アトリエ Z プレミアムショップ MAS HINO

一流のビルダーでありながらプレイヤーとしてもかなりの腕を持つMas Hino氏。
彼が手がける「Mas Hino」モデルにはギター製作としての完成度の高さはもちろんのこと
それをさらに上回るのはプレーヤーだからこその「技」があります。
通常はギター製作が完成した時点で完了ですが、そこからがMas Hino氏のすごい所。 プレイヤーとしての感性を生かし自ら長時間プレイしてダメ出しをして いくのです。 その過程でMMT(マス・マジック・チューニング)を加えることも重要なポイントです。
Mas Hinoがピアノの調律からヒントを得て開発したこのチューニングは、12Fのハーモニクス
と7Fと19Fのフレッテッドの音を使用し て合わせるチューニング方法です。パーツ交換や改造等は一切不要。ハイポジションからローポジションまでイントネーションが飛躍的に向上し、和音の濁りもなくなり美しい響きが得られます。
もちろんヴィンテージギターも無改造で施行可能。オリジナルにこだわったまま、その楽器の
クオリティーを上げることができます。多くのミュージシャンを始めプレーヤーの方々にも絶大な評価を得ています。
一歩先を行くビルダーMas Hino 製作のプレミアムショップモデル「Mas Hino」をぜひあなたの手で確かめてください。


Mas Hino氏が製作する2機種のギターのアプローチを、Mas Hino氏からのコメントをもとに探ってみました。氏曰く「新しい事も色々と取り入れているが、その処理をしたら音がどう変わってくるか考え計算しP.U、パーツなどは選んでいる。」とのことです。また2機種のギターに共通しているのは塗装前に仮組みをしてボディ、ネックのマッチングを決めています。



ローズ指版仕様のモデルはアトリエZが10数年前に入手し保管していた希少なブラジリアンローズウッドを使用。
また指版Rは10インチでG社・F社の中間くらいとなりさまざまなプレイスタイルに対応出来る「弾き易さ」を追求している。 さらに、指板エンドの幅を11.3mmのトレモロユニットに合わせ広くすることで弦落ちを防いでくれる。

ナチュラルな低音を得るために「ほんの少しだけ重い」材を使用。

すり合わせをした後、フレットのクラウンを作り直し再度すり合わせをする。この工程を繰り返しサンドペーパーで磨き上げ、最終的にコンパウンドを使用しバフではなく手作業で仕上げていく。
ナットの溝は摩擦抵抗を少なくする為深くはせずに、または角になる所は必ず面取りをする。これによりアーム使用時の弦のひっかかりが無くなり、チューニングが狂いにくくなる。また1弦と6弦の指板サイドからの距離をギリギリにすることで引き易さが格段に向上している。

以前、シンクロを2点支持にしたギターがあり0.09〜0.42のゲージでは6点支持より安定したチューニングだったが、0.10〜0.46のゲージでは安定しなかった。そこで4点支持にしてみたらどちらのゲージを使用してもチューニングが安定した。更に、ブリッジのビスの下穴をビスと同じ形に開けることでアーム使用時ビスの遊びを無くし、よりチューニングを安定させている。

製作工程で最も重要かつ時間を要する部分である。弦を張りイントネーション(オクターブ)の調整を12フレットだけでなく、7フレット、19フレットでも調整する等、全ての調整を納得いくまで繰り返す為、1日で終わらない場合もある。


◆MANHATTAN(マンハッタン)
ニューヨークの中心街。
ここにはMas がビルダーとしての腕を磨いたショップがかつてあった。

◆L.E.S.(Lower East Side)
ニューヨークの地域名。多くアーティストたちが住んでいる。
Mas HinoもN.Y.時代に長く暮らしていた。


※写真をクリックすると商品詳細ページをご覧いただけます


ディンキーサイズのアルダーボディからは気持ちの良いミッドレンジが得られリアのビルローレンスL-500XLのパワーもあいまって力のあるサウンドに仕上がっています。アメスタのトレモロユニットもうれしいチョイスです。
#0023 MANHATTAN
■Body : Alder
■Neck : Maple 1P
■Neck Pickup :
Dimazio Blue Velvet
■Middle Pickup :
Dimazio Blue Velvet
■Bridge Pickup :
Bill Lawrence L-500XL
■String gauge : Dad 10-46
■Action : Low
■Bridge :
Fender American Series
■Nut : Bone
■Tuning gears :
Sperzel Locking C
SPECIAL INSTRUCTIONS
◆Titanium Saddle
◆Tortoise Shell Pick Guard
◆Black

カラーによってもサウンドは変化するとMasも言っているように、少し甘いトーンが得られる1本です。
#V0084 L.E.S.
■Body : Alder
■Neck : Maple
■Fingerboard :
Brazilian Rose Wood
■Neck Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■Middle Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■Bridge Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■String gauge : Dad 10-46
■Action : Low
■Bridge :
GOTOH GE101TS C
■Nut : Bone
■Tuning gears :
GOTOH SDS510-05N
SPECIAL INSTRUCTIONS
◆Calaham Steel Block
◆Mintgreen 3ply Pick Guard
◆Olympic White

チタンサドルではなくあえてノーマルなサドルを使用したこの1本は枯れたトーンのヴィンテージサウンドです。ミックスの音は素晴らしいの一言です。
#V0085 L.E.S.
■Body : Alder
■Neck : Maple
■Fingerboard :
Brazilian Rose Wood
■Neck Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■Middle Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■Bridge Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■String gauge : Dad 10-46
■Action : Low
■Bridge :
GOTOH GE101TS C
■Nut : Bone
■Tuning gears :
GOTOH SDS510-05N
SPECIAL INSTRUCTIONS
◆Calaham Steel Block
◆Mintgreen 3ply Pick Guard
◆3tone sunburst

ブラジリアンローズの指板からは深みのあるサウンドを提供してくれま す。ヴィンテージスペックモデルといっても良いと思います。

#V0086 L.E.S.
■Body : Alder
■Neck : Maple
■Fingerboard :
Brazilian Rose Wood
■Neck Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■Middle Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■Bridge Pickup :
Lindy Flalin Vintage Hot set
■String gauge : Dad 10-46
■Action : Low
■Bridge :
GOTOH GE101TS C
■Nut : Bone
■Tuning gears :
GOTOH SDS510-05N
SPECIAL INSTRUCTIONS
◆Calaham Steel Block
◆Titanium Saddle
◆Mintgreen 3ply Pick Guard
◆3tone sunburst

ヴィンテージLESとアメスタブリッジとの組合わせは70'〜80'のロック向きではないでしょうか。
#V0087 L.E.S.
■Body : Alder
■Neck : Maple1P
■Neck Pickup :
Lindy Real 54 set
■Middle Pickup :
Lindy Real 54 set
■Bridge Pickup :
Lindy Real 54 set
■String gauge : Dad 10-46
■Action : Low
■Bridge :
Fender American Series
■Nut : Bone
■Tuning gears :
Sperzel Loking CR
SPECIAL INSTRUCTIONS
◆Titanium Saddle
◆Mintgreen 3ply Pick Guard
◆3tone sunburst

ヴィンテージサウンドを追求したこの1本はカラハムのスティールブロックとチタンサドルをチョイス。リンディサウンドでさらに気持ちの良い音に仕上がっています。

#V0088 L.E.S.
■Body : Alder
■Neck : Maple1P
■Neck Pickup :
Lindy Real 54 set
■Middle Pickup :
Lindy Real 54 set
■Bridge Pickup :
Lindy Real 54 set
■String gauge : Dad 10-46
■Action : Low
■Bridge :
GOTOH GE101TS C
■Nut : Bone
■Tuning gears :
GOTOH SDS510-05N
SPECIAL INSTRUCTIONS
◆Calaham Steel Block
◆Titanium Saddle
◆Mintgreen 3ply Pick Guard
◆Super White

初めから一流の中でキャリアを積み重ねてきたギタービルダーMas Hino氏。その稀有なヒストリーに迫るべく
インタビューをこころみた。

●=質問・☆=Mas Hino氏

●宜しくお願いします。まずN.Y時代の事からお伺いしたいと思います。何歳のときにルディーズへ修行には
いられたのですか?

☆20歳前だから19になるくらいかな。その前からしょっちゅうルディーズに出入りしていてパーツなどを購入
したり、独学で自分の楽器などをリペアしてました。その当時ジョンサーの右腕って言うのかな?が必要に
なったのでルディに「うちで働かないか?ジョンがギター作りを教えるぞ」と言われたので「じゃ2週間後から
おねがいします」って。その当時別の仕事をしてたので・・・。で、はいりました。(笑)16のころから絵を
かいたりベースをプレイしたりしてたんだけどフェンダーとかギブソンのギターにすごく興味があって、
ギター製作がしたいなあと思ってました。(笑)

●じゃあルディーズに入ったときにはジョンサーがいたんですね。そのころはやはりジョンサーがメインビルダー
だったんですか?

☆というかジョンサーしか居なかったんです。だからジョンと僕の二人でやってました。僕は始めトムアンダーソン
にボディ、ネックをオーダーしたりゴトーのパーツやEMGの手配をするなど全部やってましたね。トムアンダーソンと
もよく話をしました。塗装もカリフォルニアに出していたのでパットウィルキンスと打ち合わせをしたり、リンディ
フレーリンも彼は話し好きなので(笑)よく話をしました。バルトリーニは奥さんがオーダーを受けていたんで
奥さんとよく話をしたなあ。

●ジョンサーも後々バルトリーニをよく使ってましたね。あのへんはカスタマイズされた物を使っていたんですか?

☆そーでもないかな。割りと普通の物ですね。それにベースは僕が作っていたんでジョンはあまり関係なかったです。

●前にインタビューで読んだのですが、最初はフレット打ちを・・・。

☆いやフレット打ちじゃなくてフレットすり合わせを1日200本位やらされて、でその次にはネックのシェイプを
薄くするのにマイクロメーターで測って1日200本位やってました。80年代だったからみんな薄いネックが好きで、
シェイプして塗装したりして。ジョンにもよく怒られました。(笑)

●じゃあ最初のうちはそういった作業で、じょじょにセットアップをする様になったと。

☆そうねセットアップまでいくのはまだ時間がかかったかな。僕はネックの塗装とかフレットのすり合わせとか
ピックアップを入れたりとかして、それをジョンが組み立てていました。

●そうですか。話はかわりますが当時はルディーズで購入されたギターをリペアに持ち込む人が多かったのですか?

☆そういう人は多かったですね。ミュージシャンの人はもともとヴィンテージを持ってる人が多かったし、
ルディーズはヴィンテージショップでしたから、まあ新しい物もありましたけど。だから信用できるっていうのも
あって。ヴィンテージを良く知っているジョンがいるから、ヴィンテージをちゃんと使いたいって人が集まって
きまして。当時はちゃんとリペア出来る人も少なかったし。

●あーそうなんですか。ファミリーツリーを描くとペンサ(ルディーズ)から派生した人は多いですよね。

☆あとはロジャーサドウスキーしかいなかったですね。他にもいたけど配線が出来なかったり、フロイドの取り付け
が出来なかったり。それで沢山仕事が入ってきました。(笑)

●ペンザサーの製作のほうはどんな感じでした?

☆もともとルディーズはシェクターのパーツを沢山扱っていてシェクターのボディ、ネック、パーツをジョンが
組み込んでRカスタムという名前で作ってましたね。ルーリードのシェクターはたしかジョンが作ったやつです。
僕がルディーズにはいった頃、ちゃんと名前をつけようという事になってペンザサーになったんです。

●そしてクラプトンを含め様々なミュージシャンが使う事になるわけですね。

☆そう。クラプトンとはマークノップラーがきっかけですね。マークがクラプトンのツアーに参加したときに黒い
アルダーのフロイドが載ったものを使っていて、それを弾かせたらすごく気に入ってくれて。でエリックに
「プレゼントするよ」って。「作ってあげるよ」って。それからN.Yに来るときセブンアップとかピューターとか
10本位持ってきて「このネックをこのボディにつけて」とか。すり合わせしたりとか色々やりましたね。

●それ以外だとやはりロック系の人が多かったんですか?

☆そう。スティーブスティーブンスとかホール&オーツのジョンオーツとかルーリードとかよくやってました。
スティーブハウも楽器をみつけによく来てて「アコースティック直しといて」とかよくいわれたね。あとロベン
フォードがN.Yに引っ越してきたときに、僕はロベンの大ファンだったからしょっちゅう見にいってたし、
お店にもよく来てくれました。

●直接出向いてケアするようなことも多かったのですか?

☆そうですね。特にマイクスターンなんか多かったね。朝7時位に電話が掛かってきて「仕事に行く前に家に来て
!」って。で「今日レコーディングなんだけどその曲用にイントネーションをあわせてくれ!」って言われたり。
ジョージベンソンをやったこともあったな。あっそうそうパットメセニーもよくやってた。ほとんど全部やって
ました。彼のモデルとかリンダマンザのやつとか。彼のモデルはシンセP.Uを付けたり、ピエゾ付けたりとかやりました。

●マークノップラーとはどんな関係だったんですか?

☆マークは僕が入る前からお店に来ていて、彼はヴィンテージが好きだったから。でルディーとも仲が良くて一緒に
テニスなんかもやってまして。で新しいギターを作ってくれって事になって、トムアンダーソンからブロックの状態
で材料をもらって。ルディーとマークノップラーがデザインしてジョンサーが形にしたんです。で一週間で作ん
なきゃいけないし、失敗は許されないし。

●えっ!ペイントも一週間で出来たんですか?

☆出来ましたねー。でジョンと僕が机のまわりを行ったり来たりして「ハイ次ぎ!ハイ次ぎ!」という感じでしたね。
でマークはマウンテンリングが好きじゃないからP.Uを後ろから取り付けたりして。

●後ろからですか?

☆そう。バックパネルの部分から。でも大変だったけどギターが良く仕上がったからね。ボディに直接P.Uが付いてる
からタイトだし。でその後僕が作ったのはカーブトップのスリーシングルでストップテールピースでギブソンスケー
ルのギターを作って、あっバックはアッシュでした。それを一番気に入ってくれてよく使ってましたね。

●LOWER EAST SIDEの事をお聞きしたいんですが、この名前はMasさんが住んでいた場所なんですよね。

☆なんです。ミュージシャンもいっぱい住んでて、みんなヴィンテージフリークで。でみんなストラトなんです。
僕も5本持ってますけど。クラプトンフリークもいるし。で、そんな名前にしました。

●外観はトラディショナルなスタイルでハカランダも使われて・・・・。

☆そうこれはハカランダを使ってます。塗装は乾くのに時間が掛かるし傷もつき易いし、薄いポリを使ってます。
ポリも70年代とは違い発達してますから薄いし音も良いと思います。最初からカラッと乾いた音がしますね。

●ブリッジは4点止めですね。

☆ヴィンテージ仕様なので本当は6点なんですけど。(笑)この20数年間やってきて4点止めのほうがはるかに
チューニングが狂いにくいので、しょっちゅうお客さんのギターも真ん中のビスを抜いてました。(笑)
L.E.Sは僕はちゃんとドリルで穴をネジの形にあけてますのでネジが穴の中でがたつきませんね。ナットは牛骨
なんですけどオイル漬けにしてあります。あとネックの深さはヴィンテージよりもちょっと深いですね。
だからピックガードを切らなくちゃならないんですけど。あんまり高すぎるとカッティングするとき弦を
切っちゃったりするんですよ、特にストロークが強い人は。だからアップする時になるべく指が入んない様に
してます。

●他に隠れた秘密なんてあります?MASMAGICTUNINGもそのひとつですよね。

☆それも自分自身で考えたんですけど。バジーフェイトンというのがでてきて、でもそれに替えるのはナットの
位置を換えなきゃいけないし。基本的に僕はヴィンテージが好きでヴィンテージにそんなことしちゃいけないと
思いましたし。でもなんとかしてチューニングを良くしたいって考えて。でジュリアーノっていう学校のピアノ
チューナーの人と話をしてて、ピアノのチューニングの事をいろいろ聞いて。でその人は真ん中のCの音を決めて
上の音はちょっとづつシャープさせていって、3度、5度、7度と弾いてチューニングしていくんですけど。正確に
チューニングすると合わなくなるんですよ、人間の耳にはね。で下の音は逆にフラットさせていくんだけど。
で思ったんですけどそれじゃ同じ様に真ん中の12フレットのハーモニクスを決めて4度上の例えばEだったらBで
決めれば良いから19と7のところで合わせて同じ様にシャープ、フラットさせて。それをN.Yでやり始めたら
みんなが気に入ってくれて。みんなやってくれとギターを持ってきましたね。
あまり話題にはならなかったけど。(笑)

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