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製作現場レポート
1本の楽器を製作する為に時間を費やすことを惜しまないからこそ生み出されるクオリティー。
ハンドメイドの名の下に全ての製品に見合った最適なセットアップを行う技術。
個体差の少ない安定した製品はもはや芸術品の域に達していると言っても過言ではないでしょう。
製造者としての誇り、信念を体現している風景を是非ご覧下さい。
FREEDOM CUSTOM GUITAR 製作現場に潜入!
材料入荷時のチェック

材料入荷時のチェック材料は天然乾燥及び、人工乾燥された楽器用材を国内外から調達します。すべての木材にナンバーを付けて、形状、重さ、木目の具合などをチェックし管理します。
特にネック材においては、入荷時点で厳しいチェックが入ります。

安定したネックを作るためには、木目の通りを良く見て「反る可能性がある」という角材は実際に反らなくてもFCGRクォリティーに合わない素材と判断し排除してしまいます。

これは安定したネックを作るということにおいて大変重要なことで、この結果当たり外れの少ない安定したネックを作ることができ、 結果的にすべてのFCGR製のネックは、どのモデルに対しても本当の意味での「セレクテッド・ネック」が使用されています。

木材のシーズニング

木材のシーズニング 仕入れた木材は厳重に管理され、シーズニング倉庫に保管されます。日本の気候は北米西部から比較すると亜熱帯に近い気象環境です。

そんな気候条件の中で作られ、使われていく楽器は、長い耐久性と良いトーンを得るために木材のシーズニングが不可欠です。

倉庫内は梅雨時期や夏場の夕立時など、外気が90%以上の湿度になっても常50%以下の湿度を保ちます。 庫内の温度はやや高めで木材の水分移動はしやすく、木に負担をかけずゆっくりと含水率を落とし安定させていきます。
製作工程ごとに出し入れを繰り返す事により、さらに狂いが少なく乾いて良く鳴ってくれるボディーを生み出します。

ネックに関しましてはまた別の専用乾燥庫に保管をし、これも工程ごとに出し入れを繰り返しながら木の動きを自由にさせてやり、落ち着いたところで初めて基準面の平面出しの作業が行われます。
FCGRでは必要以上の時間をかけてこれらの工程を繰り返し、木と対話しながら永年に渡り使い続けていくことのできる楽器を生み出そうと考えています。

木工作業

木工作業ハンドメイドとは単純に「手で作られる物」ということだけではなく、量産品ではないと言う事でもあります。それが何を意味するのかと言いますと、職人一人一人が木目も性質も違う、「木」と言う生き物を相手に、1本ごとに対応していくという事です。

木目 に沿ってアバウトに丸く仕上げて、ヴィンテージライクな造形に仕上げたり、良く研ぎあげた切れる刃物を使い0.1mm単位で整形をする。 精度が必要とされるところと、精度よりトータルなビジュアルが要求されるところ、そのあたりを認識した上で木と対話しながら木を生かして作り上げること・・・、気持ち を入れて作ることが大事だと思います。

木材のシェイピングまた、FCGRの指板Radius(フィンガーボードの半径カーブ)はセミオーダーでは3種類(184、254、280)、フルオーダーにおいては6種類(305、340、400がプラス)、ラウンド貼り(184、280、400)を含めると9種類を選択可能ですが、指板のRを付ける加工においては、すべて機械を使って切削(紙ヤスリ等で整形しない)で整形されます。削るのではなく切るのです。これはネック製作工程において、「不必要な部分的加熱」を防ぎ「加熱による木の変形やそり」を避けるためです。

「切れる刃物を使い、木を整形していく事」、これはFCGRが考えるギター作りの原点でもあります。
機械は精度を上げる為に使い、鍛え上げられた職 人の手は、その高い精度の一辺一辺を滑らかに繋ぎ合わせ、高い精度に加え人のぬくもりが感じられるネックを、気持ちを込めてシェイピングして作り上げていきます。

塗装作業

塗装作業 楽器がプレイヤーを魅了する2大要素“ サウンド” と “ ルックス” は、ことエレクトリック・ギターの世界においては最重視されております。

伝統的な塗装としてラッカー、ポリウレタン、ポリエステルと、楽器の塗膜を構成する素材が色々在りますが、クリーントーンを基本に倍音豊かなサウンドと、 経年変化による味わいのあるヴィンテージルックスをお好みの方には、下地からトップコートまですべてニトロセルロースラッカー仕上げを。

塗装作業「刺激的なドライブサウンド」、「太く抜けが良いベースサウンド」、「美しくかつ過酷な状況にも耐えうるフィニッシュ」がお好みの方には、ポリウレタン、ポリエステル仕上げ等、 FCGRはすべてプレイヤーの個性に対応ができるよう、多様なフィニッシュと豊富なカラーバリエーションをご用意しております。

またネック・フィニッシュにおきましても、フィット感等のお好みに合わせてのセレクトや微調整が可能です。

すり合わせ

すり合わせFCGRのギター&ベースは、すべて弦のテンションをかけた状態のネックコンディションのままフレットのすり合わせが行われます。
ネックのコンディショニングは、サウンドを優先に考えると常に真っ直ぐなネックの状態が必ずしも良いわけではありません。

しかし、多くのミュージシャンがネックコンディションは真っ直ぐな状態を望まれます。 オンチューニングにおいてネックが真っ直ぐな上に、フレットトップにおいて完璧なストレート面を得ること。 これが 「 弦のテンションをかけた状態のままですり合わせをする 」 事の意味合いです。

すり合わせやや順ゾリ気味で、ロング・サスティンかつウォームなサウンドのネックコンディショニングから、パリっとフラットで立ち上がりの速いサウンドが特徴の真っ直ぐなファーストセッティングまで、特に弦高を低めにセットしたい方には、容易かつ瞬時にそのコンディションが得られるようになっています。

入念なシーズニングを重ね、動きの少ないネックを真剣に作っているFCGRにとって、出荷時からこの調整をすることは「楽器とプレイヤーにとって良いセッティング」を出すのに必要不可欠な作業です。

セットアップ

セットアップ楽器製作における最終過程であるセットアップにおいては、生鳴りとアンプを通してのヒアリングによる最終チェック、及び調整を行います。

ギターを単に組み上げるだけでなく、その個体が良いトーンを得るために必要な調整をし、サウンドとプレイアビリティの方向性を決めて行います。 それらの到達点を得る為にFCGRのオーダーシートには、セミオーダーとはいえ弦のゲージ指定や、セッティング、使用音楽ジャンルなどを記入する項目があるのです。

基音がはっきりとしたタイトなセッティングから、倍音が良く出るルーズなセッティングなど、「素材の持ち味を生かした気持良い楽しい楽器」になるように、色々な角度から楽器を見つめて調整をした後、プレイヤーである皆様の手にお届けいたします。

皆さまへ

皆さまへ 私はギター製作活動を始めてから、様々な方から御指導御鞭撻を頂きました。
そして、数多くの楽器の修理や製造を通じ手にする事で、言葉ではなく、「楽器」と言う音楽を奏でる為の道具からも、様々な教えを与えてもらいました。
その中でやはり一番深く琴線に触れた物は、長い年月を楽器として生きながらえ、愛され、そして振動を与え続けられ、歴史と年月と供に朽ち、風格を増し、すばらしい振動とトーンを生み出す素敵な楽器。
それはヴィンテージギターです。

今の私たちが、楽器の耐久性を考えずに製造を行い、楽器の生死を自然淘汰に任せた場合には、数十年後に残せるのは、数本のごく少量しかない事となります。 ですので、私たちは、製造において量産体制を構築していません。

この世に長く残り、弾き続けられ、30,40,50~100年と、音楽と供に、歴史と年月と、弦振動が刻み込まれていく事ができる楽器とは?
10本作ったら、10本全てがそうなる為には?
楽器としての当たり外れを極力なくすには?
その答えを模索し続ける事。
そして、そうなる事へ責任を持って物づくりをする事を使命として、 Freedom Custom Guitar Researacgは存在しています。
弊社の存在が、皆さまの素敵なミュージックライフのお役にたてる事を夢見ています。

代表 深野 真