GRETSCH
6119 Chet Atkins Tennessean '67

1958年にChet Atkins（チェット・アトキンス）シグネチャーシリーズとしてCountry Gentleman（カントリージェントルマン）とともに世に送り出された『6119 Tennessean（テネシアン）』。発売当初はオレンジカラーの1ピックアップ仕様でしたが、1960年代に入りシミュレーテッド（ダミー）ｆホールのダークチェリーカラー、2ピックアップ仕様にマイナーチェンジが行われます。

【ボディ】
全体重量は約3.3kg。ボディ材はメイプルのホロー構造。ダークチェリーカラーは褪色が進み、現在は渋いブラウンに仕上がっています。シミュレーテッドｆホールは白い縁取りの仕様。シルバーの「GRETSCH」ロゴ入りビグスビーB-6ユニットがクールです。ジョイント強化用のボルトは1962年後半以降の位置取りでボディバック側に位置します。全体的にボディバインディングの劣化、ピックガードやピックアップリングの割れ部分、少々の打痕やすり傷、金属パーツのくすみはみられるものの、塗装の艶自体は良好で年式を考えるとかなりきれいなコンディションといえるでしょう。

【ネック】
ネック材はメイプル。フィンガーボード材はローズウッド。ヘッド部にはモデル名が表記された金属のプレートがみられます。ヘッド化粧板のウェザーチェック、ネックバインディングの劣化、少々のキズはみられますが、ボディ同様かなりきれいなコンディションといえるでしょう。チューナーはVan Gent（ファンヘント）社のオープンタイプ、巻き具合に少々のバラつきはみられるもののしっかりと機能します。フレット／ナットは少々の減りはみられますがプレイアビリティは良好です。ナット幅43.0mm。比較的しっかりとしたネックシェイプが特徴です。

【電装系】
チェット・アトキンスシリーズおなじみのコントロール【マスターボリューム／各ピックアップボリューム／スタンバイスイッチ／ピックアップセレクタースイッチ／トーンスイッチ】は内部パーツも当時のコンディションをキープしています。楽器の鳴りも素晴らしく、オールドハイロートロンピックアップと素晴らしいウッドマテリアルによって、とてもリッチなトーンを繰り出します。

付属ケース：Gretschデラックスハードケース