※こちらのページは、以前Taylorギター30周年モデル登場の際、掲載したページを再構成したものです。

アメリカンアコースティックの雄・Taylorギターズ。今回、第一線で活躍するプロギタリスト・石毛哲生氏をむかえ、それぞれのモデルのインプレッションを語っていただきました。
プロならではの楽器選びの視点は、私たちのギター選びの指針となるはずです。

石毛哲生氏プロフィール
1961年東京生まれ。
カントリー・ミュージックに多大なる影響を受け、1986年単身渡米。テネシー州ナッシュヴィルにてギタリストとして数多くのスタジオワークとソングライティングをおこなう。チェット・アトキンスに出会い絶賛を浴び、チェットに3曲を提供する。帰国後1996年、日本初の「ニュー」カントリー&ロック・バンドを結成し活動。現在、バンド活動と並行しギターインストゥルメンタルのオリジナルを作曲することに熱意を燃やす。
■石毛哲生氏による試奏レポート
 
214
これは、キャンプなんかに持って行ってじゃかじゃか弾きたい感じですかね、指弾きで弾く感じではないかな、ローがなくシャリシャリしているからボーカルの人が持ってもイイかも、まさにスチューデントモデルかな、これからアコースティックを始める人なんかにはいいかもしれないですね、でももちろん初心者用という意味ではなく、この値段でもさすがテイラーって感じですよ。これはこれで個性がある、、これでしか出ない音だよなやっぱり。。。
 
314CE-ES
使いやすい!314に始まって314に終わるかも?フィンガーピッキング、リズムでもOK、値段も手ごろでとにかく使いやすい、サウンドは丸く音がまとまってる感じ、ギター一本で弾くソリスト向き!ソリストにはマホガニーがオススメ、カントリーロック、アコースティックロックのイメージですね、やっぱり値段は関係ないね。。
※石毛哲生おすすめ
 
414CE-ES
314に比べてミッドが強いですね、単音向きかな、バンドの中ではサウンドが目立つんじゃないかなぁひとつひとつの音は丸くドシッとした感じ、コンプがかったような音だねGOOD!単音のブルースなんかには合いそうだね、ジャズなんかもいけると思います。。
 
514CE-ES
個人的にはシダートップ+スティール弦の組み合わせが好き、スティール弦のギラギラした感じを抑えてまとまりのあるサウンドになってる、ベース音は強すぎず程よい具合、リズムもしっかりくるね、ソロもいいね!!透明感のある音楽に向いてるかな、チューニングを変えてもOK。一番好き!
※石毛哲生
おすすめ
 
614CE-ES
こりゃいいわ! これも使いやすいね! ローズバック&サイドのモデルに近いけど、かたく音に芯がある、様々なアタックに対応でき、ハーモニクスも綺麗に出る、まとまりやすい、ベースドラムが入ってもOK!速弾きにGOOD!オールラウンドに使えるね、ドイルダイクスが使っているのも納得!!(ドイルダイクスのシグネーチャーはこのモデルを基に作っています)
 
714CE-ES
怪力って感じ。ベースも強いですね、(ミドルも強い)音がぼやけるからフィンガーピッキング向きではないけど、コードストロークにはGOOD。フラットピックでがんがん弾く、ボーカルが持つと良いかも、ブルース、ブルーグラスなんかのジャンルに合いそうだね。単音弾きで力強く。。
 

814CE-ES/912CE-ES
マーチンのローズサイド、バックモデルに比べて、ミッドの存在感がありますね、リズムギターには最高!!開放弦を含んだコードを弾いた時なんていいねぇ。上品なサウンドで他のブランドのローズサイド、バックに比べてギラギラしすぎないのが好きですね。バンドで弾くにはGOOD。。トラディショナルなサウンドって感じ。
 
NSシリーズ総評
むちゃくちゃ弾き易い!!ネックの具合がすごくいいね!!スティール弦のニュアンスを持っている、軽いピッキングで良いサウンドを出せるのがテイラーナイロンの印象ですかね。個人的に14フレットジョイントは最高!!材に関してはナイロンとスプルースの組み合わせは好きです、ナイロン弦の暗さがスプルースの明るさと混ざって程よい感じになるから、スティール弦は逆に弦自体が明るくシャリシャリするから、シダートップがいいですね、基本的にはこの組み合わせが好き。テイラーのナイロンはクラシックとかボサノヴァとかかっちりしてる音楽に使うよりソフトなフォークとかいろいろ自由に使ってほしいですね。
 

NS74
音の立ち上がりが良い、柔らかい音の中にシャッキリした芯がある。ソロでギター一本で弾かれる方なんかにはいいですね。個人的には大好きですね。夜に静かに弾きたい感じですかね、音がしっとりしてるから。
※石毛哲生おすすめ

 

NS64
ナイロン弦特有の「パチパチ」という感じがない、はやいフレーズには最高ですね、残響音が少なくカラッとしている。音抜けが良いですね。更に音の分離が良いから、おとが濁らない。やっぱり速弾きにはいい。。NS74とは逆に派手で深いかんじですね。
※石毛哲生おすすめ

 
NS34
ピックでも弾けるナイロンギターという感じですかね。柔らかいサウンドでスティール弦に慣れている人にもオススメ、オールジャンルOKですね。弾き易い。。値段的にも音質的にもやっぱり3シリーズのマホガニーはいいですね。
 
総評
テイラーはネックが凄い!印象として悪いものが無いという感じ、全てがそれぞれ違うから最低3本は必要かなぁ…良い意味で選びにくい(笑)個人的オススメはスチールは514CE-ESが一番、次は314CE-ES。ナイロンではNS64とNS72どっちが良いかは選べない、両方必要って感じですかね、楽器を選ぶときの僕なりのポイントは「弾き易いギターを選ぶべき!」弾いてみて違和感のあるものは×それをクリアした上で具体的なポイント「楽器選びはGの音で!!」6弦のGと3弦解放のGの音がうまくまざればGOOD少ないコードで音を確かめることが重要です。そういう意味でもテイラーは今まで悪いものにあたったことがないですね。同じかたち、つくりで材のバリエーションが豊富なのはとても良いと思います、音楽によって使い分けられる。今、悩んでいる方は是非一度いろいろ弾いてみて欲しいですね。

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