ハートマンギターズ石河〜Taiyo~の心に(ハート)に眩い!ギター紹介します♪ 第2回 Versoul Buxom “Gold Label”特集
皆様こんにちは!ハートマンギターズ石河です。

アメリカ出張から帰って来てからというもの
「テキサスカブレ」とか「テンガロン」とか色々と異名をとっております♪

師走の街に温かな光を宿したイルミネーションやツリーもクリスマスが過ぎれば一転、年末年越しモードに様変わりしようとしておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか?

今回は、「サンタクロースさん!クリスマスお勤めご苦労様でした〜特集!?」ということで、サンタクロースの故郷である北欧の国、フィンランドのハンドメイドギター「Versoul〜ヴァーソウル〜」を紹介したいと思います。

個性的でこだわりのスペックが際立つ素晴らしいギター。

細部までじっくり紹介していきますので、クリスマスをハッピーに過ごされてルンルン♪な方も「そんなのカンケイネ〜!!」って方もひとつ最後までお付き合いしていただければ幸いでございます。

Versoul〜ヴァーソウル〜とは??
フィンランドのヘルシンキでKari Nieminen(カリ・ニーミネン)氏が全工程を一人で手掛けて制作される完全ハンドメイドのギターです。

ニーミネン氏は工業デザインMFAの学位を所得し、98年にはフィンランドのインダストリアルデザイナー協会より「デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞」受賞、彼の制作したモデルが記念切手にもなるほどのフィンランドでは人間国宝級の人物です。

ニーミネン氏が学生時代より培ってきた芸術性とデザインにおける「ヨーロッパモダニズム」からの影響は「機能性」「人間工学」「操作性」を併せ持った秀逸な作品の中に見出すことが出来ます。

ニーミネン氏がデザインした12弦エレクトリック・アコースティック・シタールをご覧下さい!

↓↓↓↓
上の写真の楽器は各国の美術館で開催されているフィンランド大使館主催のフィンランド製・デザイン展用として製作された一本です!ちなみに楽器の出展はヴァーソウルのみ!!この事からも母国フィンランドでは彼のデザインが高く評価されていることがうかがえますね!!
 
〜完璧な製作環境〜
ドイツ、スペイン、アメリカ各国から調達され、氏自身によってセレクトされる良質な材はネック、フィンガーボード、ボディー、ブレイシングの各部位全てが受注を受け付けるまで半加工状態でストックされ、完璧な空調管理のされた工房内で更にシーズニングを施されるという理想的な環境のもと制作されています。
← 半加工状態のネックやブレイシングのストックの写真

Artists
KENNY BURRELL : Kenny Burrell Model, Kenny Burrell Jazz Model, Kenny Burrell Jazz 12 Model
Ron Wood (The Rolling Stones) : Henry Gold Leaf Top, Buxom 6, Raya Baritone, Reso Sun
BEN HARPER : Kenny Burrell Jazz Model 12
ALLAN HOLDSWORTH : Raya Baritone
BERNIE LINDON (Eagles) : Raya Baritone
RODGER DALTREY(WHO) : Buxom6
HENRY KAISER : Raya Electric Solid Body Guitar
GOLDEN EARRING (Barry Hay) : Zoel, Raya Electric Solid Body Guitar
TIM PIERCE(studio) : Swan Electric Acoustic Guitar
MICHAEL LANDAU(studio) : Raya Baritone
Dominic Miller…And more,,,,,,,,,…….
 
ニーミネン氏とロン・ウッド!ロンの還暦のお祝いに製作されたという12弦ギター!

大御所ロックバンドローリングストーンズのロン・ウッドやジャズギタリストのケニー・バレル等の著名なアーティスト達にセレクトされているヴァーソウル。本物のサウンドを知っている彼らがチョイスするわけはどこにあるのでしょうか?まずはハートマンストックの2本のヴァーソウルの写真をご覧頂いて、その後細部のこだわりのスペックに迫ってみましょう。


1、Versoul Minor Buxom “Gold Label”
税込販売価格 \728,000-
■Top : European Spruce ■Back&Side : East Indian Rosewood ■Neck : Aspen ■Fingerboard : East Indian Rosewood ■13F neckJoint ■Scale : 654mm ■Neck Width at Nut:43mm
ジャンボカッタウェイモデルであるMinorBuxumはトップ材にヨーロピアンスプルースを使用したモデル!
立ち上がりの早さと低域の奥行き感を併せ持ち、各弦がバランス良くストレートに飛び出して来る程良くタイトかつ、深みのあるサウンド!!ダイナミックなストロークプレイや単音で音数の多いテクニカルなプレイヤーに適しているでしょう。

2.Versoul Junior Buxom “Gold Label”
税込販売価格 \770,000-
■Top : Red Cedar ■Back&Side : East Indian Rosewood ■Neck : Aspen ■Fingerboard : East Indian Rosewood 13F neckJoint ■Scale : 654mm ■Neck Width at Nut : 43mm
取り回しの良いオーディトリアムサイズのJunior Buxom 。MinorBuxumよりも薄胴ボディで立ち上がりの早い出音です。レッドシダーをトップに採用し明るくソフトな音像はフィンガー系プレイヤーにもお勧めです。


それではヴァーソウルの特徴を探っていきましょう!!
↓↓↓↓
その1
〜 フィンランド産アスペンネック 〜
独特の風合いのアスペンネック
ヴァーソウルのネック材には一貫して地元フィンランドが産地のアスペンというポプラ科の材が使用されております。

アスペン材は大変しなやかで剛性が高く、アメリカ産のメイプルよりも強度と音響特性に長けており、ネック材として理想的な材であるとニーミネン氏は考えております。
浅めのヘッド角も特徴です。

その2
J/D製6130フレット
ヴァーソウルのフレットは幅広で太目の
ジムダンロップ6130を採用しています。
アコースティックギターには比較的珍しいこのフレットの採用はエレキギターでハイテク系の早弾きをこなす方が持ち換えるギターとしても嬉しいスペックですね!

その3
〜 Moose Shinbone 〜
☆トナカイの脛骨のナット&サドル☆

ヴァーソウルのナット&サドルにはフィンランドといえばサンタクロースの相棒でソリを引く動物としてお馴染みのトナカイの脛骨が使用されております。脛骨ってどこ??って方は下記の説明を御覧あれ。

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脛骨(けいこつ、ラテン語:tibia、英語:shin bone):四肢動物の後肢を構成する長骨の一つである。
腓骨とともに膝から足首の間を構成し、脚の内側前面にある。大腿骨に次いで2番目に長い骨である。

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トナカイ脛骨材の原型
要は体重を支える大事な骨ということで大変密度の高い骨というわけです。フィンランドのトナカイの骨はプレゼントを沢山乗せたソリを引いているおかげで(?)骨粗しょう症とは無縁というわけですね!

その高密度で硬質な素材のナット&サドルは豊かな倍音を含んだ弦振動をロス無くネック&ヘッドストックとボディに伝達します。
トナカイナット
加工されたサドル。持っただけで牛骨より重たく高密度な質感!
ちなみにサドルの厚みは4mmと厚みのあるタイプです。
トナカイサドルののったブリッジ。シャープな印象を与えるブリッジデザインですね。ブリッジピンはブラックエボニー材。

その4
〜 ネックジョイント 〜
ヴァーソウルのネックジョイントはボルトオンジョイント。ヒールが無いネック構造の為エレキギター並みのハイポジションでの演奏性です。そして特徴のひとつとしては13フレットジョイントを採用している点も見逃せません。伝統的なクラシックギターからの流れで音響的には有利な12フレットジョイントと現在の主流で演奏性に秀でている14フレットジョイントのちょうど中間!音響と演奏性という楽器に求められる最重要な要素をバランス良く取り入れた優れた設計ですね!ニーミネン氏は伝統的なネックジョイント方式にこだわらず、独自のボルトオン方式が構造的に優れているという考えに基づいて設計を考えています。そのサウンドはダイナミックレンジを損なわず、サスティン豊かなサウンドです!
エレキギターと遜色ないヒールレスネックジョイント!!
2本のボルトがフィンガーボード側から打ち込まれ、versoulロゴの入ったウッドプレートがボルトを隠します。そしてもう一本のボルトがボディ内部からフィンガーボードに向けて打ち込まれ、3本のボルトでジョイントは成り立っております。
ボディ内部のもう一本のボルト。



その5
〜 Gold Leaf ! 23金の金箔 〜
ヴァーソウルのゴールドラベルシリーズには各部にその名の通り金箔!!が使用されております!

金はその純度を24段階で分けることは知られておりますが、このゴールドラベルシリーズには23金という大変高純度の金が使用されております。なんとも贅沢なスペックですね!!
ヘッドストック表、裏それぞれに太陽と月を表すシンボリックなデザインが施されています。
ボディバックにもシンボルが入ります。

ネックのサイドポジションマークにも金箔のブラッシング!!ここでも演奏における視認性という実用面での機能性と視覚的な美しさにおける「芸術性」を垣間見ることが出来ますね。
ボディ内部のラベルも金箔!!
サウンドホールロゼットには立体的に埋め込まれた金箔が施され、3次元の美しい輝きを放っております!


その6
〜 ヘッドデザイン 〜
Versoul Buxomシリーズのヘッドデザインは大変個性的なデザインですね!

一見するとバームクーヘンの様にも見える美味しそうな!?ヘッド先端部はココボロというエキゾチックな木目を持つ材がサンドイッチ上にプライされストライプ模様を形成しております。ニーミネン氏によれば、この加工はルックス面のみならずネック振動の伝達の方向性をも考慮したデザインだそうで、音抜けが良くなるという事です!例え小腹が空いても私のように3時のお菓子と間違えて食べようとしないで下さいね!!
注意!!食べられません!!

その7
〜 ボディ内部 〜
さてそれでは恒例になりつつあるボディの中に入っちゃいました!の潜入画像です。
MinorBuxum
少しずつ角度を変えてご覧下さい。
Junior Buxom
少しずつ角度を変えてご覧下さい。
ブレイシングパターンはXブレイシングノンスキャロップドパターンです。奥の2本のトーンバーはそれぞれ弧の描き方が微妙に異なりますね。通常アコギのバック板にはブックマッチの合わせ目のセンターにバックグラフトと呼ばれる接ぎ木が使われることが多いですが、ヴァーソウルの特徴としてこのグラフト工法がトップにも採用されていることが上げられます。
ちなみにトップのブックマッチに使用される接着剤にはアニマルグルー(ニカワ)が使用されています。
音の伝達に大変有利なこの接着材については前回の特集でも取り上げております。そちらも参照下さいね。
http://www.ikebe-gakki.com/heartman/special/heartman-taiyo/index.html
ヴァーソウルのバック板内部
真ん中を貫く材がバックグラフト
MinorBuxum
バックブレイシング
Junior Buxom
バックブレイシング
ブレイシングの太さなどはそれぞれのモデルで少しずつ異なるのが判りますね。
Junior Buxomの方が細身のブレイシングになっています。
トップ材裏には何やら色々な製作に関するメモ書きのようなものが残っていますね!

たった一人で全ての作業をこなすニーミネン氏の木材との対話と格闘の名残りのようなものでしょうか・・・。




如何でしたでしょうか??
サンタクロースの故郷から届けられたプレゼントにぴったりなギターですよね!?

そんな冗談はさておきまして・・・

アメリカントラディショナルな楽器群とは全く方向性の違うヴァーソウル!!
欧州の秀逸なセンスが随所に光る素晴らしいギターです!!
普段はエレキギターメインという方にもお勧め出来るスペックも豊富に盛り込まれているのも特徴です。

今後、ノンカッタウェイのジャンボモデルの入荷予定もございます。
こちらも楽しみにしていて下さい!!
これを観てVersoul欲しい!!気になる!!という方は・・・ 
担当:石河までお気軽にどうぞ♪♪
 
あとがき
クリスマスが過ぎ、今年も残すところ本当に少なくなりましたね。

私もハートマンギターズに来てからの半年間はあっという間でございましたが、皆様の支えがあってここまでやってくる事が出来ました。

この場を借りて感謝の意を伝えたいと思います。

「ありがとうございました」
そして来年からも素晴らしい楽器達をどんどんご紹介していきたいと思います。楽しみにしていて下さい!!

それでは皆様、「良いお年をお迎え下さいませ!!」
来年も宜しくお願いいたします!!
 
↓↓ 過去の特集もご覧下さい! ↓↓

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