心斎橋プレミアムギターズ Fender Tube Amp Collection

'57 Custom Twin-Amp試奏レポート

松本によるインプレッション

松本によるインプレッション

待望の復活となりました。
ハンドワイヤードで丁寧に組み上げられ、伝説のアンプを忠実に再現したCustomシリーズを代表する本機。
サウンド・チェックを行い率直に57Twinはやはり最高のFenderアンプである事を改めて認識致しました。Tweedサウンドはやはりこうでなければ!独特なパワー感で響き渡るクラシックアメリカンのサウンド! シングルピックアップでは非常にナチュラルで滑らかなクリーンサウンドをアウトし、ヴォリュームアップに伴いTweedサウンドの醍醐味と言えるファズとも異なる表情豊かなドライブトーンを堪能できます。
ハムピックアップでは非常にパワフルで心地よいサスティーンをもったドライブをアウト!個人的にはGibsonとの相性が最高に良く、ミニハム、P90、ハム、本当に最高のサウンドです。Marshallのような突き抜け感がなく、スモーキーで情緒たっぷりのトーン。いぶし銀のサウンドとはこの事です。
デュアルレクチ仕様でDeluxeと比べ広いヘッドルームをもっており、対角線上に12インチスピーカー2発をマウントした本機。12インチスピーカー2発をこのコンパクトなキャビネットにマウントしている事もあってTwinでしか味わえない音圧も非常に魅力です。Twinの良いところは更に、バンドで使用した際のヴォリュームバランスがTwinの最も「おいしい」ポイントで鳴らしきる事ができる事ではないでしょうか。

デジタルアンプの発展が目覚しい今日、このTwinに目新しさや画期的な機能はないですが、真空管アンプの醍醐味の全てが詰まった偉大な発明品だと強く思います。Fenderが守り抜いている伝統を多くのプレイヤーにこのアンプを通して感じていただければ幸いです。

丹正によるインプレッション

丹正によるインプレッション

「57 Custom」シリーズの最高峰モデルTwin amp!!
今回の57Customツイードシリーズ、全モデル出来が良くて困ってしまいます。(笑)
このシリーズは内部のパーツやレイアウトにも拘って作られており、それらを見るだけでもフェンダーの本気が伝わってきます。 こちらのTwin amp、コントロールはオリジナルを踏襲したEQ+各チャンネルのヴォリュームのみのシンプルなコントロールとなっており、あえて新たな機能は追加せず、フェンダーのオリジナルに対する拘りを感じます。
勿論、サウンドに対してもかなり本気で作りこまれており、「これぞツイード」と言っても過言ではない上質なサウンドです。
こちらのモデルはワンヴォリュームなのでヴォリュームを上げていくとクリーン~クランチ・ドライブへと変化していきます。 クリーンサウンドは軽やかで肉厚ながら煌びやかな、他のブラックフェイス等のフェンダーアンプとは明らかに異なるキャラクターですね。
ドライブサウンド、これが凄く良いです!!ツイード特有の音が飽和したファズの様なサウンドではありますが、Twin ampは出力が40ワットと大きい為、潰れすぎずハリのある音になり、クリスピーでありながらジューシーなサウンドです。
アンプ全体でドライブを生み出す為、ギター側のヴォリュームやピッキングニュアンスでも歪み量をコントロール出来るので、弾いていて凄く楽しめます。 マスターヴォリュームやアッテネーターなど現代のニーズに応える機能は搭載しておらず、お世辞にも使い易いアンプとは言い難いこのアンプですが、このシンプルな機能だからこそ生み出されるストレートでパンチのあるサウンド、フェンダーのツイードに対する敬意さえ感じられる渾身のモデル。是非一度体感してみください!!

Fender '57 Custom Twin-Amp



■Output:40watts 4ohms ■Tube: 1 x 12AY7, 3 x 12AX7、2 x 6L6、2 x 5AR4(Rectifier) ■Speaker: 2 x 12" Eminence Alnico Magnets ■Controls: Volume Normal、Volume Bright、Treble、Bass、Presence ■Cabinet: Finger-Joined Solid Pine ■Size: 52.1(H) x 62.2(W) x 27.61(D)cm ■Weight:25.5kg