国内コンポーネントブランドSagoのオリジナルモデルPrime Edge!本機はアメリカで開催されたNAMM2025に展示されたスペシャルな一本です。
「歌舞伎は日本古来より受け継がれるロック魂だ」と考えるSagoが、同社のラインナップの中で最もロックコンセプトであるPrime Edgeと融合させました。
小柄なボディにハムバッカーを搭載し、充分な出力を確保しつつ、SagoのオリジナルプリアンプSPAEQ3による3バンドのイコライザーとミドルの周波数切り替えスイッチにより幅広いサウンドメイクが可能。ボディ材にはサーモ処理を施したアルダー材を使用し、音の抜けが良くヴィンテージ楽器に近いような枯れたニュアンス、タイトで一つ一つの音が綺麗に耳に残るクリアなトーンに仕上がっています。
ボディ塗装には歌舞伎独特の化粧法クマドリを施し、勇気・正義・強さをもった役に使われる「赤色」で仕上げました。さらには指板トップ面のポジションマークにも赤色のLEDを搭載しています。
サーモウッドとは北欧フィンランドで開発された技術で、通常なら燃えてしまう200℃以上の高温で特殊な高熱処理をすることで人工的に経年変化を与える技術です。もともとは建築の分野で発達した技術なのですが、楽器にとっても都合の良いことがたくさんあります。中でも最も楽器に有効なのが「寸法の安定性」。日本は湿度が高く、楽器にとっては良い気候とは言い難いのですが、サーモ処理された木材は吸湿排湿能力が低下し、その結果木材の膨張収縮率を原木に比べ約半分近くにまで減少することができます。つまり、そのサーモウッドを使用することで湿度の影響を受け難くすることができるのです。
また、気候ばかりでなく、自宅や車内の環境、ライブ会場でのスポットライトや人の熱気などもまた楽器の状態に大きく影響します。そういった面からもネック材に使用することで過酷な状況下でも安定したコンディションを保つことができ、ストレスのないプレイに繋がることになります。気になるサウンドについて、木材は古くなるとセルロースとヤニ成分が減少しますが、サーモウッドにもコレと似た効果を生み出す特徴があります。ヴィンテージ楽器のサウンドが全て再現できるわけではないのですが、 ヴィンテージ感のある枯れたサウンドに意図的に近づけていくことができます。
■Body: Thermo Alder 2P
■Neck: Hard Rock Maple 3P
■Fingerboard: Maple with Red LED
■Peg: Gotoh GB707
■Bridge: Gotoh 404BO4
■Nut: Oil Bone
■PU: Sago SPM-4B
■Control: Vol(Pull/Pass), Treble, Mid, Bass,
■Mini SW: Mid Frq SW, LED SW
■Weight≒3.66kg
ハードケース付属