WSRより愛をこめて〜第14回

 

 

ペグのお話

今月はリペアが異常に多く、メチャ忙しいです。と、いうわけで今月は比較的簡単な内容の「ペグのお話」になりました。 当たり前ですが「ペグ」は音程を調整するためのものです。が、エレキギターの進化とともに「ペグ」も様々な進化を遂げてきており、そのルックス、機能は様々です。そこで今回は「ペグ」の種類と簡単な特徴を紹介してみたいと思います。

1.クルーソンタイプ

50年代から現在に至るまでその形、寸法をほぼ変えること無く使われ続けているギターペグの代表的存在。他の種類のものと比べると圧倒的に軽い。軽いと言うことは構造的にシンプルで、シャフトなむき出しであり、その先のウォームギアはカバーで覆われる事によって支えられている。逆に言うとシャフト部に衝撃を与えるとカバーが緩み、ガタついてしまう。ヘッドにブッシュを打ち込んで取り付ける。

2.ロトマチックタイプ
グローバーなどでお馴染みのタイプ。本体は丈夫なボディーに覆われておりこの中にパーツが納まっているので衝撃によってガタついてしまう事はほとんど無いが、重い。ほとんどのモデルにトルク調整ビスが付いているのでノブを回す時の堅さを調整できるが、使っていく内にこのネジが自然にゆるんでいってしまう事がある。また、このペグの固定はヘッドをナットと本体で挟み込む要領なのだが、このナットがゆるんでしまっているケースが多く見受けられるので、時々メンテナンスを行い、締めすぎにも注意したほうが良いだろう。
3.ロックタイプ
弦をポスト部でロックする事によりポストへの弦の巻き数を減らし、弦のたるみによるチューニングの狂い、チューニングの簡略化を実現したもの。クルーソン形状、ロトマチック形状ともに発売されており、外観を変える事なく取り付け、交換可能である。 4.ギアレスチューナー 文字どおり、ギアを使用しないタイプ。これはナットとボルトの機能を応用してチューニングするもので、ヘッドに固定されたワッシャーの中を通るボルトにストリングロック機能を持たせ、ナット(ノブ)を回す事によって弦を“引っ張り”チューニングするというもの。機能はさることながら従来のペグとはかなりルックスが違うため、受け入れにくいプレイヤーもいる様だ。現在、スタインバーガーとLSRから発表されている。
と、ざっとこんな感じなのですが、交換する場合に重要なのは、質量の違いは音色を変え、ポストの長さの違いはナット部のテンションを変え、タイプの違いは加工を要するという事です。
くわしくはWSRまでお問い合わせ下さい。 次回は「チタンブリッジのお話」です。


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