Fender USA
Jazzmaster '61 Neck '58 Body Sunburst/R

『Jazzmaster（ジャズマスター）』のデビューは1958年。1970年代後半までオリジナルスペックのリリース期間、決して安定した人気とセールスとはいえなかったようですが、リプレイスメントパーツの進化などによりアレンジの幅も広がり、再び人気が急上昇、現在ではプロの現場でも数多く見かけるように、実戦でも活躍してくれるギターとして年齢性別問わず幅広い人気を得ています。ギター界においてメジャーモデルに成り上がった感はありますね。

今回入荷は、1958年製の9ホールピックガード時代のボディに1961年製のスラブローズウッド指板ネックが組み込まれた1本。プレイヤーズコンディションに仕上がった素晴らしい1本です。

【ボディ】
全体重量は約3.8kg。ボディ材はアルダー2ピース。サンバースト初期の赤みが抜けブラウンがかった渋い3トーンサンバーストカラーに彩られます。ボディデイトは58年と確認でき、13ホールのべっ甲柄ピックガード装着時に止めねじ穴の追加と木製のアジャスターを追加しています。この年代独特のウェザーチェック、ボディ外周の塗装剥げ、キズ、ピックガードの経年変化による縮み、パーツのくすみがみられ、ヴィンテージギターらしい素晴らしい雰囲気ながらも塗装の艶は良好です。ブリッジは「Mastery Bridge（マスタリーブリッジ）」に交換済み、プレイアビリティの向上に一役買っております。その他ねじ類が交換済みです。

【ネック】
ネックデイトは61年と確認できます。ネック材はうっすらとトラ杢がみられるメイプル。フィンガーボード材はスラブ貼り（平貼り）の、言わずと知れた素晴らしいローズウッド、見事な黒色の指板です。ヘッドトップのデカールロゴはしっかりと残っています。トップコートの経年変色、ウェザーチェック、少々の打痕はみられますが、雰囲気の良い比較的きれいなコンディションといえるでしょう。チューナーはGOTOH製の同タイプに交換済み、巻き具合のバラつきもそれほどなくしっかりと機能しています。フレット／ナットは交換済み、プレイアビリティは良好です。ヘッド厚14.8mm、ナット幅42.0mm。比較的がっしりとしたネックシェイプが特徴です。ネック裏の塗装は使用による剥げがみられ、ヴィンテージらしいサラッとした手触りとなっております。

【電装系】
コントロールはジャズマスターおなじみの【3wayピックアップセレクター／マスターボリューム／マスタートーン】【ネック（フロント）ピックアッププリセットモードスイッチ／プリセットボリューム／プリセットトーン】の2セクションで構成されています。メインのピックアップセレクタースイッチ、メインPOT、配線材が少々、それぞれ交換済みとなります。ピックアップは当時のブラックボビンをしっかりキープ。素晴らしいマテリアルに裏付けられた、素晴らしいレスポンス、太さと艶やかさを併せ持つトーンが魅力。プレイアビリティと素敵なサウンドを兼ね備えた1本です。

付属ケース：フェンダーブラウントーレックスハードケース