Kz Guitar Works
Kz ST Trad 22 SSH7 (Black)

Kz Guitar Worksはこれまで、オリジナリティ溢れるギターを多く世に送り出してきました。2001年の創業からこれまでに得られた経験と知識の蓄積は、より良い楽器を生み出す確かな糧となっています。そして今、20周年という節目にエレキギターの「伝統」を見つめ直すことで我々が培ってきた技術と知識をより多くのプレイヤーに届けるべく、新モデルKz ST Trad 22 SSH7をリリース致しました。

Kz Guitar Worksでは、Kz Oneをはじめ、オリジナリティ溢れるギターをラインナップしてきました。Kz ST Trad 22 SSH7は、一般のギタリストにも馴染みが深いSTスタイルのボディが大きな特徴です。他に、ピックアップの選択/配置、シンクロ・トレモロ搭載などもトラディショナルな要素です。 しかし、ボディ材/ネック材にはボルトオンモデルに多くありがちなアルダーやアッシュボディ、メイプルネックでは無く、工房ストックの上質なホンジュラス・マホガニーを使用。ネック・ジョイントは通常の4点止めとは異なり、ネックとボディの接合部が一般的なボルトオン・ジョイントの2倍以上の長さを誇るRSジョイントという独創的な方式を採用した 革新的なギターとなっています。また、スケールはKz Oneと同様の25インチ(635mm)スケール。グリップも好評のスリムCです。指板とフレット・エッジの処理と併せて、極上の演奏体験をもたらします。

マホガニー材はギターのボディ/ネックの多くに採用されている木材です。ホンジュラス・マホガニーは、現代では一般的なアフリカン・マホガニーとは音の性質が異なるため、単純に音の良し悪しの比較はできません。しかし、ホンジュラス・マホガニーは、弊社カスタムライン、ヴィンテージ・ギターなどに採用されていたように、豊かな共鳴があるのは間違いありません。ただし、希少で、高額なため、弊社ではカスタムラインに優先して採用してきました。今回は、カスタムライン用にストックしていたホンジュラス・マホガニーを3ピースで使用ており、接着部分を避けてセンター・ピースにネック・ジョイント、ブリッジ・アンカー、ピックアップなどの主要部分を配置。これにより弦振動の伝達を損なわず、安定性も確保するという思想に基づいた設計となっております。

Kz Guitar WorksというとRed Specialを思い出す人も多いでしょう。Red Specialはネック・ジョイントも独特です。少年時代のブライアンはネックのジョイント部をボディの深い位置まで延ばし、ボディのバック側から一本のボルト、トップ側から二つのビスでネックをジョイントしています。Kz ST Trad 22では、トップとバック両面から固定する方法を踏襲。その上で、最適な長さ・深さを考慮し、ネックとボディの素材としての鳴りを最大限に発揮するジョイント方法として発展させました。

さらに、ボディバック側はハイ・ポジションの演奏性を高めるために、曲面をモチーフにしたヒール・カットを施しています。ジョイントのボルトは深く落とし込まれており、握りこんだ際でも手が当たらない様な工夫でプレイアビリティを高めております。設計だけでなく、弊社の逗子工房での正確な作業と鳴りを重視した技術力も見逃せません。

ピックアップはBare Knuckle Boot Camp Series True Grit SSHセットを搭載。アルニコ5マグネット特有のオープンでクリアーなキャラクターにに、太くてリッチでクリーンなトーンとパンチの効いたドライブトーンを生み出します。コントロールは1ボリューム/1トーン。P.U.セレクターは5ウェイで、トーン・ノブをプルでリアハムをコイルタップできるため、7種類の音色を生み出します。

今回、片側6連のヘッドストックを新しいシェイプを採用。トラッドとモダンを掛け合わせたような洗練されたデザインで、敢えてブランド・デカールを使わず、先端にKz ロゴメダルを使用するなど新鮮な印象となっています。スムースな稼動と信頼性、サウンドでカスタムギター系の定番となりつつあるGotoh 510TS-FE1ブリッジ、チューナーにはGOTOH製のグリップロックタイプ、SG381-07-CR L6 MG-Tを使用しています。

革新的なオリジナリティをトラッドなルックスに落とし込み、Kz Guitar Works創業からこれまでに得られた経験と知識の蓄積をより多くのプレイヤーに届けるために誕生した
Kz ST Trad 22 SSH7。
※画像はサンプルとなります。