タルボファクトリーレポート
特集 最新の製造工場潜入レポート!
田園風景の中に佇む“東海楽器恩地工場” 田園風景の中に佇む東海楽器恩地工場

バフ掛け完了塗装前ボディ
バフ掛け完了塗装前ボディ

アルミ職人がハンドバフでピカピカに磨いたボディが塗装を待っています。


塗装色指定

何色を塗装するかは既に指定されています。(写真左から順に)SRはプラチナレッド、SBLはプラチナブルーです。

塗装色指定 塗装色指定
塗料調合(その1)

今回はプラチナレッドの塗装現場をレポート致します。
有機溶剤の扱いは慎重に!
注意事項も大きく掲示されております。

塗料調合

塗料調合
塗料調合(その2)

スプレーガンに永年の勘による配合率で、数種類の塗料を調合して行く。


下地の赤を吹く

先ずは最初に下地を塗装、全体をムラ無く塗装して更に均一な赤になる様に塗装をする。
その後水研ぎ(水ペーパーで仕上げる)を経てクリアーを塗装して、仕上げのバフ掛けをして美しいプラチナレッドになります。

下地の赤を吹く

塗装を待つネック達
塗装を待つネック達

シェイプの仕上げを経て目止めを終えたネックが
塗装を待つ。


ネック塗装開始

先ずはヘッド面から塗装を始めます。
その後裏面からサイドを塗装して均一な赤に致します。
ボディはアルミ地でネックはメイプルの木の為、完成時の質感を合わせるのは技術者の腕次第です。

ネック塗装開始

ネック塗装

ボディ同様水研ぎ→クリアー塗装→バフ掛け→美しいプラチナレッドになります。


“東海楽器恩地工場”前の田んぼです。

思わず「ふーっ」と深呼吸したくなる様な、美しい風景です。こんな美しい環境で生産されるからか、アルミの
「TALBO」は冷たいだけではないな!と感じます。

東海楽器恩地工場前の田んぼ

フレットエッジ処理

塗装が完了したローズネックは、指板面に塗料が干渉している為、フレット及び指板を傷付けない様に丁寧に処理をする。

 
フレットエッジ処理

ナット溝切り 

今回の生産はグラフテック・ストリングセーバーが標準仕様の為、溝切りも正確性
が要求される。

 
 
ナット溝切り 
ナット溝切り 

ピックガードアッセンブリーの作成
ピックガードアッセンブリーの作成

オプション設定のサスティナーの組み込みも、マニュアルに基き正確にハンダ付けをされて行く。基板上の設定も重要なポイントです。

 
 
ピックガードアッセンブリーの作成

完成ピックガードアッセンブリー達!

組み込みを待つ!

完成ピックガードアッセンブリー達!

ウレタン挿入
ウレタン挿入

鋳造アルミホローボディのTALBOには、余分な残響を抑えるために必須なウレタンを挿入する。
入れないとカンカン響きすぎてしまいます。


ピックガードアッセンブリーの
ハンダ付け

アウトプットをハンダ付け!

ピックガードアッセンブリーのハンダ付け

ピックガードアッセンブリーのビス留め
ピックガードアッセンブリーのビス留め

ピックガードを留めるビスはタップビスではなく、杢ねじの様な揉んで入れるタイプのビスです。


ネックセット

締め付けトルクは重要ですが、最終セットアップは手の感触で決まります。

 
ネックセット

弦を張る

組み込み用ストレート弦を裏から通します。
弦巻きには丁寧に弦を装着して、ねじれないように巻きます。

 
弦を張る
弦を張る

チェック

最終的にビリツキやバランスをチェック致します。

 
チェック

本社工場にある設立時の東海楽器の社票です
数十年の経年変化と時代を見つめて来た含蓄を感じるのは私だけでしょうか?

 
東海楽器の社票

基本的にTALBOの組み込みは、通常のエレキギターと比較してボディ構造の違いはありますが、ネックや配線の電気的な部分は変わりません。但し、アルミホローボディの音響的な反応時間の速さや、レンジの広さが微妙なセッティングの違いによって、サウンドも大きく変化致します。搭載するピックアップで、アクティブ、ハイパワー、超繊細などの個性的なピックアップがより威力を発揮するのは、アルミホローボディのそんな理由からです。次回はより核心に迫ったリポートを企画致しておりますので、ご期待下さい。