WSRより愛をこめて〜第13回

 

LPのちょっとした配線の話

一般的にギブソンLPにはハムバッカーをタップさせるという機能は付いていません。現在ハムバッカーが付いているギターの多くにタップ機能が付いている現状からすれば、何故?って感じですね。また、多くのモデルにはかなりハイゲインなP.Uが付いており、VOLポットに300kΩの可変抵抗が付いています(オリジナルは500kΩ)。これにより出てくる音は高音域のあまり出ないファットでブーミーな感じで、多くのプレイヤーが求める“ヴィンテージサウンド”とは程遠い音になっています(ヒストリックコレクション等は別として)。そこで今回はタップが出来て、“ヴィンテージサウンド”らしさが出る様な改造のお話です。

●まずはP.Uから……

P.Uは交換しなくてもいいんですが出力の低い物(ダンカン・セスラヴァーやトムホームズ・H-453)の方が“らしさ”の演出には向いているようで、カチンとしたアタック感が出しやすい様です。しかし今回はタップが出来るというのが絶対条件なので2芯のものは4芯、またはタップ線を引っぱってこなくてはなりません。

●次はVOLポット……

P.Uを交換して満足していては先に進まないので次にVOLポットを交換しましょう。し、あなたのギターに500kΩの可変抵抗がついていればOKですが、そうでない場合は交換した方が良いと思います。ここで重要なのはVOLポットの抵抗値は出音と密接な関係があるという事で、逆に言うとP.Uを変えなくてもVOLポットの抵抗値を変えると音が変わるという事です。さらにVOLにコンデンサーと固定抵抗をつけてVOLを絞っても音色をほとんど変えずに落とす事も可能です。難しい話をしているとスペースが無くなってしまうので今回は「VOLポットの抵抗値を上げればLOW成分が減る」とだけ覚えておいてください。

●タップさせる!

ギブソンで'78〜'80にかけて1000本だけ生産されたGK-55というギターの回路を頂いてしまいましょう。タップというとミニSWやプッシュ・プルSWで行うのが普通ですが、このギターは可変抵抗でそれを行っています。つまり、そうする事によってハムバッカーの片方のコイルの音量をもうひとつのコイルにブレンドする事ができる訳です。一般的にタップした音は「シャリシャリでどうもなぁ〜」と思われがちですがこの方法は合成抵抗の法則上ポットを絞りきって片方のコイルだけを鳴らしてもシャリシャリしないんですよ。しかもブレンドの割合が決められるので音色が多彩になるワケです。 ……という様にギターをいじっていくと何となく“らしい”サウンドに近づいていくという様なお話でした。
次回は「ペグのお話」です。



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