〜 お知らせ 〜
スタッフ坂本は2007年7月21日付けで渋谷店に異動となりました。
ハートマンでは短い間でしたがお世話になりました!

・・・といってもハートマンスタッフが急用でいない時には臨時スタッフとして
駆けつけますので、見かけた時には声をかけていただけるとウレシイです!
今後も渋谷店ならびにハートマンをどうぞよろしくお願い致します。


皆さんはじめまして。ハートマンギターズ坂本と申します。
今回初めての特集を作る事になりました。そこでお題にしたのは個人的に大好きなギブソン・ファイアーバード・リバース・タイプです。
扱いづらいイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、これを見ていただいてファイアーバードに興味を持って頂けましたら幸いです。

それではまいりましょう!



64年ファイアーバード V

All About

60年代初頭、フェンダー社はソリッド・ギターに多くのバリエーションを誇っていましたが、ギブソン社はソリッド・ギターではSGシェイプにモデル・チェンジしたレス・ポール・シリーズのみの生産でした。

 そこで当時の社長のテッド・マッカーティーは62年にニューモデルの開発を決意、63年に発表したのがファイアーバード・シリーズです。

エクスプローラーの変形ボディを元に、デュッセンバーグ等を手掛けたカーデザイナー、レイ・デートリッヒによってデザインされました。ファイアーバードはエクスプローラーの角を落としたようなボディ形状でギブソン初のスルーネックを採用した革新的モデルです。

65年にはノン・リバース・タイプへとモデルチェンジします。バリエーションは I,III, V,VII があります。

今回は同じファイアーバードXなのに仕様の違う64年製のファイアーバードVと76年製の建国記念モデルを比較していきたいと思います。


※左右の写真にマウスをのせると背面の写真をご覧いただけます。


76年建国記念モデル


64年ファイアーバード V

Head Stock

まず、ヘッドは6弦側が長い特徴的なリバースヘッド。写真では分かりづらいですが、64年は中央部を0.04インチ程残してルーティングされています 。一方、76年建国モデルはセルロイド板をヘッド表面に貼る事によって外観を似せています。ヘッドシェイプもシャープな64年に比べて、建国モデルは丸みを帯びています。そしてファイアーバードと言えばバンジョーペグ。形がバンジョーの物に似てるので、このように呼ばれていますがクルーソン社製でギター用に作られたものなのです。ギア比は1:12です。(現行のものは1:14になっています)悲しいですが、弦交換等はやりにくいです・・・でもその扱い難さも魅力の一つと言えます。

指板はローズウッドです。ファイアーバードVはパーロイド製のディッシュ・インレイが採用されています。しかし76年建国モデルにはドット・ポジションマークが採用されています。オリジナルにはついていたセル・バインディングは建国モデルには採用されていません。現行品はディッシュ・インレイ、セル・バインディングありの仕様です。


76年建国記念モデル
Neck

ネックはスルーネック構造が採用されています。63年の発表当初はマホガニーのセンター2ピースでしたが、64年に9ピースに変更されました。マホガニー→ウォルナット→マホガニー・・・という感じに9層になっています。スルーネックは長い木材を使うので、狂いを抑えるための処置と思われます。一方、76年製は初期と同じくセンター2ピースになります。スルーネックであるためジョイント・ヒールがないので、最終フレットまで楽に押さえられる高い演奏性を備えています。後にモデルチェンジされるノン・リバース・タイプにはスルーネック構造ではなくセットネック方式が採用されています。

Body

ボディーはスルーネック材にウィング材を接着することによって成り立っています。
どちらのギターも接合面をV字型に加工されて接着されています。
これはV字型にする事によって接着面積を増やし、安定を図るための工夫ですが、接着には高い精度が要求されます。ネック材と段差をつける事でデザイン面にも個性をうちだしています。抱き心地を考えての仕様でしょう、ボディー厚は外側にいくにしたがって薄くなっていきます。また、76年建国モデルには採用されていないのですが、64年製のボディーバックにはコンター加工も施されています。


76年建国記念モデル

76年建国記念モデル


64年ファイアーバード V
同じように見えますが、ボディシェイプも若干異なります。、低音弦側の肩に注目してください!オ リジナルの肩が「いかり肩」に対して、建国モデルの肩は「なで肩」になっているのです。メダリオンは「いかり肩」ですね。現行品は「なで肩」になっています。64年はボディーのRが小さくなっているので、全体的に角張って見えます。
76年建国記念モデル


64年ファイアーバード V
Pick Guard

ピックガードは3プライでファイアーバード・ロゴが入ります。通常ロゴは1色ですが、建国記念モデルはアメリカ国旗を意識した2色使いになります。☆が書いてあったりカワイイですね!

76年建国記念モデル

Pick Up

ファイアーバードのピックアップといえばミニハムバッカーです!!アジャスタブルポールピースを持たないこのピックアップはファイアーバードのために開発されました。二つのボビンのそれぞれの中央に直接アルニコ・バー・マグネットが差し込まれています。小型化されたボビンと、若干少なめに設定されたコイルのターン数などにより、高音域が強調されたサウンドが特徴で、綺麗なクリーントーンを奏でてくれます。ガッツリと歪ます方には物足りないかもしれませんが、フェンダー社の特徴を十分に分析した上で、市場のシェアを獲得しようとしたギブソン社の狙いを伺わせます。こちらにくらべると現行品のミニハムバッカーはハイパワーに感じます。
リプレイスメント・ピックアップはあまりないですが、Seymour Duncan社やDimazio社などから販売されています。

64年ファイアーバードV

 

Bridge

64年はブリッジにABR-1,テールピースはデラックス・ヴァイブローラーを採用しています。建国モデルは、ナッシュビルタイプ(本商品はブリッジ交換されていますが・・・)テールピースはストップ・テールピースを採用しています。
ストップ・テールピースの方がチューニングの安定度は高いと思いますが、デラックス・ヴァイブローラーの堂々としたルックスには変えられないという声も度々耳にします。
どちらにも長所、短所があるんですね!64年のクロームパーツに対して、建国モデルはゴールドパーツを採用してるので、ルックス的にも違う印象を受けますね!!


76年建国記念モデル

さて、今回取り上げたのはファイアーバードVですが
他のバリエーションは下記のようなスペックです。

指板 ポジションマーク ピックアップ ブリッジ ビブラート・ユニット ハード・ウェア
I ローズウッド ドット 1P.U バーブリッジ なし ニッケル又はクローム
III ローズウッド ドット 2P.U バーブリッジ ショート・ヴァイブローラ ニッケル又はクローム
V ローズウッド ディッシュ 2P.U チューンOマチック デラックス・ヴァイブローラ ニッケル又はクローム
VII エボニー ブロック 3P.U チューンOマチック デラックス・ヴァイブローラ ゴールド


今回ご紹介した2本のファイアーバード!!
いかがでしたでしょうか?
お付き合い頂きありがとうございます。
思った以上の凝った作りに、発表当初のギブソンのファイアーバードに対する意気込みが感じられます。
この特集でファイアーバードに興味を持って頂いて、実際に音を出して体感してもらえたら嬉しく思います。

お問合わせ等は、担当:坂本までお気軽にどうぞ!

坂本特集 全6回はコチラ


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