ドラムステーション渋谷 : はじめに、臼井さんがドラムをはじめたきっかけから教えて下さい。
臼井さん : もともと、小さい頃からピアノを習っていたのですが、小学校4年生の時に家の近くに新設校ができてそこに転校することになりまして。 その小学校で出会った先生が、学校の音楽室にドラムセットや、ギター、ベースなど色々な楽器を持ち込んで、音楽ができる環境をつくってくれたのがきっかけです。

そこに音楽をやりたい子供がひとり増え、ふたり増え、という感じで集まって、音楽クラブのような形になり、そこで私もトランペットやドラムなど色んな楽器に触れるようになったのが最初のきっかけです。小学校のクラブ活動とはいってもかなりスパルタで、朝6:30からの朝練に始まり、昼休み、放課後にも練習がありましたし、土日も練習や発表会がありました。もうほんとに練習づけの日々でしたね(笑)。コンクールに出たり、学校行事のイベントで演奏したりという活動をしていて、父親参観の日にはお父さん向けに「演歌」の曲の演奏もしましたし、秋の音楽祭なんかではクラシックの曲をアレンジしたものの演奏もしましたね。

とにかくジャンルを問わず色んな種類の音楽に触れ、演奏をしていました。今、ドラマーとして本当に色々なジャンルの方々とご一緒させていただいていますが、その時の経験は今に繋がっていると思います。
 
幼少の頃から、さまざまな楽器や音楽に触れていらっしゃったのですね。
その中でもドラムという楽器に入り込んでいったのはいつ頃ですか?
その後も、中学校で吹奏楽部に入って、リズムセクションを担当したりしましたが、バンドという形態でドラムをはじめたのは、高校に入って友達とバンドを組んでからですね。「ベースをやりたい!」という女の子がいて、その友達と女の子だけでバンドを組みました。高校時代にはいろんなロックバンドのコピーをやっていましたね。
 
ドラムを習ったりはされましたか?
専門的にドラムを習ったのは、高校卒業後、専門学校に入ってからですね。そこで、恩師であるスコット・レイサムに出会って、ルーディメンツや基礎を一から勉強しました。
ドラムのレッスンはもちろんですが、スコットに色々な仕事の現場に連れて行ってもらうようになり、レコーディングやライブの現場などをたくさん見せてもらったことは大きな勉強でしたね。
 
好きな音楽のジャンルや、また影響を受けたドラマーは誰ですか?
ありとあらゆる音楽ですね。
小学校の頃から色んな音楽を聴いたり演奏したりしていたので、特に「ジャンル」という区切りで音楽を聴くことはあまりしてきていないというか、10代の専門学校時代は、ジャズ、ファンク、フュージョン、ロック・・・何でも聴いていました。ハーヴィー・メイソンや、デニス・チェンバースなんかも良くコピーしていました。
それからデイビッド・ガリバルディのリズムには衝撃を受けましたね。
こんなにタイトなファンク・ビートがあるのか!って。今でもファンクのリズムを叩くのはすごく好きですね。叩いていて楽しいですし(笑)。最近はスティーブ・ジョーダンも大好きですね。彼のように、音楽のジャンルやバンドの編成に関わらず、リズムの中に自分のグルーヴを出せるようなドラムを叩きたいなあと、日々思っています。
 
では、V-drumsを使い始めたきっかけを教えて下さい。
2005年の楽器フェアでV-drumsのデモンストレーションを行ったのが最初です。Rolandさんの展示ブースで、同じくオルガンのデモンストレーションを行うことになっていた(大高)清美さんの紹介がきっかけです。
 
特にお気に入りの機能は何でしょうか?
やはり一番は、音色(おんしょく)ですね。
TD-20にはたくさんの音色が入っているので、サウンドのイメージが広がりますね。楽曲に対するサウンドのイメージもそうですし、演奏したいフレーズに対するイメージも膨らんでくる。これは本当に素晴らしいです。例えば、アコースティックのセットには出せないエレクトリックなサウンドを使うのもすごく好きですし、スネアやシンバルの位置にあるパッドに、コンガやボンゴなどのパーカッションの音色を設定するのも面白いですよね。
 
よく使用するセットアップはどういったものですか?
今日演奏したセットもそうですけれど、基本的にプリセットのドラムキットの中からサウンドのイメージを選んで、そこにプラスして自分のセットを作っていきます。
プリセット・キットの中の、シンバルの音色やスネアの音色を少しずつ変えていく、という感じですね。今日演奏した曲は4曲ですが、合計7種類のキットを使用しました。
 
アコースティックドラムとの最大の違いは?
音がうるさくない(笑)!
やっぱりこれは最大の違いですね。家でも練習ができますしね。しかも、V-drumsはすごくセンシティヴなので、細かいタッチにもしっかり反応してくれますし、音のダイナミクスの表現が本当に素晴らしいと思います。
ドラムを演奏する上でダイナミクスの表現はとても大切だと考えているのですが、V-drumsはピアニッシモの音からフルショットの音までの細かい表現を可能にしてくれます。
 
V-drumsを使用することでのメリット・デメリットは何かありますか?
メリットは、音色の良さと豊富さ、そして音が静かだということですね。
音がうるさくないということは、長時間の練習で耳を傷めたりすることも無いですし。今の子供達は、こんなに良い音のドラムが叩けて、家で練習もできて、本当に羨ましいですね。デメリットは特に感じません。金物(シンバル)に関しては素材が違うのでスティックを当てた時の感触の違いは多少ありますが、音はバツグンに良いですし。

それと、TD-20シリーズの音源には色々な編集機能がついていますよね。
スネアの材質・深さを変えられて、ヘッドの種類、ミュート、マイキングの位置、アンビエンスまで簡単に設定で切り替えられて、そのサウンドが出せる。この機能は幅広い音づくりを可能にしますし、ドラマーにとって必要な知識を学べるというメリットもあります。

他の楽器もそうですけど、「こういうサウンドを出したい!」という時に、マイキングの知識や、PAとの関係性なんかをある程度知識としてもっていることって大事ですよね。
実際にライブの会場の大きさや場所が違えば、同じセットを使っていても、自分に聞こえてくる音も、外に出てくる音も変わってくるわけですから。そのあたりの知識をV-drumsの編集機能を使いながら簡単に学ぶこともできるというのは、本当に便利だと思います。
 
V-drumsにはドラムについての知識を学べるというメリットもあるんですね。
そうですね。音作りの方法について、現場で経験したことを家でV-drumsを使いながら一人で検証することもできますし。

アコースティックドラムの場合は、「このドラムはこういうチューニングだとこういう音が鳴る」だとか、「こう叩くとこういう音が鳴る」ということを「体感する」んですが、その体感したことをV-drumsでは知識として頭の中に入れて整理ができる、という感じです。しかも、実際のアコースティックドラムでは試すことができないほどたくさんのドラムセットやシンバルの音色が入っていますし、編集機能を使えばいろいろな設定もシュミレーションできますから。
 
アコースティックドラムとV-drumsでは、演奏方法に違いはありますか?
基本的にはほとんど変わらないですね。ただ、V-drumsの場合、叩いた場所から直接音が出てくるわけでは無いので、ライブなどで外音を出して使用する場合には、モニターがしっかり聴こえていないと困りますけれど(笑)。演奏の仕方は変わらないです。
 
V-drumsを使いはじめて2年ほどということですが、操作面での使いやすさなどはどうですか?
TD-20シリーズのセットを使わせてもらっていますが、ディスプレイがとても見やすくて、操作しやすいですね。スネアのパッドを叩くと、スネアの絵が画面上に出てきますし、スネアの深さを変えたりミュートをつけたりという作業をするときにも、設定を変えれば、画面上のスネアの絵も変わる。これがスゴイですよね。
ドラマーの中には「機械は苦手」と思っている人が意外と多いと思いますが、実際に触ってみると操作もしやすくてとても楽しいので、ぜひ積極的に使ってみてほしいですね。
《セミナー使用機材》
今回のセミナーで臼井さんが使用された機材です!
↑ 音源はTD-20、2タム・1フロアのセッティング。
 
↑ 音源の隣にはキットを切り替えるためのパッド(PD-8)をセット。
 
↑ モニターには、新製品のPM-30を使用。




■今回、突然のインタビューのお願いにも関わらず、快く引き受けてくださった臼井さん、本当にありがとうございました。今後のますますのご活躍を期待しています!!

☆臼井かつみさんオフィシャルウェブサイトはコチラ
http://katsumi-chang.com/




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