらにボディトップの滑らかな曲線によって三次元的な立体感が表現された上品な美しい虎杢は、どの角度から見ても文句のつけようがなく、落ち着いたダークなパープルカラーの中にも埋もれない強力な存在感を放っています。