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08.5.2 記
「楽器用ケーブルについて」
こんにちは。店長/ベースフィッタの岡崎です。
今回のコラムは、楽器用ケーブルについてお話しましょう。
 
ベースという楽器の特性からか、楽器本体のクオリティにはこだわるものの、ことケーブルやアンプといった周辺機器に関しては、逆にあまり気にされていない方もまだまだ多くいらっしゃるようですが、皆さんはいかがでしょうか。
 
たかがケーブルとは言っても、やはり3〜5m、エフェクター等を使用している方ならその倍以上もの長い距離をインピーダンスの高い楽器の信号が通過していくわけですから、当然ケーブル自体も一種の「抵抗」のようなもので、やはり音質の変化や劣化は避けられず、また、線材の素材や太さ、外部の皮膜やプラグによっても音質が大きく異なってくるわけです。特にベースの場合、ライン・レコーディングやライブの"外音"として考えれば、結局、自分の"指"の音以外は、(ミキサー等を除けば)ベース本体とD.I./プリアンプ、そしてそれらを接続するケーブルの音が全てなわけですから、良い楽器をお持ちの方であればなおさら拘りたいところですよね。
 
しかしながら、一口にケーブルといっても、高価なものであれば数万円もするものまで、現在、各社から実に様々な種類のケーブルが発売されているものの、実際に試奏が出来ないため、どれにすべきかは、結局口コミやメーカーのコメントを参考にして実際に購入してみるか、せいぜい友人のものを借りて試すことぐらいしか出来ないのが現状でしょう。ただ、やはり数千円〜1万円以上のお金を払う以上はハズしたくないですよね。
 
もし、試奏せずに間違い無い楽器用ケーブルを1本選ぶとすれば.....
このREQSTの「Z-LNC01」がお薦めです。
 
そうです。ベースマガジン4月号のアンソニー・ジャクソン氏の記事の中で取り上げられ、現在、巷で話題沸騰中のケーブルです。
“音楽エネルギーを余すことなく伝える”ために、「(道路に例えれば、)高速道路を作るのではなく、道幅を広げる」という、全く新しい思想で開発されたという、この「Z-LNC01」は、これまでにプロオーディオの現場で高い評価を得てきたレクストの定番ラインケーブル「Z」シリーズを楽器専用にチューニングしたもので、高品質エコ材シース、PC OCC導体を使用したケーブルに、専用に設計されたオリジナル・プラグを採用。素線の太さや数・撚り方向等はレクストの振動コントロール技術により決定されています。
 
私が個人的に試した印象では、一般的なケーブルと比較すると、少し高域寄りにレンジが広いイメージですが、実際には低域のほうももともと出ている帯域を全て問題なくカバーしており、特定のポイントが強調されたような、いわゆるクセのある感じは一切ありませんでした。また、レンジが広いケーブルにありがちな高域のノイズが全然気にならないのはさすがですね。まさに楽器本来の音色や帯域がそのまま再生されている感じで、アンソニーが気に入ったというのも納得の一本でした。
 
そして、私が個人的にも、もう1本お薦めしておきたいケーブルがコチラ
「HumanGear」から発売されている「Van Den Hul M.C.Integration Hybrid」です。
 
オランダ製のハイエンド・オーディオケーブル、バンデンハルのケーブルと、CRYO処理されたノイトリックのプラグを使用したこのケーブルは、芯線にアモルファス銅とシルバーと亜鉛のハイブリッド合金を使用し、柔軟性、耐久性に優れたハリフレックスという被膜材を用いた三重シールド構造を採用することで、ハイエンド・ケーブルにありがちな取り回しのしづらい硬さや重さが全く無く(これはかなりポイントが高いですね)、芯線の酸化や、帯電、振動を見事排除することに成功した高級楽器用ケーブルなのです。
 
こちらも同じく私が個人的に試した印象では、あくまでナチュラルな音色だということを大前提とした話でですが、アルダー・ボディの楽器で感じられるようなミッドの粘る感じがほのかにあり、全体的なレンジの広さと相まって自然な太さがあり、これが指弾きの際にとても気持ち良いです。また高域のほうにもひとクセありまして、例えるとするなら、、まるで楽器本体にパッシヴトーンの回路を新たに追加し、10付近の状態で使用している感じとでも申しましょうか、、トレブルのさらに少し上あたりの帯域にごく自然な丸みを帯びた、極めて”音楽的な”トーンが特徴的です。通常、ケーブルによって楽器の音や演奏が良くなったように聞こえるということは有り得ませんが、そう感じずにはいられないケーブルがこのバンデンハルの凄いところでしょう。
 
たかがケーブル、されどケーブル.......こだわり出すときりがない世界ではありますが、お持ちの楽器のポテンシャルをさらに引き出す意味でも、下手なアウトボードプリやコンプを何となくかましてしまう前に、一度お使いのケーブルを見直してみてはいかがでしょうか。新たにエフェクターを買うことを思えば、決して高すぎるお値段では無いと思いますよ。
 
現在、ベースコレクションでは、上記のケーブル2本を実際に店頭でご試奏頂いてからお求め頂けるよう、試奏用ケーブルをご用意しております。試奏をご希望の方は、ご来店時にスタッフにお申し付け下さい。
 
 
コラム履歴
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