今までFender系のベースを多く使用してきた私にとって、TUNE BASSは今ひとつサウンドの方向性を捉え難い楽器といったイメージがありました。その独特なルックスもあり、海外メーカーで例えるとAlembicのような、アイデアと独自性を持った面白い存在、といった程度の認識しか持っておりませんでした。
しかし、当店にある小規模なライブ・スペースでPAオペレートをさせていただいている際に、その認識は大きく変わりました。

高校卒業を記念して開かれたライブ・イベントに、年には似合わず70年代ロック的なワイルドな演奏をするバンドが出演しておりました。
そのベーシストが肩から下げていたのがTUNE BASSでした。
リハーサルの時に、DIから送られてくるそのサウンドには、本当に驚かされました。
普段は、ステージ上や客席の音まわりを考慮して、それぞれの楽器の音のバランスを整えていくのですが、そのBASSの音はEQでの補正を必要とせず、過不足の無いしっかりとした低域、抜けの良いクリアな中高域が、嫌味の無い自然なバランスで出力されていました。
プリアンプ等の機材で補正をしているのかと思いステージまで確かめに行きましたが、直にアンプに繋いでいるだけで、足元にはチューナー以外の機材は見られませんでした。
もちろん、そのベーシストのプレイ・スタイルやバンドの編成等、様々な要素が音に関係してまいりますが、ベースアンプから出てくる音だけでは無く、ライブの際のPAスピーカーから出力されるサウンドまでをも考えてデザインされたベースがある事をはじめて知り、自分の認識の甘さを恥ずかしく思いました。

以下はTUNEホームページの”コンセプト”ページより抜粋いたしました文章です。
「常に新しい発想と表現でGUITAR/BASSの在り方を提供し、しかも個性的でレコーディング、ライブプレイなど全てプロアーティストレベルで使用可能なサウンドを備えもつもの。我々が目指すものは本当の意味での"楽器創り"だ。人を中心に、指先で触れ、手に持ち、肌で感じる・・・そしてそれが、はじめて価値あるものになる。クオリティの高さや機能、耐久性も大切なデザインの一部と考え我々はプロデュースしている。」

TUNE BASSには、様々なモデルが存在します。5弦6弦はもちろん、ホロウ・ボディのフレットレス、8弦ベースやトレモロ・ユニットを搭載したモデル等、実に多彩で独創性に溢れています。世界的に見てもここまで個性的でバリエーション豊かなメーカーはそうはないでしょう。そうした一見“キワモノ”として見られてしまいそうなモデルも含めて、全てのTUNE BASSは、そのバランスに優れた素晴しいサウンドの上に成り立っています。ライブ時のベース・サウンドでお悩みの方や、スタジオや自宅での録音の際に最良のベース・サウンドをお探し方、さらにツアー等の様々な環境にも耐えうるベースをお探しの方、ぜひ一度TUNE BASSをお試し下さい。きっとご満足いただける結果が得られると思います。


今回、幸運にもTUNE GUITAR MANIAC代表取締役社長 神田氏にTUNE BASSについてお話を伺う事ができました。以下はそのインタビューをまとめたものです。楽器作りやそのコンセプトについて、詳しくお聞きする事ができましたので、どうぞ最後までお楽しみ下さい!
イケベ:   TUNE BASSのはじまりについて教えて下さい。
     
神田氏:   1984年当時、国内ではスペクター等の一部のメーカーを除いて、アクテイブのベースはほとんど見られなかったんですよ。そこで日本人の体に合った小振りなボディのアクテイブ・ベースを作ろうという事で”TB"モデルが誕生しました。
     
イケベ:   どんなスペックですか?
     
神田氏:   ピックアップはJタイプを2つ、ボディ材にはセンやソフト・メイプル等を使用しておりました。
     
イケベ:   サーキット・エレクトロニクス部を設計するのには、ご苦労もあったのではないですか?
     
神田氏:   当時から居るスタッフに、PA機器の基板の設計に関わっていた者がおりまして、サーキットをデザインする際にもそうしたノウハウ・アイデアを投入し、スペクター等のベースを参考にしながらサウンドを作っていきましたね。
     
イケベ:   当時から一貫してアクティブ・ベースを製作されていますね。
     
神田氏:   そうですね。ベースをスピーカーから鳴らす際に、手元で音を作ってアウトプットしてあげた方が、ノイズ対策の面も含めてより効率良く、クリアに再生できると考えています。PA等にダイレクトに繋ぐ際も同様ですね。そこは”こだわり”の部分でもあります。
     
イケベ:   なるほど。ではBASSを製作する際に、特に"こだわる”部分はどこでしょう?
     
神田氏:   ネックですね。指板、ヘッドも含めたネック部。
それがベースの”鳴り”に大きく影響していると考えます。5
弦ベースを最初に製作した頃に、そのすっきりとしていて確かな音程感のあるサウンドに感心した覚えがあります。木材の質や硬さ、ヘッド部の質量等でも、”鳴り”は大きく変化しますね。
     
イケベ:  では、ボディ部はいかがでしょう。
     
神田氏:   最近は種類の違う木材を組み合わせラミネートしたボディに、見た目の美しさだけでは無い、大きな可能性を感じています。例えば比較的硬めのパドゥーク材をTOPに、比較的軟らかめのマホガニー材をBACKに用いる事で、しっかりとした輪郭がありながらも、やわらかな木の暖かみの感じられるトーンを得る事ができます。まだまだ研究の余地はありますが、様々なニュアンスのサウンドを表現できると考えています。
     
イケベ:   なるほど。そうしたところがTUNE BASSの多彩なモデルに繋がっているんですね。実際TUNE BASSの独創性・オリジナリティは誰もが認める所だと思います。
     
神田氏:   私が自分で最初に手にしたベースがギブソンのEB-0だったんです。
もしそこでフェンダーを手にしていたら、全く違う方向性のベースを作っていたかもしれませんね(笑)。良質なサウンドを持ったオリジナリティある楽器を作る、そこも”こだわり”ですね。
     
イケベ:   笑)なるほど。では次にTUNE BASSにとって、“ナルチョ”こと鳴瀬喜博氏はどんな存在でしょうか。
     
神田氏:   やはり、とても大きな存在ですね。
お付き合いさせていただくようになって15年位でしょうか。人間的にもとても大きな方です。ナルチョのアイデアや、豊富な音楽経験から来るアドバイスは、TUNE BASSに大きくフィードバックされております。今も新しいピックアップを試していただいている所です。もうすぐ、ナルチョとのコラボレートによる新しいブランドを立ち上げる予定なんですよ。
     
イケベ:   えっ、そうなんですか!!スクープじゃないですか。(笑)
     
神田氏:   そうなんです。(笑)
ボディの形やピックアップも新しくデザインした、全くのNEWブランドです。どんな環境や状況においても、誰もが”良い音だ”と思える楽器が出来たと自負しております。期待していて下さい!。
     
イケベ:   いや、本当に驚きました。(笑)仕上がりを楽しみにしております。では、最後にご覧いただいている皆様にメッセージをお願い致します。
     
神田氏:   これからはBASSのサウンドも、益々多様化していく時代だと思います。
皆さんそれぞれの個性を生かせる楽器を選んで、お使いいただければ良いかと思います。
     
イケベ:   本日はありがとうございました。
     
神田氏:   ありがとうございます。



各部を細かく見てみましょう
Head
ヘッドには適度な角度がつけられ、最適な弦のテンションを得られるようデザインされております。34inchレギュラー・スケールでもLow B弦のハリのある低音が出力されるのはこの為ですね。コンパクトにまとめられた丸みのあるデザインは、見た目だけでは無く、質量を下げる事でよりオープンな鳴りを実現しております。

Neck&Fingerbord
気温や湿度が時期によって大きく変化する日本という環境を踏まえ、選りすぐられたメイプル材をさらに張り合わせる事でその剛性を高めております。サウンド面でのより芯のあるトーンを出力する秘密もこの辺りにあるのではないでしょうか。ネック・ジョイントはスルーネック、ボルトオン、セットネックと、サウンドに応じてセレクトされております。指板にエボニーを採用する事で立ち上がりが速く、より深みのあるトーンを実現いたしております。

Body Work
Top材とBack材を組み合わせる事で、より多彩なトーンを実現いたしております。使用されるのはメイプル、アッシュ、マホガニーといった一般的な木材から、ブビンガ、パドゥークといったアフリカ系の材、独特な木目を持つバール・ポプラやココボロ、モンキーポットまで、実に幅広く用いられております。音響的に良いと思えば常識にとらわれず用いていく、そんな自由な姿勢もTUNEの魅力の一つですね。

Electronics & Parts
ピックアップはJタイプやハムバッキング等それぞれのニュアンスを生かしながらも、“鳴り”を素直に再生している印象です。“鳴り”に忠実であるからこそ、嫌味の無い、ベースらしい低音を出力できるのでしょう。心臓部と言えるサーキットは、最新ハイブリット・タイプの”CLE"回路をはじめ、代表的な”GAP"や”GZP"回路等があり、ローノイズ且つ高品質を基本に、ハードなロックに最適なパワフルなトーンから、ジャズ/フュージョンに使い易い繊細なトーンまで、バリエーション豊かなサウンドメイクを可能にしております。ペグ(糸巻き)には信頼性の高いGOTOH製を使用、多弦用にそれぞれ製作されたこだわりのブリッジ部や各弦が独立して作動するトレモロ・ユニット等、実用性とアイデアに溢れたパーツにもTUNEらしさが感じられます。
カスタム・オーダーについて
TUNEではTWXやTWBモデル等を基本に、カスタム・オーダーもお受けしております。オーダーと言いますと敷居が高い感覚がありますが、良いベースに巡り会う難しさや、自分だけの一本を持つ魅力や充実感を考えれば、欲しいサウンドを得る近道とも言えるのではないでしょうか。
木材の組み合わせやスペックの選択等、仕上がりの音を想像するのは難しい事ではありますので、各店ベース担当までお問い合わせ下さい。細かいスペックまでご相談に応じます。

TUNE BASSは、コンパクトなボディが特徴の"TB"モデル、先鋭的デザインの"TWX"モデル、丸みのあるシェイプの"TWB"モデル、代表的エンドーサー・鳴瀬喜博氏のモデル、その他モデル、とに分かれます。
ここではその一部をご紹介させていただきます。

NTB-4 (Black/CHG)  
(Black Color) 税込定価 \115,500 税込販売価格 \92,400  
(CHG Color) 税込定価 \126,000 税込販売価格 \100,800    
■Body : Alder ■Neck : Hard Maple ■Pickups : TBP-01&TBJ-01 ■Preamp : CL-3 18V ■Controls : Volume ,Balancer , 3Band EQ

TWX-4FM with CLE-1
税込定価 \231,000 税込販売価格 \184,800
 
■Body : Frame Maple Top , Mahogany Back ■Neck : Hard Maple 3 Pieces 34inch ■Fingerbord : Ebony 24Frets ■Pickups : SWS-4V ■Preamp : CLE-1 ■ Controls : Vol. , Balancer , 3band EQ. , P.U.Character SW.

TWB-5 HYB EX "Burl Poplar Top"
税込定価 \283,500 税込販売価格 \226,800
 
■Body : Burl Popla Top , Mahogany Back ■Neck : Hard Maple 3 Pieces 34inch ■Fingerbord : Ebony 24Frets ■Pickups : SWB-5H ■Preamp : GZP-2 ■Controls : Vol. , Balancer , 3band EQ. , SW. 1(P.U. Parallel or Siries) , SW 2(P.U. Balancer Cancel)

TWB-6PD 税込定価 \231,000 税込販売価格 \184,800  
■Body : Padoauk Top , Mahogany Back ■Neck : Hard Maple 3 Pieces 34inch ■Fingerbord : Ebony 24Frets ■Pickups : SWS-6H ■Preamp : GZP-2 ■Controls : Vol. , Balancer , 3band EQ.

B-7PD
税込定価 \346,500 
税込販売価格 \277,200
 
■Body : Padoauk Top , Mahogany Back ■Neck : Hard Maple 3 Pieces 34inch ■Fingerbord : Ebony 24Frets ■Pickups : SWS-7 ■Preamp : GZP-2-7C ■Controls : Vol. , Balancer , 3band EQ.

Zip 8N Yelloppa!!
税込定価 \399,000 税込販売価格 \319,200
 
■Pearloid Top , Light Ash Back ■Hard Maple 3 Pieces 34inch ( Set Joint )■Fingerbord : Ebony 24Frets ■Pickups : EMG-J ■Preamp : GP-8GG ■Controls : (Body Top) Treble , Bass (Body Back) Vol. , Balancer , Notch Filter control , Middle , P.U. Gain

TUNEの代表的エンドーサー、鳴瀬喜博氏の
「太くハリのある中低音と切れの良い高音。相反するこれらの音を一度に表現したい」
というリクエストから生まれたTUNE期待のNEWブランドでございます。
様々な試行錯誤の上、全く新しい方式によって
そのコンセプトを可能にしたNEW P.U.を軸に、
新たにデザインされたエキゾチック材TOPのボディ等、
自信の感じられる大変に力の入った仕上がりとなっております。
PH-5 / Spolted Maple
税込定価 \399,000 税込販売価格 \319,200
   
■Body : Spolted Maple Top & Back ,Mahogany Core ■Neck : Hard Maple 3Pieces with Padoauk Line ■Fingerbord : Ebony , 24Frets ■Pickups : PH-1 ■Preamp : GZP-2 ■Controls : Volume , Balancer , 3Band EQ

PH-6 / Flame Koa
税込定価 \462,000 税込販売価格 \369,600
   
■Body : Flame Koa Top & Back ,Mahogany Core ■Neck : Hard Maple 3Pieces with Padoauk Line ■Fingerbord : Ebony , 24Frets ■Pickups : JP-6 ■Preamp : GZP-2 ■Controls : Volume , Balancer , 3Band EQ




お問い合わせ


Copyright(C)1999-2008
IKEBE GAKKI Co.,Ltd. All Rights Reserved.