さて、ここまできたら、残るはセットアップです。
アレンビックのフレッティングやハードウェアの取り付け、セットアップ等の重要な役割を担うベテラン職人、ジェイムス・フィッシャー氏。
楽器の品質や演奏性に大きく左右するフレッティングや、ブリッジ等のハードウェアの取り付け、ナットの溝切りからセットアップまでがここで行われます。
コンピューター(PLEK)でさえも理想的な数値を示すジェイムス氏のフレットワークは、アレンビックの楽器には欠かせません。
フレットを打ち込むための道具。
ボディをしっかりと固定して、一本一本丁寧に打っていきます。
トラスロッドでネックの状態を真っ直ぐに調整し、フレットトップのレベルを揃えます。
ブラス製ナットの原形。
高さ調節が可能なアレンビックのナットは、上側と土台のプレートの二つからなり、イモネジで取り付けられます。
最終的には角に丸みをつけて成形された後、溝切り後にメッキが施され、取り付けて完成となります。
まさか、一本一本こんな地道な作業をしているとは、、。
本体への取り付けを待つブリッジ達。
7弦用もありました。
これは、カスタムオーダー品のコントロール・レイアウト図。
あまりにもノブとスイッチが多いため、パーツのサイズとボディのスペースを考慮して、実寸大の図を用意するなどして配置を決めます。
ここまでくると、使い勝手というよりも、どうやって全てのパーツを収めるかということしか考えたくない、というのが普通でしょう。これ以上ないであろうスマートなレイアウトになっています。
古い楽器のリペアやレストアの依頼もあるようで、ギターラックには修理を待つユニークな仕様のカスタムオーダー品がいくつも並んでいました。
おまけにもうひとつ。
この部屋の前の廊下に並んでいた楽器の中にボロボロになった古いベースを発見。ヴィンテージロゴの78年製で、この楽器はなんとハリケーン"カトリーナ"の直撃で浸水したにも関わらず、チェック時にはフロントPUから音が出ていたとのこと。この楽器は研究も兼ねて、十分に乾燥させた後、無償で直してあげるそうです。
こうして、フレット、ナット、ハードウェア、エレクトロニクスが全て搭載され、遂に完成となります。
各セクションの職人同士が密に確認し合い、時には厳しい意見を交わしながら、次の工程に引き継がれていきます。
MENU
■Introduction
■Wood Shop1 (Body & Neck)
■Wood Shop2(Tools & Custom Inlays)
■Hardware
■Finish
■Electronics Lab
■The Set-up Room
■The Shipping Room
■番外編
ベースコレクション
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担当:オカザキ
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