WSRより愛をこめて第28回


「コンデンサーのお話」

今月はコンデンサーのお話です。今日ではリプレイスメント用のコンデンサーが数多く出回り、希少価値が高い物などは、非常に高い値段で取引されています。おそらくみなさんはコンデンサーの種類をそう多くはご存じではないと思われますので、広告等での露出が高い「オイルコンデンサー」ばかりが珍重?され、他の種類のコンデンサーはあまり重宝されていないような気がします。コンデンサーには絶縁体の種類によってオイル、セラミック、スチロール、フイルム、マイラーなどのいろいろな種類があり、又、数多くのメーカーが存在します。有名なスプラグやCDEもそのメーカーの一つです。

この材質やメーカーによって、コンデンサーの容量表記が同じでも、音色に変化があるのは言うまでもありません。又、トーンは使わないから関係ないと思っている方も少なくないと思いますが、トーンが10の状態でも確実に音色は変化しています。「オイルコンデンサー」がもてはやされている理由は他のコンデンサーにはない、クリーンな音質が得られるためかと思われます。

ここで注意したいのはコンデンサーの容量です。いくら高価なコンデンサーを手に入れたところでストックのものと容量が違っていればカットする周波数が違ってしまい、ストックのものと音色の比較が出来ずに満足のいく結果が得られないかも知れません。音色が変わったと喜んでも実は容量が違っていれば音色が変わるのは当たり前のことで材質による音色の変化を堪能したことにはなりませんね?

そこで今回はコンデンサーの容量についてお話ししましょう。コンデンサーの単位にはF(ファラッド)という単位が使われています。しかし、Fは非常に大きな単位なので一般的にはFの百万分の一のMFD(マイクロファラッド)という単位が使われ、実際のコンデンサーに表記される上ではそのさらに百万分の一のpF(ピコファラッド)という単位が使われています。すなわち、1F=1,000,000MFD=1,000,000,000,000pFということになります。例えば、0.047MFDのコンデンサーならばあんなに小さなスペースに47,000pFと表記できるはずもないので「473」と表記されます。これは最後の3という数字が10の乗数を表していて、47×10の3乗pF=47,000pF=0.047MFDということになり、「102」と書いてある場合は10×10の2乗pF=1,000pF=0.001MFDということになります。


 一般的に容量が大きくなればなるほど低い周波数の音までカットでき、シングルコイルPUが付いている物には0.047MFD,ハムバッカーPUが付いている物には0.022MFDのものがついていますが、もちろん例外もあり、0.1MFDといった大きな容量の物を使い、よりトーンをこもらせている物もあります。


 もしあなたが音色にこだわりたいというのであれば、「オイルコンデンサー」だけでなく、他の材質、メーカーのコンデンサーも試してみることをおすすめします。

次回は「コンデンサーの使い方のお話」です。



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