WSRより"もっと"愛をこめて〜第11回


「ナットの材質その2」

みなさん大変長らくお待たせをしました!
約1年ぶりにコラムの再開です!


ここ1年ばかりあまりに多忙な毎日が続いて、なかなか作業以外の仕事が手につかない状態でしたが、「いったいいつになったらコラムを再開するのですか?」という皆様のご要望 にお応えしてのコラムの再開です(苦笑)。
あと、この夏、渋谷店の方に「WSR SHIBUYA REPAIR SERVICE」がOPENしました。
ザクリを入れたり、PGを作ったりする改造系の仕事には対応できませんが、修理全般には敏速に対応できますので、ぜひよろしくお願いします。

では、今回はナットの材質の続きです。

(1)ブラスナット

真鍮=銅+亜鉛の合金。
銅のみに比べると強度が高いとされている。金属のナットの中では加工がしやすいほう。金属の比率か製造工程によるものかは不明だが、著しく耐久性の無いものがある。音色感は金属ナット全般にいえることだが冷たいというか鳴らないような感じになり、特徴的な中音域が出るような気がする。
研磨してバフを掛けると金色に光って大変美しいが、時間がたつと表面が酸化して黒ずんでくる。
また、さらにひどくなると腐食してしまう。他のナットでは起こり得ないこういった経年変化があるのもブラスナットの大きな特徴の1つであります。


(2)洋白ナット

銅+ニッケル+亜鉛の合金であるフレットと同じ材質で出来たナット。
結構硬い材質なので加工は楽ではないが、耐久性はかなり高い。残念ながら近年はあまり見られなくなってしまった。ブラスナット同様に非常に比重が高いせいか冷たく、ダークな感じがする。牛骨ナットで得られるような倍音が出ないせいか、生鳴りも結構小さくなるような感じ。仕上げるとペグやブリッジのニッケルメッキされたパーツと同じような感じになる。ブラスのような酸化、腐食の問題はあまりない。

 
(3)チタンナット

新素材であるチタン(Ti)で出来ている。比重はブラスの約半分なので結構軽い。
また、絶対といって良いほど酸化はしない材質である。非常に硬い材質であるため加工は超困難で、ナットファイルをだめにするかダイヤモンドやすりで削らないと溝切りは不可能。
よって、ギターに取りつけた人はいないのでは?
某ベーシストにはこのチタンナットとチタンブリッジがsetになってついているが、パッシブベースとは思えないほどの倍音感と生鳴りを実現させている。耐久性も抜群に良いとの事。

次回も材質の話が続きます。

 

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