どーも、ナカジーです。
いつもSGワールドを御覧戴きありがとうございます。
今回のコーナーは最新情報ですとどうしても現在の商品ネタに片寄ってしまい、ネタが限られたりするので情報が少なくなってしまいます。で、このコーナーではそれ以外(多分こちらが多いハズ?)の事を気軽に思い付いたままに載せて行こうと考えています。ですので御質問戴いた事なども必要とあらば公開していきたいと思いますので、なにとぞよろしくお願いいたします!
   
08.7.7
リニューアルSG-3000についてVol.2

前回はサウンド的要素に付いてでしたので、SGファミリーとしての3000の音の特徴を述べました。
で、今回は3000そのものの事についてです。

外観の変化は極僅か。写真では殆ど分からないレベルですが、現物を見るとハッキリ分かる点が…..それはボディのアーチ形状の変化です。

SGはトップのアーチがエッジから膨らむ感じになっていて、弦と垂直方向の断面でみると緩い円の外周の一部のような感じでした。しかし今回の3000はその断面でみるとエッジから1〜2cm程平ら(やや抉れる?)になってから膨らみます。
こうする事によりインレイが真正面を向くので見栄えが良くなる、と云う事だからだそうです、確かに3000はアバロンインレイですからそれは頷けますよね。

次がエスカッション。
これは変更と言うよりも元来ブラス製の為、削り出したままですと汚れや錆が起き易くなる為、クリア塗装が施された次第。ただパーツだけで見るとリニューアル前から変わってたような…。

それと外観でない部分ではトラスロッドが順/逆どちらにも効くダブルアジャストタイプになった点。今までのトラスロッド、実は締めたり緩めたりと云いつつも本当に効いているのは締めている時だけなんです。もちろんどのギターも、って事では無いですけどSGはそのタイプでした。それが悪いって事ではないですが、問題は精度。ただ同じ精度ならどっち?って事です。まあ安心出来る事なのは間違いの無い事実です。

で、エスカッションを除く上記2点の件が1000/2000にも行われた点。
でも良い事は取り入れるべき、だからトラスロッドは少なくても当然ですし、ボディアーチも3000を見た限りでは手が込んだ高級感があるのでそれもよいかな、と。生産の安定を考えれば統一された部分が多いほど悪い事はありませんから……それが良い事ならば!

08.3.7
リニューアルSG-3000についてVol.1

リニューアル、ヤマハでは生産プロセスの改革と呼んでいるようですが、基本的には1000/2000と同様のアップデイト。ゼロではありませんが外観の変更は殆んどありませんが、この辺りは次回にするとして今回はサウンドについて述べましょう。

ようやく同一条件に並んだSGファミリー。
なのでナカジー的に語り易くなった訳ですが、もちろんその違いは以前と同様。そこをおさらいしつつ、述べて行きます。

まずそれぞれの違い
1000はセットネック構造によるアタック感が一番強いモデルで、ファミリーの中ではロック色が強く、昔からあるエレキギターのニュアンスに近いスタイル。

2000はスルーネック/サスティンプレートと等、これぞSG、と云ったモデル。スルーネックの伸びやかなサスティーンと弾き易さ。意外にもサスティンプレートと名が付くもその金属プレートが煌びやかなミッドレンジを産み出します。このためフュージョン系などのリード系ギタリストからの支持が高いと云えます。

そして3000。ルックスに目が行きますが基本は2000がベースになります。しかしサスティンプレートが無い事が大きな違いでより、スルーネックらしい甘いトーンがします。誕生時はスピネックスPUなど大音量やハウリングに強い、ハードロック向けな触れ込みでしたが、現在では一番落ち着いたSGと云えます。

で、まとめですがリニューアルされたSG達はどれも以前より、質感アップがされたのは当然ですが、その3000の特性からよりマイルドで質感の高いサウンドになったと思われます。逆に見ればその分へヴィなニュアンスは殆んどないですけど、洗練された大人の1本になったと言えるでしょう。またそれぞれの個性がよりハッキリする事になったでしょう。

07.8.8
"青い"SG。

SGの青と云えば当然ですが"高中正義"。
これは言うまでも無い事ですが、夏らしく、その"青"に纏わる話をしましょう!

単に”青い”と云うだけであればSGの歴史の中には幾つかのモデルが存在しています。
しかし、冒頭の"高中の青"であれば98年〜06年の間に生産されていたSG-2000MTのみです。
79年に登場した本人の物はこの98年に登場するまで正式には一度も作られていません。
それはインタヴュー等で語っていたように、"自分と同じカラーはイヤだから"との事でそれまでは生産されていません。ですので80年の限定の青は明るい色見でしたし、1000等で見られたものはメタリックであったり、青と名の付く"インディゴブルー"は全く別の色でした。

で、何故こんな話を持ち出したかと言うと、それらが高中ブルーとか高中モデルとかで中古市場に出てたりするのでチョット整理してみたかったから。

まず先に「正式には」と、敢えてしたのはメーカー特注とかショップリフものが在ったと云われているからです。これらを否定するつもりはありませんが"高中"と付けるのはおかしいハズです。

更に81年に出ていたディープパールの限定品を"高中ブルー"と言って売っていたなんて話も聞いた事があります。まあホントかどうかは分りませんが、少なくともそれに近いことはナカジーも遭遇した事はあります。唯一、82年頃に在った、800Sのメタリックブルーは本人が横浜スタジアムのギターファンタジアで使用した為、モデルではない表現であればアリかな?ってぐらいです。あとは単にそれぞれのモデルの"青"なだけで高中の"青"はあくまで2000MTのみしか市販されていません。

結局これを書いたのはギター自体に問題がなくとも、間違った認識でそれを入手して欲しくないからなのです。


07.7.23
オクターブ(調整)の話。

コラムってのは続ければ続ける程、種類が限られるので中々ネタが出てこない今日この頃。
まあそうも言っていられないので何かを……。
なので簡単な事と言うか、凄く重要でありながらちゃんとしてれば気が付かない、オクターブ(調整)の話を。

これって本当にちゃんとしてれば何とも思わないでしょうし、気にもならないでしょう。
でも狂った時って凄いイヤですよね?まあ楽器ですからそう思うのは当然です。もちろん調整すれば済むのですが、ここでは何故狂うのかを解いて行きましょう。

まずあなたのお手元に新品のギターが在ったと仮定します。もちろんそれは全てがセットアップされた状態とします。しかし弾いて行くうちに何となくチューニングが不安定になり、合いにくくなってきます。またハイポジションのズレも気になり、オクターヴ調整をしようと思ったりもします。でもストップ!確かにそうしたくなるでしょうけど、この場合はまず殆んどが弦が死んでしまっている状態。弦は死んでくると劣化するだけではなく、ピッチも不安定になります。
ですのでこの場合は新しい弦に交換すれば殆んどが直ります。これが一つ目。

もう一つは弾いているうちに弦高が高く感じられるようになったり、ビビッたりする時にもピッチの不安が出る事があります。要はこの場合、大体がネックが反っている事による訳ですからオクターヴがずれますよね?(ナットとブリッジの距離が変わる為)だからネックを直せばいい訳です。

もちろん、これ以外の要因の場合もありますが、殆んどの原因はこの2つによるもの。
理屈っぽいかも知れませんがアコギでちゃんとしたものってほぼ、問題にならないでしょ?だから最初にキッチリと調整されていれば(作られていれば)よっぽど違うゲージの弦にしない限り調整は殆んど要らないんですよ。ブリッジの位置ってどのギターもオクターヴの合う位置って絶対1ヵ所なんですから……。
ちなみにもう一つ言っておくと弾き込む事に因るフレットの中心位置のズレ。
これは個人の癖やポジションによってフレットの減り方がバラバラになるので起こりうるパターン。
この場合は全体的にズレるというよりポジションごとにズレが違うので、オクターヴ調整では直りません。この場合、摺り合せもしくは打ち換えに頼ることになるでしょう。

結論的には楽器そのもの問題は殆んどなく、オクターヴが狂う場合、調整されていればコンディションの問題であると言えます。
これはエレキギターが出来た時代から見ればよっぽどの安物でない限り、フレットがズレてるなんて事はまずないでしょう。もし在ったとすれば同じモデルは全て駄目なハズですし。
結局、エレキギターって良くも悪くも微調整が出来過ぎる事に因る便利さが、逆に面倒な部分(調整)を産み出してしまっている面もあると言う事になるのです。

   
07.4.3

ブリッジのサイズ
以前、ヤマハのギターはこのSGを含め、専用のパーツが多い点について触れました。
そしてSGについては“特にそうである”部分が多い事もお伝えしたかと思います。

で、最近SG-510の中古が入荷したのですが、その時にふと思い出した事がありましたので、少し述べておこうかなと。
それはブリッジとテールピースのそれぞれのピッチです。

まずブリッジ。
510にはSG専用のタイプではなく、普通にLPタイプなどに付いている国産の物がマウントされています。これは通常の物と違い、云わば汎用品。本来専用のデザインであるSGとしては異例です。まあぞれだけなら問題はないのですが、実は専用の物はブリッジのアンカーボルトのピッチが広く、もし交換するとすれば専用しかマウント出来ないのです。
そういった意味では510はコスト的な部分で汎用品を使用したのでしょうが、互換性はあると云えます。

では何故専用は広いのか?
これは推測ですが、恐らく2000に採用されているサスティンプレートと関係があるように思えます。サスティンプレートには有効性を考えた必然的なサイズが生まれ、そのサイズに合わせたブリッジが必要だったのではないかと云う点。そうであればそれに合わせた(ピッチの広いマウント)位置に自ずとなるはずなのです。
実は、SGはピックアップのポールピースピッチ等、ギブソンを模している部分が多いのです。
しかしブリッジのピッチだけは、国産よりも広いギブソンよりさらに広く、おそらくこのタイプのブリッジでは一番広いと思われます。ですので、少なくともこれは理由の一つに挙げられる筈です。また初期3000やその頃の一部モデルに使われた細いタイプのブリッジも同様です。
それはどのモデルもSGの基本形は同じである為で、木工加工の位置を統一する為でもある訳です。ですから510やトレモロ付のモデル等、根本が違うものはそうでないと言える事が納得できます。

次にテールピース。
これはブリッジとは逆にSGは全て一般的な国産ピッチと同様です。
アンカーボルトに引っ掛ける部分の厚みはメーカーによって異なりますが、実はギブソンも含めてそのピッチの差は微妙なものです。
で、通常のSGは引っ掛ける部分の厚みが薄いので互換性が少ない事も多いのですが、アンカーボルトごと交換する手もありますので、ブリッジとは違い、交換は容易かも知れません。
と言った感じですが、まあデザイン的な事を含めて他の物に交換される方は少ないでしょうが、宜しかったら参考にして下さい。

07.2.23

ギター本体とピックアップの関係

これはSGだけの話しではありませんが、
今回はギター本体とピックアップの関係について触れてみましょう。
もちろんいつも通り、"ナカジーの見解"としてですが。

まずギターで一番簡単にサウンドを変化させる改造ってピックアップの交換ですよね?
ナカジーももちろん否定しませんし、そうだと思います。
しかしそこで一番勘違いしてはいけないのが、そうしたい理由が何なのか?それが最大のポイント。
もちろん何らかの理由はあるでしょうが、それがどこまで理解出来ているか、よくご相談を受けた時に感じます。では幾つかの具体例を……。

A:たまたま弾いたギターの音が良かった。
B:ミュージシャンや誰かのギターの音が良かったから。
C::ピックアップメーカーのカタログ等の説明でそのスペックが自分のイメージと一致した。
D:もちろん自分のギターの音に不満がある。

まあこんなところが交換したいと思う、殆んどの理由だと思います。
しかし、そうしたからと言っても結果は違う事も結構多い筈です。ではそうならない時の答えは何処に在るでしょう?それはピックアップは"それぞれ特性はあっても音(キャラクター)を作っている(作れる)ものではない"からです。
実は全ての答えがここに繋がるのです。

それでは解りやすくご説明しましょう。

まず、エレキギターと云っても弦振動で成り立つ以上、生楽器が基本にあります。
細かい事は以前に似たようなお話しをしていますので省きますが、結局は"ピックアップまで"の音はここで決まっている訳です。だから同じピックアップでも音が違う理由は判りますよね?逆を言えば、同じピックアップでもギターが変われば音が変わる訳です。
これをもう少し噛み砕き人間に置き換えると、声量がある人と少ない人が同じマイクを使えば……結果は簡単ですよね。これはピックアップのパワーでギターの音が大きくなっているのでは必ずしもない事に結びつきます。いくらピックアップのパワーがあっても、生音が小さければ出力される音は歪みがちになるだけなのです。またハイトーンヴォイスの人が、特性が低音にあるマイクを使ってもマッチングが悪いので良く聞こえません。この事はギターとピックアップの相性に置き換えられます。ですからご自分のギターがどのようなものかを知っていないと、ピックアップのイメージだけでは失敗することも多々あると云う事なのです。

そしてもう一つ判り易い例を。
それはEMGピックアップです。これは仕組み通り"アクティヴ"(能動的)構造ですから、そのもので音を作る力がそれなりにあります。ですからギターを問わず、キャラクターが揃い易くなります。プロミュージシャンでEMGに統一する方が居るのも頷ける事実。そして一般的なピックアップは"パッシヴ"(受動的)ですから、ギターの違いによるキャラクターが出易くなるのです。よってSGのピックアップを換えてもピックアップの相性による変化はあるでしょうが根本は同じ。
またSGのピックアップを他のギターに付けてもSGの音にはならないのです。その組み合わせだから出る音、それはどうやってもそれでしか出ないもの。絶対なのは基本的にギター自体は出来上がっている物で、ピックアップに左右されるのは味付けの部分だと云う事。ご飯はご飯、パンはパンと種類の違いがギターのタイプであり、味の違い。それぞれの中にある質の違いが美味しさ(音の良し悪し)になるのです。

最後に、ここまで来たのでついでにシングル/ハムバッカーピックアップの違いについても
ちょっと掘り下げてみましょう。
まずシングルは単純にシングルなので現時点では特に説明はありません。
次にハムバッカーですが、ハムバッカーはコイルが2つあるピックアップを必ずしも指すものではありません。ご存知の方も多いと思いますが、2つのコイルのプラスとマイナスを逆に接続する事によりハムノイズが減る、これがハムバッカーなのです。ノイズが減ると云う事はハイ落ちも多少発生します。2つのコイルのプラスとマイナスを普通に接続するとハムバッカーではなく、単に普通の2コイルのピックアップですから、ノイズもシングルと変わらない感じになります。(もちろんパワーはハムバッカー接続と基本的には変わりませんが)。
そしてここからがポイントです。
ハムバッカーは見た目の問題ではなく、2つのコイルがあってそれのワイアリングの事を指すのはお解かりでしょう。だからスタックタイプのシングルサイズでもハムバッカーは在り得る訳です。でもそれらの音は殆んどシングルコイルのトーンに近いか、ほぼそれですよね?それは磁場が関係するからです。もの凄く単純ですが、ポールピースから出ている磁場(磁力)を弦が振動する事により信号ができ、出力されます。その磁場が狭ければ狭いほどピンポイントの振動を拾うので、シングルはシャープなトーンになります。2つコイルが"並んで"いれば、シャープさは減りますが、広く拾う為に太さが出てくるのです。これでハムバッカーだから音が太いのではなく、弦に対しての磁場が音の線の太さを決めているのがお解り頂けると思います。シングルサイズでコイルが並んでいるハムバッカーは出力的なパワーは上がっても、弦振動から来る生の太さは一般的なハムバッカー程にはならない事も付け加えましょう

07.1.5
ちょっとしたお話

明けましておめでとうございます、今年も宜しくお願い致します。

先日、ローリーさんのアコギクリニックを開催いたしました。
その中で最近愛用しているヤマハSGのコーナーも設けて頂き、 実際に音出しながら色々トークをしたのですが、ギターに対する捕らえ方にも色々だなぁ、と感じた事がありました。

ローリーさんは黒の1000を愛用していますが、それはもちろん2000と比べた上で選んだ物。
確かにナカジーも1000の方がロック的なサウンドである、と云う認識では一致しました。
ですが、2000に対しては「サスティンプレートによる、ブライトで金属質な感じが強いサウンド」との表現を頂きました。そこにはナカジーの思っていた事と同じ部分もありながら違う部分もあったのです。

1000の「セットネックによるトーンがロック的」と云う部分が、ローリーさんの場合、構造云々ではなく昔からある「単純なロックギターのサウンドスタイル」である、と言う捕らえ方でした。
ナカジー的には「アタック感が強い分、そう感じるのかな」と思っていたのですが、ローリーさんは「ギター全体がそう感じる」的な表現をされていました。

ナカジーは2000についてはサスティンプレートがあるものの、スルーネックのマイルドさと相殺されて丁度良いバランスかな?と思っていたんですけど、ローリーさんは金属質であると。
人それぞれあるな….と。

結論的には1000はリフやコードワーク等の昔からあるエレキのスタイルであって、先にスタートしたものの2000の方が後から生まれてきたフュージョン等のスタイルなのかも知れませんね。

まあ1000の方がロック向きと云われる部分に結局は変わりはないのですが。

で、最終的に思ったことはナカジー的な立場(販売員)としては細かいことを色々知らなければなりませんが、実際に弾く方からみれば、弾いた時に自分がどう思うかが一番であると言う事!

知識も重要だけど音に対する感覚を磨いた方が…。でした。

もちろん絶対ではないですが、こんな事があったと云うお話しでした。


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