WSRより"もっと"愛をこめて〜第15回
2006年4月20日更新


「フレット考察その1」

みなさんこんにちは!近頃だいぶ暖かくなってきましたね。今年の冬は私自身、年をとったせいか、あまりに寒かったせいか相当堪えました・・・。さて、今月からフレットのお話です。

フレットに関しては修理で持ち込まれる件数が多い割には皆さんに伝わっている情報量が
前回のナット同様に非常に乏しいんですよね・・・。
まあ、ご自分でフレットを交換するという方はまずいらっしゃらないとおもいますし、いろいろなフレットを次から次へと試すのには経済的な負担が・・・。
ということで、今月から数回に渡ってリペアマンから見たフレット考察をなるべく詳しく分かりやすく解説していきたいと思いますので、宜しくお願いします。まあ、今月はあたりまえの話から・・・。

まず、フレットの役割ですが「音程を決定する」これはあたりまえですね(笑)。
一応、書いておくと十二均等率という法則に則ってフレット割がなされてそこにフレットが打たれているわけです。そうすることによって、音感の無い人でも押弦さえ出来れば、比較的正確な音程を出すことができるし、コード音を出す場合もフォームさえ覚えてしまえば、押弦の位置をさほど気にしなくても正確なコードを出すことが出来るわけです。

現在、市場に出回っているフレットは材質や形状の違いによっておそらく100種類は下らないと思われます。では、なぜ音程を決定するためだけの部品にそんなにも種類があるのか?
理由は簡単!あたりまえですが材質のことは置いておいて、「高さ」、「幅」、「形状」によってプレイヤビリティーが大きく変わってくるからなんですよね。
まあ、ギターといってもいろいろなジャンルやプレイスタイルがありますからね。
それに対応するために多種多様なフレットが出てきたのではないでしょうか?

まず、「高さ」は指板からフレットの頂点までの距離を変えるので、高ければ高くなるほど、押弦したときに指が指板に触れにくくなるので、チョーキングや運指はスムーズになりますが、低いものと比べると指板から弦までの距離が遠くなってしまうので、ネックのグリップ感が若干変わってくるかもしれません。
「幅」に関しては同じ高さのフレットの場合、太くなれば太くなるほどグリッサンドやスライドが引っ掛かる感じがなく、スムーズに行えますが、高さが低くなればなるほど音程感があまり期待できなくなってきます。
「形状」は同じ高さと太さを持ったフレットでもその形状の違いによって弾き心地がだいぶ変わってくるということですね。分かりやすくいうと、三角形なのか半円形なのかということです。

また、これらの三点と、持っている質量や材質によって音色も大きく変化してしまうことも頭に入れておいていただきたいですね。一般的に同一の材質ならば大きな質量のもののほうが金属的で画一的な音色が得られるのに対して、小さな質量のものはより木鳴り的な複雑な倍音構成を持つような気がします。

次回は「フレット考察その2」です。

・・・毎月更新・・・ふふふっ・・・。

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