『PowerRec的録音機材ファイル』

◆ Neve の世界(2)
Neve England リアル・クラシック編
"Same as original.(オリジナルと同じ)"・・・今回紹介するNeve England Classicシリーズの開発担当者、Robin Porter氏が、Classicシリーズについて語るとき、自信を持って何度も口にした言葉である。

乱立するNeveクローン製品群。それぞれの製造者は一様にNeveへのリスペクトを最大限に込めつつ復刻を試みるが、リファレンスとしたユニットの個体差や実装部品の制約、そしてNeveサウンドへの思い入れから、完成した製品はそれぞれが異なる個性を有していた。

「一体、本当のオリジナルNeveサウンドとは?」そんな我々の前に、本家より「完全なリファレンス」が降り立つ。「Classic」と名づけられたその製品群は、当時を知るエンジニアの元で、オリジナルのリファレンスに基づいて厳密に組み上げられた、英国クラフトマンシップのプライドの塊。

"Same as original"・・・オリジナルを生み出した本家だからこそが持つ、その言葉の重み。
Neve Classic。オリジナルの輝きを、今再び。

Neve。その名前を聞いたエンジニアがまず最初に頭に浮かべるアウトボードといえば、1073をおいて他に無いだろう。
プリアンプ&イコライザーの複合モジュールである1073は、「Neve 8014」等のNEVE製コンソールに実装され、1970年代を通じて世界中で無数の名盤を生み出した、正に「Neveの代名詞」とも言える製品である。

「1073Classic」は、こうした伝説「そのもの」である元祖「1073」を 当時の部品、スペックを用いて熟練のクラフトマンにより丁寧に、そして忠実にハンドメイドで復刻された極上のモジュールである。特にヴォーカルを滑らかな質感で録りたい場合、そして耳障りの良い極上のシンバルサウンドが必要な場合には欠かせないモジュールだ。
Neveの音を語る上で、まず知っておかなければならない「真髄」。未曾有の心地よいサウンドが、眼前に広がる。
■ヘッドアンプ

独特の「絹の様に滑らかな」ニュアンスをサウンドに加える、入力段に備えられたヘッドアンプ。マイク入力、ライン入力それぞれを一つのロータリースイッチでコントロールする、Neve独自のゲインコントロールを使用。ライン入力のゲインコントロールには、-10dBのパッド機能も併せ持つ。
ローノイズ、ローディストーションの優れた特性は、適正入力時にはクリーンで暖かい表情を見せるが、オーバーロード時にも音楽的で優しい歪みをサウンドに加えてくれる。
■イコライザー

僅か3バンド(しかもHiは固定)+LPFのシンプルなパラメトリックイコライザー。しかしその絶妙な効きは、過激なイコライジングにも驚くほどナチュラルで、EQ臭さを感じさせない。「絶妙」な周波数ポイントの設定の為せる技。
6時の位置が「ゼロポイント」となる独自のコントロールは、コンソールに実装されたオリジナル1073に慣れ親しんだエンジニアのための配慮。通常とは逆の、左からHi>Mid>Lo>LPFと並ぶレイアウトも、"コンソール用モジュール"の名残。全てが「オリジナル通り」。
1073専用の電源供給を兼ねるフレームは、3UサイズのEIA 19"ラックマウントサイズ。
至ってシンプルな背面パネルには、必要最小限の端子とスイッチがレイアウトされる。電源トランスも内蔵されており、スイッチの切り替えにより世界各国の電源電圧に対応する。
Neve England / 1073 Classic 2ch
【1073 Mono Module×2 + 1073 Empty 3U (2 Slot)】
税込販売価格 \1,480,000


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シンプルながらも的を得た設計により、「定番」の地位を築いた「1073」。これに対し、より繊細で入念な音の作りこみを望むエンジニアにとってのもう一つの定番機、それがこの「1081」だ。
バンド数、機能共に大幅に拡張されたイコライザー部を持つこのモジュールは、「Neve 8048」等のコンソールに実装された。1073と比較し、拡張されたコントロールに加え、より幅広いレンジ感を持ち、特にドラムのダイナミクスと音圧の録音には欠かせないモジュールだ。「1081 Classic」は、そんな伝説のチャンネルアンプを当時の部品、スペックを用いて丁寧に、そして忠実にハンドメイドで復刻された極上のモジュールである。
過大入力時には心地よい倍音を生み出し、どんなソースを入力してもシルキーな「Neveサウンド」に変化する。
完全無欠のチャンネルアンプ、それがこの「1081 Classic」だ。
■ヘッドアンプ

マイクとラインとで、白と朱に色分けされたゲインコントロールは、1073と比較して視認性を改善。
ラインレベルコントロールは、Neveの流儀に従い、パッドも統合されている。
もちろん不安定な可変抵抗による音質の劣化やトラブルを排除するための、剛健なロータリースイッチによるステップド・ゲイン仕様。
■イコライザー

1081は1073とは異なり、12時の位置が「ゼロポイント」となる一般的な仕様で使い易さが向上。
しかし、左から右に向かってHi>Loとなるレイアウトはそのまま。4バンドのパラメトリックEQ+HPF/LPFの構成で、HiとLoにはピーキング/シェルビングの切り替えスイッチが、Mid-Hi及びMid-Loには「Hi-Q」スイッチが実装され、より緻密なコントロールを可能にする。
正に「完全無欠」の万能イコライザーとして、あらゆるソースで最良の補正/音作りが行えるだろう。
■マスターセクション

マイクプリアンプには、+48Vのファンタム電源を実装。 コンソールのマスターフェーダーに相当する上下チャンネルのアウトプットボリュームは、コンパクトなロータリー式。
前面に設けられた電源スイッチは誤って操作することを防ぐ構造の、プロフェッショナル仕様。モジュールは+24Vで動作しており、通電時は専用のインジケーターが点灯する。
モジュールの大きさが異なるため、電源供給用フレームも専用設計。
Neve England / 1081 Classic 2ch
【1081 Mono Module×2 + 1081 Empty 3U (2 Slot)】
税込販売価格 \1,700,000

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70年代の伝説のコンプレッサー/リミッター「Neve 2254」シリーズ。そのダイナミックでワイルドな質感を持つこの名機を基に、2Uサイズのラックマウント・アウトボードに仕上げた「33609」シリーズ。
レコーディングスタジオや放送局等の現場で絶大な信頼を受け続けてきた、伝統のハイエンド・コンプレッションをここに。

現在のラインナップである「33609/JD」と表記される製品は、度重なる進化を続けたシリーズの原点とも言える初代33609を忠実に再現した逸品。更に、動作状況が一目で判別できる自照式スイッチを搭載している。
OPアンプなどのICを使用せず、厳選された実装部品の組み合わせによって構成された「ディスクリート回路」による出力基板「340」は、部品点数によるコストの増加と引き換えに得た設計の自由度の高さにより、極限までの音質を追求。集積回路に変更された33609/C以降のモデルとは、明らかに音の「時代感」を異にする。

正確無比なるゲインリダクションと、そこに宿る魂。こだわりの楽器の音を、録音の際までこだわりぬくために。極上のコンプレッション&リミッティングを、Neveで行う。
+15dBuまで目盛りが振られたリミッターのスレッショルド。業務機ならではのラウドな領域でのピークコントロールにも対応する。
ダイナミクスの補正。そんな一般的な使い方を超えて、更なるサウンドメイキングを可能にする「33609」。
しすて、 完璧な再現性を約束するステップ式のコントロールで、極上のコンプレッションを操る。
各チャンネルで独立したサイドチェイン用のD-Sub端子。その他には+4dBレベルのバランス・ライン入出力のみを備えた背面パネル。

NEVE England / 33609/JD Classic
【2ch Compressor / Limiter】
税込販売価格 \880,000

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当店スタッフによるダイレクト・インタビュー

今回のClassicシリーズ復刻の立役者となったNeve England社の開発担当者、Robin Porter氏から、同シリーズだけでなく、多くのミュージシャンからも絶大な支持を集めるもう一つの1073「1073DPA」を含む、幅広いNeveに関する情報を語って頂きました。

Classicシリーズ復刻にあたって
「我々のヴィンテージNeveの復刻は、当時のサウンドを知らない新しい世代のエンジニアやミュージシャンに、このクラシックなアナログプロセッサのサウンドの恩恵を提供したいと考えたところから始まりました。
もちろん、復刻には正しい実装部品の選別選別など、多くの困難が待ち受けていました。中でもトランスの配線とテストは非常に難しく、特に1081にとって「完全に正しい」出力トランスの選定には、多くの試行錯誤を必要としました。
我々は、可能な限りオリジナルと同じ方法論に則り、オリジナルと同じ実装部品を使用してモジュールを製造しています。
また、我々は現在もなお、歪率やノイズ、周波数特性等の検査には、当時のままのオリジナルスペックを使用しています。これこそが、オリジナルのサウンドの再現を保証できる唯一の方法なのです。他社はこうしたアプローチを行うことが不可能なため、同一の結果を得ることはできないのです。 つまり、我々の1073、1081のサウンドこそがオリジナルと同じであると認識しています。」
Robin Porter氏
 
1073クラシックと、イコライザー無しの1073DPAのプリアンプ部の相違点について
「オリジナルの1073と1073DPAとの主な相違点は、1073DPAのマイクプリアンプ部のゲインコントロールにリレー回路を使用している点が挙げられます。このリレーは物理的なスイッチの接点の代用としての役割を果たしています(訳注:1073のゲインコントロールは可変抵抗ではなく、多接点のロータリースイッチにより、マウントされた無数の高精度抵抗の接続を切り替えることでコントロールしています)。」
 
NEVE 1272の増幅回路と1073DPAとの違い
「ご存知の通り、Neveのコンソールでは1272モジュールがマイクプリアンプとして使用されたことはありません。このモジュールは本来ミックスアンプとして設計されたものですが、その構造は1073のプリアンプ部に非常によく似ていたため、(Brent Averillなどの)数人のエンジニアによってマイクプリアンプに改造された製品が有名になりました。1272には本来ステップ式のゲインコントロールは存在せず、小さなトリマーによってゲインをコントロールします。」
もう一つの「1073」。 Neve England / 1073DPA

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音楽家たちの永遠の憧れ、1970年代のNeve“オリジナル”モジュールや、現在生産されている『Neve England』による忠実なリプロダクト群、そして今尚“伝説”を作り続けるNeve氏のニューブランド『RUPERT NEVE DESIGNS』まで。
前代未聞のボリュームで渋谷パワーレック店頭に一堂に会した、新旧Neveアイテム群!
一生の内に何度も出会える事は無いであろう豪華競演!

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