「工場レポート編」
信州は長野県松本市に工場を置くHEADWAY GUITARS。

既にご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、日本が誇るアコースティックギターの老舗、(株)ヘッドウェイが1977年に設立されてから、一時の休業期間を経てアコースティックブランドを再開。それを引き継いだ形で1984年に(株)ディバイザーが設立されました。

現在ヘッドウェイは2004年に、さらにハイエンドなギターを制作に力を入れるために工場を増床。新たに設立された(有)「飛鳥」の工場内でカスタムショップ・設計部門としてカスタムシリーズ等をチーフビルダー百瀬泰夫氏率いる数名の精鋭クラフトマンが製造しています。

ヘッドウェイは国産アコースティックブランドの代表と言っても過言ではない歴史あるブランドで、昨年30周年を迎えた今日でもそのクオリティと信念を守り続け変わらぬ人気を誇っています。伝統的な手工技術と昔からのファンの方々の期待を裏切らないヘッドウェイサウンドを守り続けながらも、時代と共に移り変わる音楽シーンに合ったギターとサウンドを尽きることのない探究心を持って、常に新しいことへチャレンジし続けています。
 
出発日の当日東京は台風の接近によりあいにくの空模様でしたが、いざ現地に到着してみると幸運にも澄んだ空気と清々しい青空が出迎えてくれました!信州はやはり空気が違いますね。
 
本社敷地内の入り口にある(株)ディバイザーの看板です。
正面の建物が有限会社「飛鳥」の工場です。
こちらの建物が(株)ディバイザーの本社です。
 
本社に到着し、建物の中へと入ってみるとそこにはカスタムオーダー等で製作されたギター達が大切に保管されていました。
こちらは2003年の楽器フェア用に製作されたHJ-03 Customです。
サイドとバック材には美しいフレイムメイプルを使用しています。

そして本社にて出迎えて頂いたディバイザーの専務取締役 八塚航氏と
共に本日のスケジュールを確認した後、早速工場内の見学に向かいました。

現在、飛鳥の工場内では主にエレキギター等の製造をメインに行っています
が、その中に百瀬氏が常駐するカスタムショップ工房が設けられており、
ヘッドウェイカスタムシリーズの製作、塗装、組み込みが行われています。
 
〜 ここからは、写真で各部屋の紹介と製造の流れをご紹介していきましょう。 〜
 
こちらが百瀬氏の常駐するヘッドウェイのカスタムショップ工房です。ここでボディやネック等の製造が行われます。最初にボディとネックの製作が行われます。
加工待ちのネックたちです。
この状態からネックの形に仕上げられていくわけです。
バインディングの接着やトップ、バック材の接着待ちのボディたちです。
その中にこれからラインナップに加わるドレッドシェイプのカッタウェイモデルを見つけました。今後当店にも入荷予定ですので、詳細についてはお問い合わせください!
ボディをこの器具で固定し、接着剤が乾くのを待ちます。
接着剤にはタイトボンドを使用しているそうです。
塗装待ちのネックが並べられています。
塗装が行われたボディが吊るされていますね。
この部屋は室温と湿度の管理がされていて、他の部屋よりも暑く、湿度は高めに設定されていました。
塗装後の研磨が行われていました。その横には研磨が完了したボディとネックたちが並べられています。ボディはHC-503とHC-703が、ネックはHC-501が仕上げられている途中のようですね。ボディとネックにそれぞれモデル名とシリアルナンバーを刻印し、あとで組み込む際にどのボディとネックがセットだったのかわかるようにしてあります。

※他の多くのブランドではボディとネックを接合した後に塗装が行われるのですが、ヘッドウェイでは塗装ムラを避ける為に、ボディとネック別々で塗装されます。

塗装前の段階で一度ボディとネックを仮接合し、この時点で完璧なセットアップを行います。その後もう一度ボディからネックを取り外し別々に塗装工程まで終わらせた後、最終組み込みが行われます。最終組み込みの際に、ボディに乗った塗装を剥がし指板が接着される面を確保するなど手間と工程は増えますが、こうすることでよりキレイな塗装をすることができ、精度の高いセットアップができるわけですね。
塗装が終わり、研磨されたボディにバフがけを行っているところです。こうして美しい鏡面仕上げになっていきます。
バフがけをする際に使用されるコンパウンドです。
これで磨かれます。
美しい鏡面仕上げになったボディたち。ピカピカです。
 
ここからは、膨大な量がストックされている木材の倉庫と、指板やヘッドインレイなどに細かい装飾を施すための
レーザーカッターマシンをご紹介します。
 
ここにギターへと変わっていく木材たちがストックされています。アコギのトップ材に使用されるスプルース材や指板用のエボニー材、エレキなどのネック材に使用されるメイプル材が所狭しと詰まれていました。
 
こちらが細かい精度を要求されるインレイ製作用のレーザーカッターマシンです。
これにより、製作精度が高く美しいインレイワークが可能となっています。
 
写真のネックは、桜の花びらのインレイを
ヘッドと指板に施したものです。

これから塗装が行われるところでしたよ。
 
工場レポート編はいかがでしたでしょうか?

これを見て少しでもヘッドウェイスタッフの情熱を感じ取っていただけたら幸いです。
今回訪問の際に、ショップオリジナルギターのオーダーも行ってまいりましたので、
続いて「ショップオリジナルオーダー」をご覧下さい!
 
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