☆PREMIUM SHOP リチャード・ボナ・シグネチュアBASSが完成!
プレミアムショップとは、アトリエZ・マスタービルダーのMAS HINO氏による完全コンセプト・モデル。厳選された木材と、方向性をしっかりと見据えた上でセレクトされる拘りのエレクトロニクス&パーツ類を用い、MAS HINO氏の”匠”の技を持ってセットアップされるこちらのモデルは、極上の"鳴り"による素晴らしいサウンドと、驚く程優れたプレイヤビリティを実現致します。今回はリチャード・ボナ氏のシグネチュア・モデル"Maccino R.B.Special The eel Bass!"を細部に渡りご紹介して参ります。さらに!開発秘話等もお伺い致しましたMAS HINO氏インタビューもございますので、是非最後までごゆっくりご覧下さい。

HEAD
アトリエZのスタンダードなヘッド形状に、質量バランスを考慮して軽量なゴトー製GB640ペグを装備。細かな部分ではございますが、プレイヤビリティやチューニングの精度を高める上で見逃せない重要なポイントのナット部にも、氏の技術が存分に生かされております。


FINGERBORD
充分な厚みを持った指板はエボニー材製。タイトながらも落ち着きのある深みのあるトーンを得る事が可能です。プレイヤビリティを高める上で重要な指板/フレットの処理も、大変高い精度で行なわれております。


NECK
薄くシャイピングされた拘りの米国ワーモス社製ネックは、厳選された板目のメイプル材をセレクト。太く芯のあるサウンドに大きく貢献致しております。内部に仕込まれた2本のスチール・バーによってさらなる耐久性を得ている部分も大きなポイントです。


PICKUPS & BRIDGE
サウンドの要となるピックアップにはBartolini BC-4Kをセレクト。パッシブでも充分に甘く歯切れの良い、極上のトーンをお楽しみ頂けます。演奏面でのランプ的な意味もあり、より心地良い弾き心地をもたらしてくれている点も見逃せませんね。バダス・ベース II ブリッジは、豊かな鳴りを巧みにコントロールしている印象です。


ELECTRONICS
今回はイケベ各店より、拡張性の高いパッシブ・タイプ.、実践的な使い易さを求めたEQ/Mプリアンプ・タイプ.、よりサウンドの可能性を広げるGKコントローラー搭載タイプをオーダー。用途に併せてお選び頂けるラインナップとなりました。バック・パネル内部はすっきりと配線されており、パネル裏には氏のサインと日付が見られます。この楽器が1本毎にハンドメイドにて丁寧に製作されている事が改めて実感されますね。※写真はEQ/Mプリアンプ搭載モデルです。


SET UP
低めに設定された弦高や、確かな耐久性等、実際に弾いてみてはじめて実感する事のできる細かな拘りを、丁寧に積み上げるように製作する事で得られる優れた"鳴り"。それをMAS HINO氏熟練の技で巧みにコントロールしております事こそが、このBASSのサウンドの中核を担っているように感じます。


BODY
まるで水面に浮かぶ波のような深く鮮やかな杢目を持ったキルト・メイプル材TOPは、見ている者をいつまでも飽きさせない不思議な魅力を放っております。サウンド面では、アルダー材BACKを補うように厚みやふくよかさをもたらしてくれているように思います。その実力を是非一度、店頭にてご自身でお確かめ頂ければと思います。
* 下の画像をクリックしますと商品ページにジャンプいたします。
ATELIER Z MACCINO
"Richard Bona Special"
Fretted with GK-KIT
税込販売価格 \439,110
(ベースステーション秋葉原店扱い)
ATELIER Z MACCINO
"Richard Bona Special"
Fretless with EQ-M
税込販売価格 \SOLD
(池袋店扱い)
ATELIER Z MACCINO
"Richard Bona Special"
Fretless / Passive
税込販売価格 \352,538
(渋谷店扱い)



☆特別インタビュー”MAS HINO氏に訊く!(PREMIUM SHOP BASS編)”


IKEBE:
(以下IKB)
E・ギター/ベースを製作される"きっかけ"になった事がありましたらお教え下さい。
MAS HINO氏
 
MAS HINO氏:
(以下M.H)
16才位の頃にVAN HALENを良く聞いていたんだけど、彼がギターを自分で組み立てているって聞いて興味を覚えて。自分は66年のムスタングBASSを持っていたんですけど、ジャコのファーストアルバムを聞いた時に"何コレ!"ってなって、自分でフレットを抜いたんですよ。
 
IKB:
ムスタングのフレットレス、凄いですね。(笑)
 
M.H.:
そう(笑)、それをそのまま弾いていたんですけど、その頃週末になると必ずN.Y.の48丁目の楽器店を巡っていて、そのベースをルディーズ(※1) に見せに行ったら「ちゃんとフレットの跡を埋めないとだめだよ。」と言われて、やり方も教わって。
   
IKB:
"やってあげるよ”では無くて”こうやるんだよ”なんですね。
   
M.H.:
そうそう、ウッド・パテっていうのがあってどこどこで売っているから、やれって(笑)。若かったのでお金も無いと思ったんじゃないかな。それで指板を削って、ナットも切って、ハーモニクスも出にくかったのでバダス・ブリッジも付けて、JBのピックアップをリアに付けて。
 
IKB:
ムスタングを超えていますね(笑)
 
M.H.:
(笑)ちゃんとポールピースの幅が合うように取り付けて。雑誌のインタビューで指板にエポキシ・コーティングをしているって読んで、早速買ってきて塗りました。一週間掛けて削って、本当にエポキシが硬くて(笑)。やっとツルツルに出来上がって、指板が硬いからスラップも出来るし、バダスも付いていたし(笑)。嬉しかったですね。
 
IKB:
工具はどうされていたのですか?
 
M.H.:
親父(※2) のものが、ノコギリからドリル、鑿まで揃っていました。それからもルディーズに頻繁にポットやナット等を買いに行っていたら、19才位の頃「おまえ、ここで働かないか。教えてやるぞ」と誘われてね。それから4年間ジョン・サーの下で修業させてもらって、その後僕がヘッドでトータル15年間位働いたかな。
 
IKB:
その間、様々な事を吸収されるのですね。
 
M.H.:
そう、ジョン・サーからはもちろんだけど、J.W.ブラック(※3) がFenderに移るまでの期間アルバイトみたいな形で一緒に働いて。以前から知っていたけどそれでより仲良くなって。彼からも色々な事を教わりました。それから、もう手に入らないのだけれど、マーチンで修理をやっていたダン・ピーターさんという方の本が出ていて、そういうところからも学んでいました。ジョンもそれを見て「こうやったら良い」とか「もっと良い方法がある筈だ」とか、やっていましたよ。逆に、マルキオーネ(※4) に僕が教える事もありました。
 
IKB:
そうなんですか。
 
M.H.:
彼はこの仕事をはじめたばかりだったから、ギターの製作は出来たんですけど、リペアの経験があまり無かった。最初にジョンが教えて、そこからは僕が教えていました。
 
IKB:
リペアを多く経験している事は、現在E・ギター/ベースを製作する際に影響はありますか?
 
M.H.:
製作中に何か間違えた時、直す事が出来る(笑)。ヴィンテージ楽器を扱う事も多いから、古い楽器の良さも分かるし、この楽器はどうしてこんなに良いのだろう、どうして弾き易いのだろうと思うと、全部計ってデータをとっておく。そうすると自分の好みのギター/ベースも見えてくるし、色々な楽器の音も分かってくるよね。だから、よくお弟子さんと曲を聴いて「このギターは何だ」って当てっこをするんですよ。(笑)
   
IKB:
(笑)当たるんですか?
 
M.H.:
当たる事は当たりますよ。ベースの場合も、JBかどうかとか、これはEMGの音だなとか、これ絶対プレベとか(笑)。分かり易い録音だと良いですね。
   
IKB:
当時関わりのあったミュージシャンをお教え下さい。
   
M.H.:
色々な人(笑)。ジョンがいた時はエリック・クラプトンやジェフ・ベック、ストーンズのギターとか。あとはスティーブ・スティーブンスや、ロベン・フォードも良く来てくれたし、マイク・スターン、ホール&オーツのジョン・オーツとか、ショーン・レノン、チャック・レイニーもやったし、ヴィクター・ベイリーから、(リチャード)ボナも勿論、テニスの左利きの...ジョン・マッケンローとか。きりが無いよ(笑)。
   
IKB:
すみません。(笑)では、ここで"プレミアム・ショップ"BASSのコンセプトについてお伺いしたいのですが。
   
M.H.:
アトリエZのラインナップの中で、僕の個性が出せるベースです。ボディとネックを見て、これはこのP.U.にしようとか。ボディはこの色に塗ったからパーツはこれにしようとか。マチーノの名前は、僕の名前”MAS HINO”をイタリア風に読むとこうなります。(笑)
   
IKB:
(笑)リチャード・ボナ氏のシグネチュア・モデルについてはいかがでしょう。
   
M.H.:
彼が、僕の作ったマチーノのフレットレスを弾いたら”これだ!このネックだよ”ってなって。それがペンザの頃から使っているワーモスのネックだったのでじゃあそれを使おうと。指板も厚いし、トラスロッド以外にスチール・バーが2つ入っているからね。
   
IKB:
カーボン等ではなく、スチール・バーなんですね。
   
M.H.:
そう、ネックを叩くとフェンダーみたいな鳴りはないんだけど、実際にアンプで弾いてみるとジャリっ、という良い響きがありますね。特にフレットレスの場合はデッド・ポイントもあるのだけれど、その辺りも良く鳴ってくれますし、サスティーンも良くなる。厚みのあるエボニー材指板なので質量はあるんだけど、軽量なゴトー製のペグでバランスをとっています。
   
IKB:
ボディはアルダー材で。
   
M.H.:
そう、マチーノのシェイプで、アルダー材だけだとちょっと物足りないからメイプル材を貼って。ピックアップも本当は一つで良いと言っていたのだけれど、普段から使い慣れた2P.U.の方が良いのじゃない、とアドバイスをして。Baritoliniを選んだのは、サウンドもあるけどフィンガー・ランプ的な意味合いもあって、ロウ・アクションにした時にポールピースが鋭角だと指が削れてしまうんですよ(笑)。P.U.を上げた時にあまり弦を引っ張らない(干渉しない)という利点もあります。ROLANDのV-BASS(GK Control KIT)も欲しいって言っていたから、じゃあ入れちゃおうかって。(笑)
   
IKB:
他にリクエストはございましたか?
   
M.H.:
弦高を低く。彼の弦高は普通の人では弾けないですから。E弦とA弦はそれ程ではないのですが、D弦とG弦の低さがポイントなんです。この2本に僅かにバズが乗る程度。それで各弦のテンション・バランスを整えます。
   
IKB:
苦労された点は?
   
M.H.:
サウンドは判っていたから問題無かったんですが、うーん、V-BASS(GK Control KIT)を入れる最初の段階で、コントロールのレイアウトが大変だったかな。使い易い位置にデザインする為に、プラスティックの板にダミーを差し込んで操作してみて、どう設定したら良いか試しました。”この幅だとどうかな”と言いながら、何度かやり直しましたよ。
   
IKB:
今後の製作予定をお教え下さい。
   
M.H.:
マチーノはもちろんだけど、今手掛けている”MAS HINO”ギターもどんどんやっていきますよ!
   
IKB:
普段聞いている音楽をお教え頂けますか。
   
M.H.:
えーと、これも多いよ(笑)。スコット・ヘンダーソンやアラン・ホールズワーズ、ジョン・スコフィールド、スタンリー・クラークはフリークだよ!CHICのサウンドも好きだしマイルス、コルトレーン、ウェイン・ショーター。そう、フュージョン大好きなんですよ。ヴィクター・ベイリー、ゲイリー・ウイルス、勿論、JINO(※5)、ボナも良く聞いています。ヴィクター・ウッテンなんかも凄いよね。ジャコは、好きなのが当たり前(笑)。ケンジが弟子だった事もあるけど、もしジャコが生きていたら僕のベースを使ってくれている筈。そう信じています。
   
IKB:
ありがとうございます。では、最後にこれを読んで頂いた皆さんにメッセージをお願いします。
   
M.H.:
楽器は面白いですよ。もっと音楽を演りましょう!楽器をやっている人はやっていない人に伝えて下さい(笑)。楽器は一人だけではつまらないですから、仲間とコミニケーションをとってもっと楽しくしましょう。若い時でも、年をとってからでも、楽器をはじめるのに年齢は関係ありません。音楽は本当に楽しいものですから。
   
IKB:
今日は本当にありがとうございました。
   
M.H.:
ありがとうございます。
 
※1 :後にMAS HINO氏が修業をする事となる楽器店。ジョン・サーをはじめ著名なビルダーを輩出している事でも知られております。
※2 :皆様もご存知の通り、MAS HINO氏のお父様はトランペッターの日野皓正氏。
※3 :昨今、ジョン・サーとのコラボレートによるギターが話題を呼んでいる、Sadowsky、Fender Custom Shop等にて多大な実績を残すビルダー。
※4 :現在、自らの工房にてE・ギター、アーチドトップ・ギター等の楽器製作を行なうビルダー、ステファン・マルキオーネ氏。
※5 :こちらも皆様ご存知の通り、MAS HINO氏の実弟はベーシスト/コンポーザーの日野"JINO"賢二氏。
 
協力 : 本橋氏 、 島田氏(デイズ・コーポレーション) / インタビュー・構成 ; 井田武彦(池袋店) 
※画像、記事内容の無断転用を一切禁じます。



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