2014年12月27日、超満員のスタジオリボレ Part2 101スタジオ。「レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジのサウンドはどのようにしたら再現できるのであろうか…?」比類なき探究心によりジミー・ペイジを完全再現し、ジミー・ペイジ本人も認めるレッド・ツェッペリン・トリビュートの世界的第一人者、ジミー桜井氏がそのサウンドの秘密に迫ります!
 
ジミー桜井
“ジミー・ペイジ・サウンドを知りたいお客様に向けて、We're Gonna Grooveが炸裂!”
ジミー桜井氏は、日本での活動のために結成した新ユニット『JimmySAKURAI Plays ZEP』の盟友の斉藤氏(Ba.)とディック北畑氏(Dr.)と共にステージに登場。ディック北畑氏のドラムを合図に“We're Gonna Groove”の演奏がスタート。ジミー桜井氏にコントロールされたレスポールとMarshall1959の鋭いトーンが、ジミー桜井氏所有のヴィンテージVOX TONE BENDERの甘い歪みとミックスされ、あの1970年のロイヤル・アルバート・ホールで行われた名演が再現されました。
ジミー桜井氏所有のVOX TONE BENDER。
ジミー桜井氏所有のVOX TONE BENDER。
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ヴォリュームを上げドライブしたヴィンテージMarshall1959にヴィンテージVOX TONE BENDERを組み合わせ、歪み成分的には差があまりないようなセッティングになっていますが、ギター本体のヴォリュームを上げたときは太くて甘い音色に、ヴォリュームを絞ったときは音がきらびやかなクリーントーンが出せるようになります。

VOX TONE BENDERは、すでに生産終了しており、現在では入手することが大変難しくなっています。しかし、ヴィンテージ系のファズを使用すれば、あの時代のジミー・ペイジサウンドに近い音が実現できます。

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“ジミー・ペイジ・サウンドの要、それはギター本体のコントロール”
ジミー・ペイジの、レスポールから放つフレーズの数々を、“あの音”で弾くことには数々の秘密があります。ギターとアンプ・エフェクターとの組み合わせももちろん重要ですが、中でも重要な要となるのは、ギター本体のコントロールにあります。
アンプのセッティングはトレブル10、プレゼンス9、ミドル8、ベースは0に設定。ジミー桜井氏所有のヴィンテージECHOPLEXをブースターとして使用。低音域をカットし、高音域を強調。

バンドアンサンブルを聞かせるために、ジミーペイジのサウンドの基本は"ローカット"。しかしセッティング的にローカットにしても、マーシャルのキャビネットの箱鳴りが十分な低域の迫力を補っています。
そして、ギター本体のピックアップポジションはフロント・ピックアップ+リアピック・アップのミックストーンが軸となります。そこからさらに、各ヴォリューム、各トーンの絶妙なコントロールを行うことによって、プレイする曲に応じてギターの音色に変化を与えるようにしています。
すなわち、アンプ側のセッティングは極力変えずに、ギター本体をジミー桜井氏の絶妙なコントロールによって、ジミー・ペイジサウンドを再現するのであります。

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このギターコントロール方法を踏まえた上で大研究会は進みます!
大研究会で使用したアンプはジミー桜井氏所有のMarshall 1959 SLP。
大研究会で使用したアンプはジミー桜井氏所有のMarshall 1959 SLP。
アンプセッティングは高音域を強調。
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“現行の機材を使ってジミー・ペイジ・サウンドにどこまで近づけることができるか?”
次に、ピックアップ「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」が搭載された現行ヒストリックコレクションのレスポールを使用して“Rock n' Roll”のデモ演奏が行われました。驚くほど、ジミー・ペイジサウンドに肉薄しており、濁りのないミックストーンが再現されていました。
続いて、比較のためにジミー桜井氏所有の、「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」を搭載した1959年製のヴィンテージ・レスポールに持ち替えて、同じセッティングで再度“Rock n' Roll”をデモ演奏。やはりギターの最高峰と言われるヴィンテージのバースト、木材や作り、経年による変化が影響されているのか音の輪郭は丸く角が取れたような艶かしさもありつつ、抜群に存在感のあるサウンドを響かせていました。
さらに続けて、現行ノーマル仕様のヒストリックコレクション・レスポールに持ち替えて“Rock n' Roll”をデモ演奏。近年のヒストリックコレクションに搭載されているピックアップ「カスタムバッカー」は過去の製品に比べて低出力ですが、先ほど演奏した2つのギターと比較するとそれでもパワー感があり、往年のジミー・ペイジサウンドと異なる現代的な張りのあるニュアンスを感じました。
ずらりと並ぶ、大研究用機材。
ずらりと並ぶ、大研究用機材。
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ジミー桜井氏所有の、「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」を搭載した1959年製のヴィンテージ・レスポール。
「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」を搭載した1959年製のヴィンテージ・レスポールとジミー桜井氏。
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「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」を搭載した現行ヒスコレ・レスポールを構えるジミー桜井氏。
「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」を搭載した現行のヒストリックコレクションのレスポールを構えるジミー桜井氏。
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ここで、ジミー桜井氏が解説しました。
「ジミー・ペイジ本人は、ヤードバーズ時代からセイモア・ダンカン氏によりリワインドされたピックアップを使用していました。」
ジミー・ペイジはなぜピックアップを変えたのでしょうか?

それは、ジミー・ペイジ本人が所有するテレキャスターやグレッチのトレブリーなニュアンスの音をレスポールで出せるようにしたいというという意向があったからではないか、と桜井氏は推測します。
LED ZEPPELINのスタジオ盤を聴くと、テレキャスターの使用頻度が高いことから、そのサウンドへの愛着度を感じることができます。しかし、ライブで使用となると、テレキャスターでは思ったような音が出せず、繊細なフレーズをしっかりと聞かせるだけのパワーがあり、ローノイズなギターが必要と感じ、ギブソン・レスポールが理想に応えることができるギターであると考えたことから相当なこだわりがあったと見受けられます。(多くの関連資料の中にジミー・ペイジ本人がインタビューで答えています)
そうした経緯から、所有しているレスポールを自分の理想のサウンドへと近づけるために、ピックアップをダンカン氏の手によるものへ変更したのではないでしょうか。

ジミー桜井氏は、1959年製のヴィンテージ・レスポールを手に入れてからしばらくは純正のPAFピックアップが搭載された状態で演奏していましたが、このような経緯を知り、よりジミー・ペイジ・サウンドに近づけるために試行錯誤を繰り返し、ピックアップ「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」を開発、1959年製のヴィンテージ・レスポールに搭載しました。
「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」は、ピックアップの出力が小さい分、ジミー・ペイジ・サウンドでは不要とされるLOW成分を押さえ、クリアーで細かいピッキングニュアンスを出すことができ、表情豊かなトーンを弾き手に与えることができます。
さらにそれだけではなく、ギター本体のピックアップセレクターの組み合わせとトーン・パターンを駆使することによって、ジミー・ペイジ・サウンドを生み出すことができます。

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“『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』を徹底的に解析!”
続いて、ジミー桜井氏は『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』の音源を使い、“Rock n' Roll”と“Celebration Day”のサウンド・メイキング方法を公開!
【“Rock n' Roll”サウンド・メイキング】
・ピックアップはミックスポジション
まず、リアピックアップ、フロントピックアップのVol、トーンともに10の状態から必要のない音域を削ることが基本となります。
リアピックアップのVol.は10、トーンは0~3にセット。
この曲で聞こえてくる、ジミー・ペイジのレスポール・サウンドは、リア・ピックアップで弾いているように思われている方が多いかと思いますが、実はフロント・ピックアップ+リア・ピックアップのミックス・ポジションで弾いていることが分かりました。
ジミー桜井氏が実際にレスポールをミックス・ポジションにして、緻密なトーン・コントロールを行いジミー・ペイジがどのようにギターのセッティングを行っていたかを解説しました。ギタートーンが近づいた瞬間、まるですぐ傍でジミー・ペイジがギターを弾いているかのようでした。
ちなみに、リア・ピックアップだけで弾いている箇所はギターソロでした。

【“Celebration Day”サウンド・メイキング】
冒頭のギターリフはミックス・ポジション。リアピックアップの音に近いように聞こえますが、実はフロント・ピックアップのヴォリュームを抑え、リア・ピックアップ寄りの設定にしていたからです。リフ後半からリア・ピックアップに切り替えています。
このように、ジミー・ペイジはピックアップの組み合わせとトーンコントロールによって多彩な音色を出し、レッド・ツェッペリンの奥行きの深い世界観を表現しているのであります。
このことから、ジミー・ペイジの“あの音”に近づけるには、細かなトーン変化の聴き分けとピックアップ切り替えのチョイスにこだわることが重要であることが分かります。また、このように聞き分けることと使い分けることを覚えることでギターを弾くことの楽しみがワンステップ向上するといえます。更に、ジミー・ペイジ・サウンドを出す上でのポイントを解説しました。

【ジミー・ペイジ・サウンドのポイント】
・アンプのイコライジングで、出したい音域は全て出す。
・削りたい音域はギター本体側で削る。
・ピックアップは「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」を使用する。
・本人に近づくためには、見た目がとても大事!ということで、ギターのパーツにもこだわる。(ペグは70年代のグローバーゴールドペグ、ピックガード、DMCのエスカッションスイッチなど)

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ジミー桜井氏所有1959年製のヴィンテージ・レスポールには、DMCパーツへの交換が惜しみなくされている。
ジミー桜井氏所有1959年製のヴィンテージ・レスポールには、DMCパーツへの交換が惜しみなくされている。
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“ジミー桜井氏こだわりのTOKAI LS-JIMMY”
ジミー桜井氏のこだわりがつまったTOKAI LS-JIMMY。
ジミー桜井氏のこだわりがつまったTOKAI LS-JIMMY。
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ここで、こだわりが詰まったTOKAI LS-JIMMYの紹介!
TOKAI LS-JIMMYとは、ジミー桜井氏本人が材選びから徹底監修を行い完成させた、こだわりのギターです。
桜井氏所有の1959年製のヴィンテージ・レスポールを徹底的に解析し、職人によって丁寧に仕上げられた美しく際立つアーチド・トップ加工を施し、ボディはわざとムラのある塗装に仕上げることでヴィンテージ・ギター特有の褪色具合を上手く再現しています。
もちろん、フィニッシュはラッカー塗料が使用されており、使い込むにつれて風合いと風格が増し、何年経っても楽しめる存在となってくれるでしょう。
ネックも非常に良質なマホガニーの1ピース材を使用しており、4.5度の仕込み角度でディープジョイントのセットネック方式でジョイント。ヘッド表面には1ミリのメイプルをラミネイトしてジミー桜井氏所有の1959年製のヴィンテージ・レスポールに近い方法で製作するとともに強度を稼いでいます。
ピックアップはもちろん「GRINNING DOG / Mr.Jimmy Pickup set」を搭載し、DMCパーツも惜しみなく使用しています。
ジミー桜井氏所有の1959年製のヴィンテージ・レスポールを研究し、たどり着いたこだわりのボディシェイプ、トップのカーブとDMCパーツの組み合わせは、抜群の存在感を放っています。
また、フロント・ピックアップがカバードでリア・ピックアップがオープンのダブルクリームである点も見逃せません。
一切の妥協もなく、こだわりにこだわり抜き完成した、ジミー桜井氏のジミー・ペイジ愛が溢れているギターです。

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ジミー桜井

【 Jimmy SAKURAI プロフィール 】
比類なき探究心により、レッド・ツェッペリンのギタリスト「ジミー・ペイジ」を完全再現する世界的な第一人者。その完成度の高さはジミー・ペイジ本人にも認められ、2014年には渡米しアメリカの人気トリビュート・バンド「LED ZEPAGAIN」に加入。日本でリーダーを務めた ZEPPELINトリビュート・バンド「MR.JIMMY」では秋葉原CLUB GOODMANの草創期にレギュラー出演等、池部楽器店とはギタークリニックなどのコラボレーションも数多い。
アメリカで活躍中のジミー桜井氏の記録を綴った“米国ROCK紀行”はこちら>>