ライブ・レポート

濱瀬元彦。1952年生まれ。

1976年より、アコースティック・ベース、そしてエレクトリック・ベース奏者として様々なジャズ・グループで活躍。
1982年、実験的音楽ユニット「ラーゲル」結成(~1985年)。その後、研究者として、ベースライン、調性理論、読譜・運指に関わる理論等々を発表。2013年、「チャーリー・パーカーの技法」(岩波書店)を上梓。

濱瀬元彦氏
その緻密な理論体系により、シーンに一石を投じる。 その一方で、ミュージシャン/プレイヤーとしては、“伝説”として語られてきた濱瀬氏。 ベースと“打ち込み”で作られた数枚の自身のアルバム。 そして、2010年代の今、ステージの中央で、愛機Knoorenベースを構え、深遠なヴァイブを産み出す、濱瀬元彦氏がある。

濱瀬氏の周辺に立つ、その面子。

SAX:菊地成孔(キクチ・ナルヨシ)
E.Bass:清水 玲(シミズ・レイ)
Percussion:岡部洋一(オカベ・ヨウイチ)
Keyboards:成澤功章(ナリサワ・カツトシ)

菊地成孔氏菊地成孔
清水 玲氏清水 玲
岡部洋一氏岡部洋一
成澤功章氏成澤功章


日本を代表する、凄腕達。
その集団。

濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble + 菊地成孔

Live at JZ Brat on 10 February 2016.

濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble 菊地成孔
私が初めてそのステージを見たのは、2015年の春、本日と同じ会場、JZ Brat。
ステージから音が放たれた数秒後、開いた口がそのまま塞がりませんでした(笑)
なんという自由。なんという緻密。そして、メンバー全員の圧倒的な演奏力。
JAZZ?フュージョン?インスト・ロック?
どこにも分類不能な、規格外の音。
「マンドライブ・テクノジャズ」
と評される事もありましたが、テクノ?んー、そこも少し違う。

濱瀬氏ご本人に訊きました。 「説明できないよ、音楽だから。」 その通り(笑)!

我々は、ただ、眼前に繰り広げられる“圧倒的な”音楽を 受け止め、感じるのみ!

コマーシャルな音楽とは無縁の、純粋に“ハードコア”な音楽集団。 濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble with 菊地成孔

E.L.F. = End of Legal Fiction。
濱瀬氏が高校生の時に読んだ、吉本隆明の著作『擬制の終焉』(62年)から。
The E.L.F. Ensemble (以下、ELF)は、濱瀬氏が過去に自身のベースと“打ち込み”で編んだ楽曲を「人力」で再現する事をテーマに、2008年に創設されました。

「僕のソロ・パートは、前作の時点でもすべて一発録りの即興で、僕自身のやり方はなにも変わってない。変わったのは、僕の音楽を実現できる一流のプレイヤーたちが集まってくれたということです。」
(濱瀬元彦 2010/11 CD Journal インタビューより)

濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble 菊地成孔
そして、 「大事な友人であり、僕の音楽の最大の理解者。」(濱瀬元彦 2010/11 CD Journal インタビューより) 異能の才人、菊地成孔の存在。

菊地氏曰く、“大人の事情”(笑)からゲスト扱いであるものの、ELF活動の初期よりプロデュース、演奏の両面からバンドに関わる菊地氏。

ステージで、菊地氏が語ります。

「ステージにPCが無いことが、このバンドのアイデンティティー。」

ライブでは、覚醒を呼び起こすミニマルで複雑なリズム、高速フレーズがステージを満たします。
音だけを聴くと、普通であれば、PC等を使用し、同期演奏される複雑なシーケンスの、正確で緻密な音の連なり。

ELFにおいて、ステージ上で発せられる音は、基本的に全て、“メンバー自身による生演奏”によるもの。


ドラムセットを超えた、岡部洋一の打楽器セットから繰り広げられる、有機的で強靭なビート。

岡部洋一氏
時にパッドの打奏により、そして圧倒的なV-Synthのコントロールにより、もう一人のパーカッション・パートとしても機能する、シンセ、鍵盤奏者の成澤功章。

成澤功章氏
そして、超絶高速フレーズで切り込まれるスラップ、なめらかなピチカート、更にはV-Bass Systemや、『>GR-20』ギター/ベース・シンセサイザーを操り、時に“背景”となり、時に“座を成す”、清水 玲の多彩なベース。

清水 玲氏
そこに、ふと入り込む、大きく、濃密な濱瀬元彦のベース・ソロ。

濱瀬元彦氏
妖艶なエレキ・ベースのみならず、折に触れたシンセ・ベースが、フリーにうごめき、物語を語る。
そして、あくまでも静謐なその音隗の中に、更なる“きらめき”をちりばめる、 菊地成孔のSax。

菊地成孔氏

奇跡的なバランス。
奇跡的な音世界。

5人の“超”音楽家達に編まれてゆく音の景色。

濱瀬氏がパートナーとして選んだ、ELFの“もうひとりの”ベーシスト、清水氏は語ります。
「このELFというバンドは、何でも出来る、何をやっても許される自由さがありますが、やってはいけない事もあるんですね。皆、濱瀬先生のベース・ソロや音楽の方向性を理解し、そして、濱瀬先生が生み出す“ムード”を感じてプレイしています。その上ではまったく自由で、それこそ、演奏する度に、いつも新しい“ハプニング”が生まれています。」

濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble 菊地成孔

セットに並べられた多種多様な打楽器を刹那、刹那に持ち替え、操り、ビートを加速させる岡部氏。 リズミックなフレーズと流麗なコードワークを自在に行き来する、成澤氏のシンセ/鍵盤セット。 クールに、そして動的に、グルーブと調性を産む清水氏のベース。 そして、一音で楽曲全ての“ムード”を支配する、濱瀬氏の絶対的なベース。 その上に、更に、自由な具象的音の連なりを描く、菊地成孔のSax。

濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble 菊地成孔
自由、かつ自在な演奏が産み出す、随一の“ハイエンド”。
カテゴライズを凌駕し、屹立する“独創”。

1stステージ、2ndステージ、共に約1時間ずつのセット。
その時間の経過も早く感じます!

言葉を読むよりも、聴くが早道で(笑)
下記、2015年度のオフィシャル・ライブ動画です!

【IMAGERY濱瀬元彦The ELF Ensemble with菊地成孔 濱瀬元彦/ 清水 玲/ 岡部洋一/成澤功章/Guest: 菊地成孔(sax)】


【Invisible city 濱瀬元彦The ELF Ensemble with菊地成孔 濱瀬元彦/ 清水 玲/ 岡部洋一/成澤功章/Guest: 菊地成孔(sax)】

「全て人力演奏」という前提で見ないと、(聴かないと)、気が付かないので、その点、ご留意下さい!(笑)

インタビュー

w/ 濱瀬元彦、清水 玲 ~『GKシステム、ツイン・ベースの話。』

バンドのサウンドを特徴付けるひとつの要素、“2名”のベーシスト。 師弟関係にある、濱瀬元彦さんと、清水 玲さん、お二人に、そのシステム、演奏スタイル、そしてバンドについてお話を伺いました!

濱瀬元彦
清水 玲
沼田 進(パワーレック)

--沼田:お二人とも、多弦のエレキ・ベースをご利用中ですが、そこに更に、お二人ともGKピックアップを搭載されて、『VB-99』(V-Bass System)や『GR-20』(Guitar Synthesizer)を弾かれていますね。()
(※GKシステム: Roland社がギター/ベース・シンセサイザーの為に開発したディバイデッド・ピックアップ『GKピックアップ』をコントロールの中枢とするシステム。 各弦に対応した6個のマグネチック・ピックアップが埋め込まれているGKピックアップにより、“どの弦を”、“どの音程で”、“どのくらいの強さで”、“どのくらいの長さ弾いた”という、演奏情報を抽出する。 いわば、通常の「鍵盤の演奏情報」にあたる、抽出された演奏情報は、13ピンDINタイプ「GK入力端子」がスタンバイされたギター/ベース・シンセサイザー『GR-20』、『GR-55』、V-Guitar/V-Bassシステム『VG-99』、『VB-99』等に伝えられ、各機を発音させる。
関連ページ「GRからGKへ。:ギターシンセサイザーの進化と歴史をたどる。」
http://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/grandy_GR-GK/

濱瀬:GKのシステムは、ELFを始める当初に清水君に教えてもらって、そこから導入させてもらった。

清水:僕は、以前からGKのシステムを使用していまして、その頃、「そろそろ濱瀬先生にもご利用頂ける性能レベルになってきたんじゃないかな」と感じ、まずはデモ機をご用意頂いて、実際に試して頂きました。
そうして、「これは使える。」となり、バンドで使用する事になりました。

濱瀬:実際には、GKシステム(『GR-20』)では、色んな音を使う、というよりも、「使える音」、「ある程度決まった音」を使用していますね。

--沼田:“使いたい音がそこにあったので使う”という姿勢でしょうか?

濱瀬:そうです。“使える音”である、という事が大切ですね。

濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble 菊地成孔

清水:これは結構大事なポイントで、“シグネイチャー・サウンド”というのですかね、濱瀬先生が作って、お気に入りとしていつも使うサウンドがいくつかあります。演奏家が多彩に語るべきものがあれば、サウンドは1つでも全然聴き飽きないどころか、それがひとつの“カラー”になるのではないか、という風に感じています。

濱瀬:ソロ等で、ワッとなった時に、シンセの音を入れると、ソロがこう、ピュッと立つ、というか。低い音域同士で音がワーッとなっちゃうでしょ?そこに中心、または、輪郭をしっかり付ける事が出来るので。ま、それは、やった後で気が付いた事だけれどもね。

清水:現在使っている音色は・・・

濱瀬:2種類か3種類だね。それ位しか使ってないよ。

清水:そちらにエフェクターのバリエーションが数種類ある感じですよね?

濱瀬:でも最近、シンセの音は出来るだけ使わない様にしてるんだけれどもね。特にソロでは。

--沼田:それは?

濱瀬:やっぱり、生音の方が説得力あるんだよ(笑)

--沼田:(笑)では、今後、GKシステムや音源側が更に進化して、表現力が更に増してくると、そこでまた積極的に使用される事も考えられるのでしょうか?

濱瀬:ホントにいい音があるといいねぇ。現在は、まだ、ほんと、使えるものしか使ってないから。

清水:例えば『GR-55』が出て、でも、PCMのウェーブが、濱瀬先生の好みのウェーブが無かったんですね(笑)メーカーとしては、そこを更新しちゃうんで。

濱瀬:外の音を同じ様に使えるといいんだけどね。

清水:やろうと思えばMIDI接続で出来るのですが、例えば、一音色につき6Voiceを設定しなくてはならないので、結構大変だと思います。6マルチティンバーで理想的な音源があれば可能です。もちろん機材も増えてしまいますので、その部分のせめぎ合いかと。手軽さはなくなってしまいます。

--沼田:ところで、ギターシンセを使う方達は、レイテンシーがあるものとして、レイテンシー慣れをされてる方たちもいますよね。

濱瀬:(我々のシステムでは)遅れはあんまり感じないよ。

清水:基本的に遅れないんですよ、僕達のシステムは。普通に弾けちゃう。エフェクター感覚、というんですかね?

濱瀬:俺の使ってるやつとかも、ほとんど遅れないよね?

清水:まったく遅れないです。最速です! つまりどういう事かというと、GKシステムは、“使いこなし”にポイントがあった、という事ですね。GR、GKの技術としては、それを受けるだけのモノは既に出来ていた。一方の、楽器のセッティング、弾き方、そういうユーザー側の整備ですね、そこをどこまでちゃんとやるか、という“使いこなし”。

濱瀬:(我々のシステムは)ピックアップも違うんでしょ?

清水:ポールピース以外はローランドさんの物では無く、濱瀬先生のベースも、僕のベースも、回路を全部仕立てて。大阪にある工房による物です。

--沼田:濱瀬先生のベースには、GKピックアップを後付けされたのですよね?

濱瀬:そうですね。

--沼田:後付けは、いわば改造なのですが、ご自身のベースに加工される、という事に関してはあまり抵抗はなかったでしょうか?

濱瀬:抵抗は無かった。あんまり場所取らないしね。あれ、穴彫ったのかな?

清水:結線する穴は彫りましたけど、綺麗におさまりましたね。

濱瀬:そんなにボコボコに彫ったって事は無いね。

--沼田:では、楽器自体の違和感は無く?

濱瀬:無いですね。

清水:GKのインストールに関しては、こちらの工房さんは相当に高い技術力を持っていると思います。そうした楽器側のケアでも随分違いは出ると思います。

--沼田:なるほど!そもそも、ELFは、ベーシストがお二人、というスタイルですが・・・

濱瀬:あんまりこういった例は無いよね?

--沼田:あんまりというか、ほぼ無いです(笑)これは、当初からの決定事項だったのでしょうか?

濱瀬:そうだね、僕はベーシストだけど、僕がソロを取るんで、ベースがやっぱり要るなぁ、って感じでねぇ。

--沼田:そして、清水さんが適任だった、と?

清水 玲氏

濱瀬:そうだねぇ。

--沼田:清水さんは、濱瀬先生にベースを教わっている、とお伺いしましたが。

清水:もう24~25年ですかね?

--沼田:えぇ、そんなに??

清水:現在も続いています。今週も濱瀬先生のところに行きますよ(笑)ずーっと、濱瀬先生にベースを習ってるんです、僕。

濱瀬:スラップは彼のスタイルだけどね。僕は教えていない。

清水:濱瀬先生には、ベースの基礎から、全般を教わっています。ベースを弾く知識、そのものですね。やっぱり、もともと得意だったスラッピングだけダーっとやってても、なかなか充実しないし、ホントに上手くいかなかったんです、最初。

濱瀬:逆に、(スラップを)やれやれって言ったんです。なんか、スラップじゃあもう行き詰ったような時に来た、みたいな感じだった。

清水:そうなんです、そうなんです。

濱瀬:逆にそれは価値があるよ、ってやらせたんだよ(笑)

清水:もう(スラップは)やめちゃおうかな、不得意な事をちゃんとやんなきゃいけない、得意な事はやらない、って勘違いしてたんです(笑)それを濱瀬先生に正されて。つまり、不得意な事を強化する事と、得意な事を延ばす事をしっかりやっていこうと思った訳です。

--沼田:という事は、例えば、当初の清水さんのスラップはライトタッチでは無かったのでしょうか?

清水:あ、それはやっぱり、(濱瀬先生にお会いする前から)弦高が低い方が絶対良かったんです。スラップって、フィンガーボードに当たらないと、スラップの音にならないんです。弦が高かったら、当てるのに力を必要としますから、やっぱりサムピングもプルも音量が大きくなっちゃうんです。ピチカートとバランスも悪いし。それが、低ければ、例えば、かするだけでもスラップの音になります。やっぱりダイナミクスが自由に調整できて、良かったんですよね。それは当初から気付いてましたね。(※)
(※清水:「僕のスラップは、特にELFでは、いわゆるFUNKスタイルでは無く、もちろん、僕自身は様々なFUNKスタイルを研究しましたし、影響もされましたけど、その上で、それらの匂いを消しています。人からの借り物で無い、純粋な“ツール”としてのスラップですね。」)

--沼田:そこは、濱瀬先生のスタイルと上手く合致した、という感じなんですね。

清水:もちろん、ピチカートは、濱瀬先生に習って、全部直して、あ、直しきってるか判らないんですけど(笑)、でもやっぱり、格段に弾けるようになりましたね。

--沼田:ELFでは、そうしたお二人のベーシストに加え、そうそうたるメンバーさんが揃われています。

濱瀬:凄腕が集まっているから、日本の(笑)

--沼田:まったくその通りで、びっくりしました(笑)その凄腕の皆さんが、更に、それぞれ、王道では無い事をされている、っていう(笑)例えば、“いわゆるドラムセット、では無い、パーカッションの要塞の様なセット”を演奏される岡部さんですとか、同じく、“V-SynthやMIDI音源をパーカッシブに演奏”される成澤さんですとか、一歩外された演奏をされています。

濱瀬:そういう方向性なんだよ、私が(笑)


一同:(笑)
濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble 菊地成孔

--沼田:このELFの結成のいきさつは?

濱瀬:元々、僕がレコーディングしてきた作品を人間でやるにはどうしたらいいか、をテーマに、自分の作品、一人で多重録音した様な作品を それをシーケンサーを使わないでやる様に作り変えて行った。
その為の役割分担を考えて、自分もそうしないと、という訳で、先のGKによるシンセ・ベースも採り入れたり。自分が担当するシンセの音なんかは、自分で(シンセ・ベースで)弾いて。

--沼田:そうして出来たELFの音楽ですが、これは、JAZZといえばJAZZなんでしょうけれど、どう言って表現すれば良いのでしょうね?

濱瀬:JAZZちゃJAZZだろうし、そうじゃないっちゃそうじゃないだろうね。フュージョンとは明らかに違うよね?

--沼田:はい(笑)

濱瀬:“JAZZ、フュージョン系のベーシスト”なんて言われると、俺、ちょっと違うなぁって(笑)特にフュージョンって言葉が、俺には、非常に違和感があるよね(笑)
なんか、どういう音楽かって、説明しろ、っていわれても、説明できないよね、音楽だから。

清水:そうですよね。

濱瀬:説明しろ、といわれても困っちゃうよね(笑)

清水:僕は説明出来ない音楽のほうが好きです(笑)

師より技を伝授され、師に音楽を広げるキーを提示する師弟関係。
多大なリスペクトを携えつつ、ミュージシャンとして、音楽の拡張、進化の為に反応しあうお二人の関係。そして更に、奇跡的なバンド・メンバーの相乗効果が加わり、構築される唯一無二のスタイル。

『濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble + 菊地成孔』

見逃せない“音楽”がここに!

機材レポート

まずは、ステージ・センターに繰り広げられる濱瀬元彦セット。

濱瀬元彦氏セット
足元には『BOSS / DD-20』、『BOSS / CE-20』、『BOSS / GT-10B』、『BOSS / FV-500H』、『TSC / Live Driver』、そして『Roland / GR-20』
濱瀬元彦氏セット
濱瀬元彦氏セット
濱瀬元彦氏セット

愛機Knoorenの6弦フレットレス・ベースにはGK改造が施され、ELFから導入したGRを音源としたシンセ・ベースを使用。 Knooren6弦フレットレス・ベース
ライブ中は、楽曲中においても
・ベースのみのサウンド、
・ベース+シンセでのサウンド、
・シンセのみのサウンド、
上記のバランスを無段階に切り替え、使い分けられて演奏されていました。

そして、「コックピット」と化した(笑)清水 玲セット。

清水 玲氏セット
清水 玲氏セット

ギター/ベース・シンセサイザー『GR-20』、V-Bass System『VB-99』、各種エフェクター群がびっしりと。V-Bassに至っては、ボードから遥か高みに昇っています(笑)



GR、V-Bass、各種エフェクター群
※現在イケベ楽器店にてご購入が可能なモデルにはショッピングページへのリンクをつけました。

『Pigtronix / Envelope Phaser EP-1』『BOSS / ME-20B』『moog / EP-3』『Roland / GR-20』
『moogerfooger / MF-101』『tc electronic / DITTO LOOPER X2』『Eventide / H9』
『Keith McMillan / SoftStep 2』
Mackie / 402VLZ4』『Roland / FC-300』、
そして『Roland / VB-99』。

『GR-20』、『VB-99』にもエフェクトは内蔵されていますが、例えば、『GR』音源+『Eventide H9』の組み合わせで、更なるゴージャスさが生まれるとか(笑)

GKアウトも搭載された、日本のTSC製6弦ベースは、“スーパー・ライトタッチ奏法”を身上とする清水さんが“理想的”と称する、独特の技術「Light Touch 激鳴りモディファイ」にて「超ローアクション」にセッティングされています。そして、なんとローF#弦からの[F#/B/E/A/D/G]セッティング!
TSC製6弦ベース
TSC製6弦ベース

そんなハードコアすぎる環境に配されるベースアンプには、驚異的な再現能力を誇る、『WALTER WOODS / M-450』とTSC製ベース用スピーカシステム 『S-0112』 & 『S-0115』がスタンバイ。

WALTER WOODS / M-450

成澤功章のシンセ&鍵盤セット。

成澤功章氏のシンセ&鍵盤セット成澤功章氏のシンセ&鍵盤セット
まずは目を引く『Roland / V-Synth』。
鍵盤堂・安部をして「これまで、ここまでV-Synthを弾きこなしている人は見たことが無い。」といわしめた、圧巻の成澤氏のプレイ!

成澤功章氏

会場のアコピと共に、ご自身の『nord stage2』も要所で登場!
V-Synth上の『AKAI / MPD24』には、KORGの音源がMIDI接続され、“指弾パーカッション”セットとして活躍!

岡部洋一の“ドラムセット越え”パーカッションセット。

岡部洋一氏パーカッションセット
演奏されるビートの根幹は、「キック&スネア」的な基本的スタイルなのですが、「キック」に相当する低音パートに「キック」は無く(笑)、大口径の「フラットドラム」だったり、「ジャンベ」だったり、「カホン」だったりと、まさに自由(笑)

岡部洋一氏パーカッションセット
岡部洋一氏パーカッションセット

その中で、サイバーなルックスが目を引く『Rocket Shells』のファイバーグラス・シェルのスネア。

岡部洋一氏パーカッションセット
セットの中では、「壺」や各種鳴り物、果ては「ビリンバウ」まで登場!(笑)

岡部洋一氏

そして、菊地成孔は、エレクトロ勢が大勢を占めるELFの中、自身、「竹やり一本で臨む」と表現した、純アコースティックなSax、1本のみ。

マイクには、「SHURE SM58」
菊地成孔氏
菊地成孔氏

その飄々としたプレイから発せられる有機的な“きらめき”は、バンド・サウンドと見事に調和。やはり、ELFには無くてはならない“音”なのです。

菊地成孔氏

演奏を終えた、 【濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble with 菊地成孔】
左から:岡部洋一、成澤功章、濱瀬元彦、菊地成孔、清水 玲

演奏を終えた、 【濱瀬元彦 The E.L.F. Ensemble 菊地成孔】

人が“進化”させる“音楽”を 目撃せよ。


(レポート&インタビュー by 沼田 進 / パワーレック)

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