1970年製ラージヘッドストラト、ストーリー性のある1本です。
1954年に発売されて以来、現在まで世界中のギタリストから愛され続けているFender(フェンダー)を代表するモデル『Stratocaster(ストラトキャスター)』。今回入荷は1970年出荷ラージヘッドのストラトキャスター。「WITH SYNCHRONIZED TREMOLO」と大きく記載された初期CBSロゴ期の個体は、市場での評価も高く非常に人気が高いことで知られています。ネックデイトの年式部分が見えにくくなっていますが、その他パーツデイトやシリアルナンバーより1970年出荷品と判断しております。
【ボディ】
全体重量は約3.4kg。アルダーボディに渋い3トーンサンバーストカラーがよく映えます。3トーンの赤みはバック面に多く残っております。アンダーコートにポリエステルが採用されるシックスキンフィニッシュ(Thick Skin Finish)らしい特徴的な塗装剥げも良い味ですね。ベルトバックルよるバック面の塗装剥げ、ウェザーチェック、打痕、金属パーツやプラパーツの焼けやくすみがみられ、素晴らしい雰囲気を誇ります。バックパネルが交換されています。
【ネック】
塗装の経年変化によってボロボロになりがちなデカールロゴがしっかりと残っているのは嬉しいところです。チューナーはフェンダーFキー、それぞれ製造時期に少しバラつきがあるようですがしっかりと機能します。フレット/ナットは当店にて交換済みで、プレイアビリティはとても良好です。ヘッド厚16.0mm。ナット幅40.6mm。決して太いわけではありませんがしっかりとしたネックシェイプという印象です。ご覧の通りの素晴らしい指板は海外でも注目されていたようで、ネックポケットの【SPECIAL】スタンプとの関連性が話題となっていたようです。
【電装系】
ボリュームPOT、弦アース線、セレクタースイッチ(5way)、アウトプットジャック+リード線といった消耗パーツは積極的に交換されています。現在はブリッジピックアップセレクト時にもトーンが効く配線に変更しています。ピックアップはこの時期のグレーボビンをしっかりとキープしています。オールラッカーフィニッシュ期のものと比べると若干倍音感が抑えられたタイトな生鳴りに聞こえますが、プラグインサウンドではレンジ感がとても広く、豊かなトレブルながらもしっかりと太さもあるブリッジポジションからリッチでウォームなトーンのネックポジションまで、幅広いトーンを楽しめる1本となっております。
ハードケース付属
Weight:≒3.4kg
Body Material:Alder 3 piece
Neck Material/Neck Profile:Maple/C
Fingerboard/Radius:Rosewood round laminate/184mm(7.25inch)
Nut Width:40.6mm(replaced)
Fret Width:2.6mm(replaced)
Neck Thickness(1F/7F/12F):21.8mm/22.9mm/24.0mm
Pickup(Neck/Center/Bridge):Fender Gray Bobbin Stratocaster (5.9kΩ/5.6kΩ/5.8kΩ)
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