1952年に発売されたギタリスト「Les Paul」氏のシグネチャーモデル『Les Paul Model』は、氏との契約終了により1960年代初頭には大幅な仕様変更が行われました。Solid Guitar『SG(エスジー)』シリーズの歴史はここから始まりました。
1966年頃より登場したラージピックガード仕様のSGシリーズは古くから好んで使用するギタリストも多く、現在も人気の高いスタイルのひとつです。今回入荷はハムバッカー2発の『SG Standard』、1969年頃出荷の1本となります。
【ボディ】
全体重量は約3.1kg。おなじみマホガニー材の薄型ボディは少し褪色の進んだチェリーカラー。ピックアップキャビティは3ピックアップ共用のバージョン。Deluxe Vibrola(デラックスヴァイブローラー)トレモロユニットの存在感が素敵です。年式相応のキズやウェザーチェック、ボディサイドを中心に塗装剥げ等使用感、金属パーツのくすみがみられますが、塗装の艶は良好で、ヴィンテージ楽器らしい素晴らしい雰囲気です。ブリッジおよびスタッド/サムナットは新しいギブソンABR-1に交換、いちど別のブリッジアンカーを設置した穴があり現在は補修済みです。それに伴いピックガードのブリッジスタッド付近は広げられています。
【ネック】
ヘッド部の「Gibson」ロゴは、iドットのないバージョン。チューナーはいちどシャーラーペグに交換されたことがあるようですが、現在はオリジナルと同タイプのリプレイスメントパーツに交換済みです。巻き具合にそれほどバラつきはなくしっかり機能します。ナットは当店にて交換済み、フレットは以前に交換され現在は全体的に減りもありますが、プレイアビリティは問題ないでしょう。ナット幅は39.5mmで、ナローピッチと呼ばれる幅の狭い仕様。ヘッド側から12フレット方面に向かってしっかりと厚くなっていくネックシェイプが特徴です。
【電装系】
ピックアップはステッカー付きのTトップナンバードを2基キープ。ピックアップカバーはいちど外して使用されていたようです。ピッキングへのレスポンスも素晴らしく、ギブソンオールドハムバッカーらしいクリアでパリッとしたトーンが最大の魅力でしょう。
ハードケース付属
Weight:≒3.1kg
Body Material:Mahogany 1 piece
Neck Material/Scale:Mahogany 3 piece/628mm(24-3/4inch)
Fingerboard/Inlay:Rosewood/pearloid trapezoid, 22 Fret
Nut Width:39.5mm(replaced)
Fret Width/Radius:2.5mm(replaced)/304.8mm(12inch)
Neck Thickness(1F/7F/12F):21.5mm/24.3mm/26.1mm
Pickup(Neck/Bridge):PU-490 Stickered T Top Numbered, Chrome Cover(8.0kΩ/8.0kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通しての計測となります
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